「一応全シリーズみたが、一番の駄作」バイオハザード ザ・ファイナル CAINさんの映画レビュー(感想・評価)
一応全シリーズみたが、一番の駄作
私はどちらかというと原作ゲームのファンである
でも映画も3くらいまではわりと楽しく見れてた気がする
1から一貫して言えることは、この映画はミラ・ジョヴォヴィッチのPVである
それ以上の価値を見出すのは中々難しいが、1のホラー感、5のこれからどうなるのだろうという原作キャラが勢ぞろいのワクワク感で終わるところは結構好きだ
だがしかし、1と5と監督が同じ(ミラの旦那)にも関わらず、せっかく盛り上がった5の最後を完全に無視
まったく関係のないところからスタートし、説明もなく原作キャラ達はクレアを除いて全滅した状態で(小説で語られるらしいが本当にどうでもよい)、会話に名前すら出てこない
ところで、ミラと(原作主人公の一人の)ジルはなんとなく重なる要素がある
映画の2では共闘していたが、やはりジルの活躍は抑えられてミラが活躍する内容になっていた(一応、Tウイルスの影響と理由をつけているがかなり無茶で、もはや人間ではない)
キャラが被っているからこそジルを潰したかったとしか思えない、今回もそうした理由から排除されたのだろう
ジルが出てきてしまったのは、この監督と関係ない2と4のせいであろう、しかたなく5では敵として出した
味方になった途端にキャラがかぶるから不要というわけだ(完全に私の想像だけど)
とはいえ、一応映画の中身もみていこう
基本的にストーリーは胸糞展開で進み、ホラーとはいえ暗くてカメラアングルが悪く、何が起きているのかもわかりにくい
最初、世界が滅亡した状態の外を一人で生きていくミラ、この始まり方・・・なんか何回も観た気がする
どうせ、ミラ以外ほぼ死ぬのだろう?とみていたらやっぱり想像通りの展開をみせていく
誰かがおっさんとの殺し合い映画と評していたがまさにそのまま
ウェスカーも出てくるがかなり影が薄い
しかも原作を無視した小物感
全てを読める格闘予測ソフトウェアの死角をついたとwikiでは説明されているが、別に死角をついた描写はない
なのに都合よく負けるアイザックス博士
外でワクチンを割ると、地球中に風にのってワクチンが広がる・・・そんなわけがない、設定に無理がある
そもそもアイザックス博士の浄化作戦とやらもかなりの無茶(一応、こちらは原作にも近い設定だが・・・)
アリス(ミラ)の正体もありきたりだった
最後、アリスが死ねばまだ綺麗に終わったかと思ったらなんと生き延びた
他のゾンビは死ぬのに、アリスだけは体内のTウイルスのみが死滅したらしい、ご都合主義すぎる
PVとして5分くらいにまとめたもので十分だった、実に時間の無駄だ
この映画は、0.5点の評価が妥当だが、クレアが生き延びたご祝儀に+0.5とした
ここまでの駄作はなかなかない
この監督とミラのコンビのモンスターハンターは最悪の評価のようだし、この監督の作品は二度とみることはないだろう
あと、カプコンに物を申したい
ウェスカーが黒人になった新作のドラマも打ち切りのようだし、もう少し、キャラのイメージと作品を大事にするべきだ
RE:3、新作CG映画と、なんでジルの顔をあんな風に変えたんだよ・・・あれは一体誰なんだ?(単なるジルが好きだった者のボヤキ)