「虚しい」バイオハザード ザ・ファイナル シンドラーの手帳さんの映画レビュー(感想・評価)
虚しい
6作目にして最終とのこと。観終わって、あらゆる意味で虚しさだけが残った。
まず、映画の大半がアクションだけである。このシリーズは、原案がゲームであるだけに元々その要素が強いのだが、それにしても今回はあまりにあからさまだ。理由はたった一つで、ストーリーのすべてが冒頭で示されるからだ。その要素も、驚くべき事にシリーズ第1作目に見事に回帰しており、そうなると2作目から5作目までは一体何だったのかと突っ込まざるを得ない。
事実、アリスの補佐役をクレアが担っているが、これも別にジルであっても構わないし、最も重要なアイテムであったT-ウィルスのワクチンについては、あっさり冒頭で示されてしまうので、ではいったい何を求めて世界的なバトルまで展開したのか完全に肩すかし状態である。
ミラ・ジョボヴィッチの家族(監督が夫、主たる助演が娘)のための映画であろう。
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