「その男、処刑人につき」イコライザー 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
その男、処刑人につき
デンゼル・ワシントンがオスカーに輝いた「トレーニングデイ」のアントワン・フークア監督と再タッグを組んだサスペンス・アクション。
主人公マッコールはフレンドリーで気さくなホームセンター従業員。それは昼の顔。夜は…。
法や警察で解決出来ない悪事や悪人に制裁を下す処刑人。
まさしく、“必殺仕事人”!
平常時からの変貌ぶりが凄い。
瞬時に相手の動きを察知、頭脳も格闘スキルも抜群。身の回りのあらゆる物を使い、スティーヴン・セガールのようにメチャクチャ強い。
敵を倒すのに1分も必要無い。僅か十数秒!
善人には優しく、悪人には容赦ナシ。
劇中の台詞を借りるなら、「お前は何者だ?」。
彼の素性は…。
一人のうら若い娼婦を救う為に、単身ロシアンマフィアに挑む。
ここら辺、「レオン」や「アジョシ」を彷彿。
クロエ・グレース・モレッツが物語の発端となる娼婦役で、ケバケバメイクと儚げな魅力で新たな一面を見せる。出番が少ないのが残念。
ロシアンマフィアの殺し屋役でマートン・ソーカスが凄みを発揮。こちらもこちらでプロフェッショナル!?
リーアム・ニーソンが中年アクションスターとして開花したが、デンゼルも中年アクションスターのスペシャリスト!
演技力は言うまでもなく、激しくキレのあるアクションは年齢を感じさせない。
ストーリーも勧善懲悪で分かり易く、シリーズ化されてもいい。
安定のデンゼル・アクション!
とは言え…
どんな理由があろうともスカッとなろうとも、こういう無法者の設定が通じるのは、あくまでエンタメ映画の世界の中だけ、と言う事はお忘れなく。