劇場公開日 2014年10月25日

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「相当無理があるけど、デンゼルなら妙に納得」イコライザー スペランカーさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0相当無理があるけど、デンゼルなら妙に納得

2015年12月12日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

単純

普段はホームセンターに勤務する普通のオジサンだが、その実は・・・って、さすがはデンゼル・ワシントン、渋い、そして相変わらずカッコイイ!
冷静に考えれば突っ込みどころ満載でご都合主義の極みの様な作品でしたが、しかしデンゼルが演じるならばそれも許せてしまうような、日本的に言えば必殺仕事人的作風が、本当に痛快な作品でした。
まあアメリカ的に言えば、コスチュームをまとってないアメコミヒーロー的な作品だったと言えましょうか。

しかしホームセンターに勤務と言うどうでもいいような設定が、終盤に生きた展開はお見事の一言。
ホームセンターはまさしく小道具の宝庫、そこで行われたクライマックスのシーンは、ジャッキー・チェンばりにそこにあるものを生かしたアクションで、思わず唸ってしまいました。
証拠は残さない、まさにデンゼル仕事人ならではな戦いでしたね。

一体デンゼル仕事人の過去はどんな人物だったのか?
そこは何となく元CIAであることをほんのりとだけしか匂わせなかった辺り、この映画には合っていたと思いました。
まあいくら元CIAの凄腕とは言え、こんな初老のおじさんが一人で・・・と言うのはさすがに無理があり過ぎましたが、そこはもうこの世界観にドップリ嵌って楽しむしかないって感じでしょう。
この映画を駄作と言う方の意見も、確かに納得は納得、でも我らがヒーローデンゼルの仕事人ぶりを楽しむ映画と考えれば、これもまた良しでしょう。

ただ個人的にやや不満が残ったのは、クロエ・グレース・モレッツの出番が思いのほか少なかったことですね。
クロエを守るデンゼルの構図で楽しめる映画だと思っていたので・・・。
でも、ビッチでムチムチなクロエにちょっとドキッ!
子供の成長は早いですねぇ・・・。
デンゼルおじさんの正義感が芽生えたのも、これなら思わず納得です!

スペランカー