「恐怖と興奮」トランス かんさんの映画レビュー(感想・評価)
恐怖と興奮
まず、なぜ評価があまり高くないのか?
ということが引っかかる。
個人的には頭の中が掻き回されるような物語性、映像表現、音楽すごく良かった
「絵画を探す」というただ単純な映画では無い。
場面が変わり続け、「足元」がわからなくなり
「不安」が襲い、その不安を交わそうとこちら側は推理をする
その推理がさらに「不安」を掻き立て
この映画はさらに加速度を増し
一気に「恐怖」のどん底へ落とされる。
明るい曲や美しい曲が使われているがそのことがさらにこの映画を掴みどころのない映画にし
渦に飲み込まれたような感覚にさせ
最後まで飲み込まれ、この渦から脱出しようと足掻けば足掻くほどこの映画の罠にかかり「恐怖」の渦に飲まれて行く。
それを、素晴らしい「渦」だと思うのか。
釈然としない「渦」がつまらないと思うのかは人それぞれ。
マカヴォイは好きな俳優ではあるが彼の作品の中でトランス
の演技は素晴らしかった。
サイモンは「喜怒哀楽」がよく表にでる人物
そのことが「可哀想」となる。だがその子供のような素振り
はだんだんと「狂気」に思えてくる
そのような掴めない人物を見事に演じていた
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