「ありえないリベンジコメディ(ฅΦωΦ)ฅ」マッキー ねことまとさんの映画レビュー(感想・評価)
ありえないリベンジコメディ(ฅΦωΦ)ฅ
インド映画は『スタンリーのお弁当箱』、『きっとうまくいく』に続いて三作目の鑑賞です。
前二作が笑ってホロリとさせる内容だったのに対してこちらは完全なる娯楽作品。
面白かった!
まさかのハエによる復讐劇!DVDジャケットに偽りなし。
冒頭30分くらいはキャラ説明とか導入に当てられていて、お調子者の主人公ジャニと、そんなジャニにストーカー(にしか思えない)っぽいまでの思いを寄せられているヒロイン ビンドゥのやり取りがちょっとしんどい。
(ジャニのニヤケ顔があんまり好きじゃない+ビンドゥのツンデレっぽさとかが私には辛い…)
しかし、ジャニが女たらしの裏では悪どい実業家 スディープに殺されちゃってから、マッキー(ヒンディー語でハエのことらしい)に生まれ変わってからは一気に引き込まれて面白くなります!
ハエになっても人間だった頃の記憶や考える頭脳を持つジャニは、自分の死語も愛するビンドゥに言い寄ってくるスディープを追い払ったり復讐しようとするとゆー…。
公然と復讐〜復讐〜言ってます、歌ってます(;´∀`)
しかも、痛い目に合わせるだけでなく、自分が殺されてるからか、スディープの命を奪うことが最終目標になってる!
(このへんの過激さはなにかにつけて周りの影響を受けやすい子どもさんとかに見せにくい…。見せるならマッキーの真似しちゃだめとことわっておかないと駄目かも。)
でも、ハエとかCGにしてあるのも良かった。
リアルな汚いイメージのハエではなく、程よく愛嬌あるキャラクターで親しみやすいし、生まれ変わった直後のハエ目線の世界とか、表情ないけど喜怒哀楽の演出とかドリームワークスやピクサーの動物ものCGアニメみたい。
人間だったころのジャニよりマッキーになった後のジャニの方が感情移入しやすくなってるという効果が…(笑)
マッキー化直後と そのあとのリベンジあれこれとのギャップがすごい。見せ方とかうまいなぁーと感心してしまう。
見ていてありえねー!というツッコミどころも満載だし、悪役スディープよりマッキーの方が血まみれ感がすごい(まわりの巻き込み方とかも凄い)けど、コメディだからいいんだよーと丸呑みにしてしまえる振り切れ感が楽しい!
最後まで笑えて楽しい、歌も秀逸な良作です。
余談。ヒロインが中山エミリさんに似てる気がするけど美人とされる人の顔立ちって世界共通なのかな?
あと、役者さんとしては悪役スディープ役の方の方が有名なのかもしれない。
DVDジャケットのキャストでもはじめに載ってるし、劇中でもまず初めに出てくる。
あと、主人公はジャニだけど、終始出ずっぱりな上に演技とか見せ場はこの人なので。
…お名前わかりませんが、字幕で観たら低いいい声でした。
(吹き替えにしても分かり易さとか字幕とは違った面白さの盛り方がされててどちらもおすすめです。スディープの声は吹き替えにするとあの人!)
VFXなど制作が同じくインド映画『ロボット』のスタッフとのことなので、今度『ロボット』も見てみようと思います!
インド映画って表現とかわかりやすくて見やすいよね?
普遍的な面白さがあります(○'ω'○)
…でも、ハエにずっと守られ続けてるのも辛いよなぁ。
ビンドゥが納得してれば問題ないけど。
エンドロール直前のあんしんパパ(キテレツ大百科で『はじめてのチュウ』を歌ってる合成ボイスのひと)みたいな歌声のマッキーのリベンジテーマソングやマッキーダンサーズも必見・必聴です!(੭ु◦◦)੭ु⁾⁾