「ハエマッキー。」マッキー ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
ハエマッキー。
発想の勝利がCGのコバエを映えさせる一本。
マッキーと聞くと私には油性マジックがすぐ浮かぶんだけど、
(あれ正確にはハイマッキーだっけ)
インドではハエのことをマッキーと呼ぶらしい。
どうりで主人公の名前は「ジャニ」だし、どこにマッキーなんていう
名前が出てくるんだ?と思ってたら、歌でマッキー♪マッキー♪と
流れる度に字幕に「ハエだよ、僕はハエなんだ~」みたいな歌詞が
出てきて、なんだアンタのことだったの^^;と理解した。
おそらくあの「コバエコナーズ」も、マッキーは追い払えない。
ゴーグルつけてるから殺虫剤も効かないし(爆)
しかし人間がハエに生まれ変わり大活躍!なんてくだらないことを
よくこれだけの作品に仕上げたもんだわな~と驚嘆する。
毎度のようにボリウッド映画は音楽も秀逸なのがバンバンかかる。
で、歌って踊る。もちろんハエも。うひゃー。なんだか可愛いし。
物語はいたって簡単。すぐに殺されちゃうストーカー男ジャニは、
羽賀研二とマイケル富岡ミックスのような風貌でエロいニヤつき顔、
社長兼ギャングのスディープっていう男は榎木孝明みたいな風貌。
親しみやすいそれらの顔とコバエコメディが見事に調和している。
あまりにバカバカしいので、これをあと何時間やるんだ?といつもの
長~いインド映画に警戒してしまうのだが、これはけっこう短い方。
飽きてくる前に一応の決着を観るので?大丈夫。
しかしまさかあれほどハエを可愛くCG化するとはね~。
ヒロインがハエと知ってギョッとするのも束の間、すぐに仲良く
なっちゃうところなんかもご愛嬌(だって恋人がハエだよ?)
彼女の涙や水を巧く使い、マッキーが文字を書くところも笑える。
ハエになったらこんなに賢いのに、なぜ
人間時代はあんなにバカだったの?そこが知りたいわオバサンは^^;
ラストがハッピーエンドといえるのかどうかは分からないが…
何度生まれ変わっても…という発想は、極力避けたい最近の自分。
(不意に飼ってみたくなるほどの愛らしさが、かえって恐怖なのよ)