ゼンタイのレビュー・感想・評価
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制作費220万ならまあまあ上出来の部類
監督と脚本は『二十才の微熱』『渚のシンドバッド』『ハッシュ!』『ぐるりのこと。』『恋人たち』『お母さんが一緒』の橋口亮輔
低予算でしかも三日間で撮影終了
6本のオムニバス作品
最後の『主婦』以外それぞれ一つの部屋の中での会話劇
映画のタイトルは『ゼンタイ』だが全体的にゼンタイではない
小説の短編集にはありがち
そもそもビジュアル的にゼンタイ以外は地味だからな
比較的に知名度高めの中島や篠原でも俳優業界としては微妙だもんな
『主婦』にもゼンタイ登場
全体的に険悪な雰囲気
笑えないが一応コメディー
悲劇もロングショットならコメディー
ゼンタイは他のエピソードにも登場した人たちがけっこういたのかもしれないが篠原以外は記憶にない
出演陣の殆どが印象薄い
220万円だから
うーん
星3が無難かな
コメディーとしては微妙だが映画としてはそこそこ楽しめたのは事実
『草野球』
草野球チームの6人がリーグ戦復帰のために畳の部屋で話し合う
大事な話し合いのときにチンチンの話をしてしまう男に中島歩
キャプテンに篠原篤
キャプテン以外は俳優の苗字で呼び合う
『コンパニオン』
スーパーのグランドオープンのイベントに呼ばれたコンパニオン6名
仮に用意されたコンパニオンの控え室
年長者はバブル世代らしいが2013年公開時としても絶対に無理がある
同調するNo.2とギリギリにやってきて叱られる後輩
空気のコンパニオンと遅刻してきた若いコンパニオン
スーパー「キング」の広報担当者男性2人がやってきて空気が変わる
『発泡酒』
居酒屋のテーブル席にガテン系4人
そのうち1人が発泡酒にキレ出す
宥める2人に中立的に距離を取るメガネ
メガネは車なので1人だけ烏龍茶
あり得ねーとさっきまでキレてた男
『レジ店員』
スーパーのレジ店員の更衣室
女性上司がやってきて茶髪のレジ係に対し髪の毛を黒く染めるよう求める
茶髪の女性は断固拒否
『ゼンタイ』
カラオケ屋
全身タイツをこよなく愛するマニアの男女たちが集う集会
性的なものは感じないがそれでも変態丸出し
突然泣き出すピンクのゼンタイ女子
なぜかメンバーの中にはキャプテンが
『主婦』
ゼンタイと同じカラオケ屋の別の部屋
さらに別の部屋で盛り上がる別グループ
やはり俳優の苗字で呼び合う
他人が作ったレシピを無許可で雑誌掲載してしまった主婦が主人公
謝罪に行ったがブログに書かれたことで素直に謝罪できなかった
「LET'S SONG」が気になる
題材のインパクトと中島歩(若い…)のみで鑑賞。
『草野球』『コンパニオン』『発泡酒』『レジ店員』『ゼンタイ』『主婦』の6章から成るオムニバス。
タイトルの割になかなかゼンタイが出てこない、それどころか話題にも上がらない。
最初の4章は、ほぼ固定カメラによるワンカット。
リアルとアンリアルの境目のような絶妙な会話と演技で、シュールな笑いがとても楽しい。
“あるある”と“いるいる”が満載。
ただ少し気になるのが、男性を描いた章と女性を描いた章の方向性や空気感に偏りが感じられること。
特に女性の話をはギスギス感が強い。(リアルだけど)
昨今の情勢とか関係なしに、もう少し多様な人間模様が描かれた方が面白いのではないかな。
また、アップが極端に少なかったから、『ゼンタイ』で素顔を晒しても登場済みのキャラか判断しづらかった。
全身をタイツで覆うことが、自己の解放なのか現実からの逃避なのかという問い掛けは面白い。
しかしエチュードを集めたという構成上、全体を通してのテーマ性は薄いかな。
何も考えずに笑うぶんには申し分ない出来です。
個人的には『主婦』を最後にした構成には疑問を感じる。
『主婦』を先にやった上で、「何でもない者になってます」「いいわね…」で締めた方が好み。
【”全身タイツ愛好家”クスクス笑える連関する6つの掌編。橋口亮輔監督の会話劇って面白いなあ。】
<Caution!内容に触れています。>
1.草野球
・中島歩さんが、いつもの調子でいい加減な事を言っている。そして、それぞれの役割を決める中、”で、キャプテンは?”と聞かれた篠原篤さんが、”俺はプレーで魅せるって事で・・。”可笑しい。
2.コンパニオン
・”スーパーキング”開店のために集められたコンパニオンたちのおバカな会話。
3.発泡酒
・男達が集まって、飲み会。一人だけ”発泡酒じゃ駄目だろ!”とホントウの酒への拘りを見せる中、店員が持って来た飲み物。ストローの付いたウーロン茶が一つ。凄く可笑しい。
4.レジ店員
・成嶋瞳子さんが演じるレジ店員のリーダー格が、若い女性店員たちのシフトを決めようとする中、オーナーからある茶髪の女性の髪を黒に染めて欲しいとの言伝を伝える所から、反撥される姿。成嶋瞳子さんが言い負かされ、ションボリする姿が可笑しい。
5.ゼンタイ
・変態さん、集まれ!からの、ちょっと沁みる展開。巧いなあ。
6.主婦
・ブログでのレシピ盗作問題で紛糾する主婦たち。怖いけど、何だか可笑しい。
<という、6つの掌編が連関しながら描かれる。橋口亮輔監督の絶妙の会話劇が可笑しい。最近作の「お母さんが一緒」を思い出す。
「恋人たち」でブレイクした篠原篤さん、成嶋瞳子さんもバッチリ出演しています。>
全身タイツ‼️
6つのエピソードからなるオムニバス映画‼️「草野球」「コンパニオン」「発泡酒」「レジ店員」という4つのエピソードが紹介され、それぞれのエピソードの登場人物たちが5つ目のエピソード「ゼンタイ」へと集約され、さらに最後のエピソード「主婦」がまた「ゼンタイ」へ‼️独特な構成のオムニバスですね‼️一つ一つのエピソードが俳優さんたちの即興によるモノらしいのですが、独特のセリフ回しというか、会話劇の面白さに引き込まれてしまいます‼️そして誰しもが持つ社会で生きていく上での窮屈さやストレスを、全身タイツ=「ゼンタイ」で発散させてくれる‼️小品ながら侮れない秀作‼️
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