「すごかった」極道恐怖大劇場 牛頭 吉泉知彦さんの映画レビュー(感想・評価)
すごかった
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その昔、佐藤佐吉監督がにいがた映画塾にゲスト講師としていらした際に課題映画として見たのが最初でそれ以来だ。初見時もすごかった印象が残っており、そうした場合、再建すると意外とそうでもないケースが多い。しかし今回また改めて圧倒された。
若手ヤクザが『不思議の国のアリス』のように異界に迷い込む。その異界が名古屋でとんでもない旅館であり、喫茶店であり、ヤードだ。
哀川翔演じ吉野公佳として現れる。口調など哀川翔に寄せるとか、声を哀川翔にするとかやりようがありそうなものだが、素の吉野公佳のままで押し通す。そのまま組長である石橋蓮司にやられそうになる。吉野公佳もまんざらでなさそうで、変だ。石橋蓮司が死ぬ場面がとんでもなくて面白い。
吉野公佳から哀川翔が生まれてそのまま二人とも存在する。めちゃくちゃだ。
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