ベニシアさんの四季の庭のレビュー・感想・評価
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映画というよりドキュメンタリー番組。失礼ながらこの方、全く知りませ...
映画というよりドキュメンタリー番組。失礼ながらこの方、全く知りませんでした。ガーデニングの達人?何で有名?田舎暮らしする外国人だから?それともやはり元イギリス貴族ってとこ?
なかなか波乱の人生を歩まれていますが、あまりに淡々と描かれているせいか、正直あまり興味が持てなかった。浮気夫の病気の娘への鬼畜発言、もっと糾弾せよ(笑)
現在は認知症で穏やかに施設暮らしをされているとのこと。荒れ果てた実家の庭に困惑させられている私には、主人を失ったあの庭がどうなったかが気になる。
困難への向かい方
正直、悲しかった、辛かった。幸せになるのはそんなに難しい事なの!?腹が立った。
それでも、ベニシアさんは幸せだと言うと思う。でも、次々と襲う困難がハード過ぎて、どうしてこんなにいい人を…と思わずにはいられなかった。
ベニシアさんは、自分の困難を包み隠さず話してくれる。
離婚、再婚、娘の病気、娘と義父となる夫の関係、不倫、命に関わる事故…。
困難な中でもベニシアさんは平坦でいようとする。
大好きな庭のお世話をし、庭で取れた植物で食べ物や洗剤を作り、家の手入れも欠かさない。
孫や曾孫のことを考え、地球に優しい事をする。
友人たちとの会話を楽しむ。
「困難の中で辛い事に目を向けずに幸せな事に目を向ける」のが大切と。
ベニシアさんだから、乗り越えられた困難なように思う。
ベニシアさんは「あなたの心の声を聞いて」と。自分が何でリラックスしてるかを心に尋ねる。ベニシアさんは自分のワクワクに従い行動し、自分にとって居心地のいい場所、大原に辿り着いた。
人生の困難は自然のように避けられない。でも、どう対処するかは出来る、と。
ベニシアさんがくれたたくさんのヒントを胸に留めて、人生を楽しく生きていければいいなと思った。
ベニシアさんの心の庭
ドキュメンタリーで、ちらっと観た事があったのですが、NHKBSで映画鑑賞。
英国の貴族生活から、インド、日本、東京から京都へ。
人生での色んな苦難を、大原の家、家具、畳、庭、人との繋がりで、共に乗り越えてられて来たのでしょう。
最後の語りで『どんな事が起こったかよりも、どう対処するかが大切』とことわざを引用されてて、深く印象に残りました。
あと、『孫のジョウは天使みたいな子』と語られていて、本当に統合失調症の母親を深く見守っていて、七夕の短冊のお願い事は、ウルっときました。
私は京都育ちですが、大原は別世界ですね。交通の便は悪いけど、まだまだ自然が残っていて、『こごみ』という野菜も初めて知りました。
異国の地にたどり着いた英国人が発見する日本の魅力
偶然発見して、共感して、好きになる。ベニシアさんは日本の自然、文化、人間にふれ好きになり、住み着いて自分の家族、居場所、を造り上げた。本人の人間性もあるが、英国人を取り込む日本の奥深い魅力を感じた。
最近、日本国内を旅行していると、日本の風景、建造物、工芸品、が各地に残されており驚くことが多い。こういった財産を残していこうという日本文化と、そこで暮らす人々が素晴らしいのだと思う。ベニシアさんは素直に日本人として後継者になった。
古い物を生活に活かすセンス
英国貴族の出身だが、貴族の風習が合わず英国を出て日本人と結婚し、京都大原の古民家に住んでいるベニシア。ベニシアは、古民家を見た時に気に入って、古民家に手を加えながら庭づくりを始めた。英国人なのに古民家好きで、畳も含めた日本の工芸品は美しいと言う。古い物を今の生活に活かすセンスが素晴らしい。
【”ハーブと共に生きる人” イギリス貴族の家に生まれながら、その価値観に違和感を持ち、インドを経て日本、京都の大原地区に住む、ベニシア・スタンリー・スミスさんの生き方を描いた作品。】
ー NHKで、この稀有な女性の生きる姿を追った一連のドキュメンタリー作品に嵌ったのは、10数年前である。ー
◆作品の魅力
・ベニシアさんの生き方を、美化しすぎずに、辛いこともキチンと描いている点。
- 普通は、ドキュメンタリーとは言え、自らの離婚、娘の病、夫の浮気など、描かれたくはないよな。それを、”全て過去があるから、今がある”と受け入れるべニシアさんの人としての器の大きさ。-
・京都、大原地区の美しき四季と、ベニシアさんの素敵な友人たち。
- 素敵な生き方をする人には、素敵な友人が集まる。-
・古きモノを大切にし、生活の中にハーブを様々な形で取り入れ生きるベニシアさんの姿。
- 常にポジティブ思考で生きるベニシアさんの姿。-
<インドで体得した、”呼吸をしっかりと行い、ゆっくりと生きる”生き方を実践するベニシアさんの姿を見ていると、心が豊かになるなあ・・。>
■蛇足
・山岳写真家である、梶山正さんの事は、当方も登山をするので良く知っていた。
服部文祥氏と和田城志氏と行っていた、戦慄すべき”冬黒部”の物凄い数々の登山。(初登頂幾つか含む)
その姿を写した梶山さんの”普通の山行では絶対に撮れない”写真の数々。
梶山さんが、ベニシアさんの旦那さんと知った時には、本当に驚いたものだ。
・私は、ベニシアさんの本を数冊購入し、庭に”大葉の種”を豪快に撒き、数年は毎年、庭の片隅に大葉の密林が出来た・・。(で、庭の生態系がオカシクなるから、止めて下さい・・、と家人に叱られた・・。)
今では、家人が10種類程のハーブを育て、美味しい料理を作ってくれる・・。
人生は40歳から
自然の中で生きることは、全てを受け入れて生きるということ。なぜなら、自然は人間に合わせてはくれないから、人間が自然を受け入れて合わせるしかない。
そんな当たり前の事に向き合うベニシアさんは、家族に起こった全ての事を必要な事として受け入れます。朗らかに人生を生きている方と思っていたら、辛いことも沢山あったみたい。私も自分を責めたりイライラしたら、「あるがままであること」を自然に教えて貰えばいいんだ。あと、「人生は40歳から」って、ステキです。
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