殺しのナンバーのレビュー・感想・評価
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裏の裏をかくスパイ映画
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仕事のミスでイギリスの片田舎の基地局に左遷されたエマーソン。
そこで民間人のキャサリンと暗号送信の任務に就くが、ある日、基地局に着くと何者かに襲撃されていた。
襲撃した3人は何者か?
なぜ基地に入るためのパスワードがバレていたのか?
自分は本作を観ながら、キャサリンが裏切り者!?
実は交代要員の2人が裏切り者で、監視カメラが壊されていて音声しか聞こえないのは、観客を騙すためのミスディレクション!?
と疑いながら観ていたのだが、終わってみたら何も捻っていなかった...
観客の深読みする裏の裏をかく、この手のサスペンスでよくあるどんでん返しをわざと無くしたとしたら、それはそれで高等テクニックだけど、おそらく違うでしょう(笑)
監督の意図した密室での、エマーソンとキャサリンがお互い疑心暗鬼になる展開も、キャサリンが素直すぎてこちらに伝わらない。キャサリンの裏の無いストレートな感情表現が、自分的に実は裏切り者なんじゃね!?と疑った原因(笑)
キャサリンは刺激的な仕事だからという理由だけでCIAの仕事に就いたのに、命を懸けて最後まで仕事をやり遂げるいい子でした(笑)
冒頭で少女を守る事ができなかったエマーソンが、必死でキャサリンを助け、守るラストは良かった。監督がエマーソンの人間的成長も見どころと言ってるが、もともと非情じゃないのでちょっと違うと思うけど(笑)
総じて監督の意図する事が上手く演出できて無いために、設定が面白い割に展開が凡庸なスパイ・アクションになってしまった印象。
緊張感を最後まで保っていただけに、サスペンスとしてせめてひと捻り欲しかったと思わせる惜しい作品。
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