東京難民のレビュー・感想・評価
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暗い中での希望
誰にでも起こりそうなリアルな話だったので、怖かったです。しかし怖いだけではなく、かんがえさせられるし、人の温かさも感じられる作品だと思います。高橋優さんの曲がかかった時、よく作品と合っていて絶望の中でも希望が見えて思わず涙してしまいました。とても良かったです。
大塚千弘さん良かったです。
題名が興味を引きました。
予想通りとゆうか予想外に面白かったです。
特に最後の方で主人公が茜の勤める風俗店で謝った後、抱き合った瞬間何故だか泣けました。
主人公がイケメン過ぎてリアル感に欠けたのが少々残念でした。
一人でも多くの人に観て欲しい
この映画を観に行くきっかけとなったのは、私の好きな街である東京の街を見たいというだけの軽い気持ちだったのですが、この映画は、生きるとは、また、人生にとって、何が一番大切なことなのか、といった根源的な事柄を考えさせられるとても素晴らしい映画でした。この映画は、ある面、我々にいきなり訪れるかもしれない「貧困」という問題を切実に感じさせてくれました。遠い世界の出来事では、ないと思いました。主人公を演じた優男である「中村蒼」さん、および、清楚な女性が堕ちていく様子を演じた「大塚千弘」さんの持つ雰囲気がこの映画の役にぴったりとはまっていました。特に、大塚さんの演じる女性の「優しさ」「ぬくもり」「あたたかさ」には、しびれ涙してしまいました。一人でも多くの人にこの映画を観て欲しいと思っています。もっと多くの映画館で上映してほしいです。この映画を観ると、温かい布団で寝られることの幸せを噛みしめることができます。この映画については、是非、続編を作成していただきたいです。ありがとうございました。
100円の有り難み
私たちが、築いた気になっている金銭的な豊かさなんて、いかに脆いものか。主人公の転落のきっかけは、そもそも母の死にあるが、そんなことは人間誰もが経験する出来事に過ぎない。自分を取り巻いている当たり前だと思っている世界は、当たり前でもなんでもなく、こんなにも呆気なく崩壊しうることに改めて気付かされた。
辛い現実の物語だが、一方で貧しいホームレスの人たちとのシーンは、主人公のみならず、映画を見る者にも安らぎを与える。
物質にしがみついている現代人には、本当に大切なものは見えにくい。100円の餞別も、全てを失った主人公だからこそ感じ得る有り難みだろう。
タイトルとあおりだけ見て期待しすぎた感
あー。
思っていたのとずいぶん違った。タイトルとあおりだけ見て期待しすぎた感。
もっとドキュメンタリーかと思っていたら、落ちるまでだけ。
途中からはホストが出たりソープが出たりの非現実、仮に現実にあったとしてもかなりマイノリティの物語ではないですかね。
大塚千弘は好みなんだが、役の気持ちの流れもわからぬし、脱ぎ損じゃなかったかなぁ。
どうせなら、山本美月をもっとおつむの弱い/知的障害にしてソープに入れた方が、格差社会の現実に即していたと思うわけです。
自分の内部的には問題提起があって得るものがなかったわけではなく、
多少の不満はあったとしても、みんな今がまだ幸せな方であることに気付くべきだし、
今がいつまでも続くわけではない(悪い方になる)ことを覚悟しておくべきだ。ということを考えさせられました。
ひとまず、みんな、タバコはやめろ。パチンコはほどほどに。w
期待し過ぎた?
原作は読んでません。もっとエグい内容を期待して観た。つまり、現実はもっと、かなり、何でもない。笑。この映画で役にたったのは、テッシュ配りのバイトでのコツでしょうか?笑。監督を確かめず観てしまったのが間違い?なんてね。
心に突き刺さる
格差社会の現実を描く、という謳い文句が前面に押し出されているが、社会全体というよりはひとつのモデルケースとして主人公の道程を細やかに追った作品であるように感じた。
映画の中の時間軸でも、見ている側の時間軸でも、登場人物達が堕ちていくのはあっと言う間。「他人の不幸は蜜の味」というがそんなことは微塵も感じず、この作品を見ている最中は隣り合わせにある自分自身が堕ちていく可能性に肝を冷やされ続けた。それだけひとつひとつの描写が自分自身の想像を超えてリアルだった。
そんな中でも登場人物達の良し悪しを含めた変化が確実に描かれていた。食事や容姿、言動などの変化に人間臭さが沁みていた。
最後まで救いのない作品ではないかと鑑賞前は危惧していたが、救いはあるように思える。ただ、どう感じるかは完全に人それぞれであって明確でストレートな救いは提示されない。
それらは特に堕ちきった後に感じる登場人物たちの成長の中に見出すことができるように思える。
堕ちる過程を描くだけではない。登場人物の成長譚とも見れるし、その中に微かな、しかし誰でも抱えることができる希望を発見できた。
私自身が感じたのは日々を漫然と過ごすことへの自戒であり、生きて日々を過ごしていることの尊さだった。
謳い文句になぞらえた言葉で言えばいわゆる「下流」である登場人物達が「生きている」姿に最後は魅せられていた。
この作品は感情移入したり共感したりするものでは、おそらくない。
この作品を見たからと言って身近な「下流」の人に何か「してあげる」ことは見当違いであるし、
この作品を見たからと言って格差社会が決定的に解決されることも、たぶんない。
今生きている道がどんなものにせよ、そこを漫然と歩くのではなく踏みしめて歩く。
という力強いメッセージと、
現実に作品で描かれた境遇に苛まれる人がそれでも生きていること。
これを頭のどこかに留めておくこと。
最後に流れる主題歌「旅人」はこの感じ取ったメッセージを何倍にも増幅させて強烈に伝えてきた。
今日、明日からの日々を大事に生きていこうと心に誓えた作品だった。
他人事ではない
大学生の日常からリアルに描かれているので、物語に入り込みやすい。人生の転落ぶりも怖いぐらいリアルである。可哀想というよりも我が身に起こるかもしれないという現実味が感じられた。
暗いテーマの中でも、登場人物の人間らしさが見える部分が多くあり暗くなりすぎず見れた。
見終わった後は、自分の日常の幸せを改めて感じられると思う。
役者の方の体当たりの演技が素晴らしい。見て損はない作品!
期待大!!
平成26年2月22日(金)公開。
家族愛を描いたらA級の、『半落ち』『ツレがうつになりまして。』の佐々部清監督が、ノンポリとした学生生活から、東京の奈落に落ちて行く青年を、どの様に描くのか。
そして、佐々部監督初の「R-15」で、表現の幅を広げた作品。
公開が待たれます。
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