インベーダー・ミッションのレビュー・感想・評価
全2件を表示
告発
クリックして本文を読む
ブッシュ政権がイラクが大量破壊兵器を隠していると言いがかりをつけてフセイン政権を倒したイラク戦争、スペインも1400人の兵士が参戦、2004年4月に撤退している。映画はスペイン人の作家フェルナンドマリアスの小説「侵略者」を基にしているが性的暴力シーンなどは割愛され戦争犯罪の国家的隠ぺいへの告発映画となっている。
悲しいことに民間人の虐殺など戦争となれば当たり前と言うのが実情だろう、ベトナムの時のようにマスコミが告発し反戦運動が巻き起こった歴史もあるのだが性懲りもなく悲劇は繰り返されている。本件は従軍していたスペイン人軍医の個人的な告発でイラクの民間人の婦女子がアメリカ兵に銃殺される証拠映像がテレビで流されても公式にはアメリカもスペインも認めず、あろうことか告発者は国家反逆罪で投獄されてしまうという結末。
映画を観たスペイン人にしてみれば自国はアメリカにいいように利用されただけ、距離をおこうと気になるのだろう、人道的のように見えるが政治的メッセージ性の強い映画ですね。
後味は悪いが現実的にアメリカ兵が軍法会議にかかることは無いだろうし政治決着とはそういうことだろうと理解はできるが鑑賞した個人としてはただただ無力感に苛まされ、辛くなる映画でした。
コメントする (0件)
共感した! (0件)
全2件を表示