「白血病とヴァンパイア」ビザンチウム kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
白血病とヴァンパイア
右手の親指が鋭く、頸動脈にグサっと刺して血を吸うヴァンパイア。普通のヴァンパイア映画ほど派手さはないのだが、エレノアが母離れをするジュヴナイル的な作品ともいえるか。
現代におけるストーリーと、いつもエレノアが自分たちの物語を書いて進めるクララがヴァンパイアになる挿入ストーリーの対比が面白い。
エレノアは母親に勝手に吸血鬼にさせられた感もあり、人を無駄に殺さず、死期が迫ってる老人などから血をもらっているのだ。そして200年も生きていることへの疑問と孤独感。逆に考えると、ウソをつくことが生き甲斐である母親クララの頭の中がよくわからない。そして、白血病のため血液が固まらない病になっているフランクとの切ない恋もなかなかいいのです。
最後にダーヴェル(ライリー)が同盟者のおっさんを殺すところも説明不足で、ちょっと不満も残るストーリー・・・
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