「これも日常。」しわ ロロ・トマシさんの映画レビュー(感想・評価)
これも日常。
んー。これ「物悲しい」や「切ない」みたいな感想をただ言っちゃっても良いんですけど、ただ何ていうか、でも普遍的なモノじゃないですか。そういう人生の哀愁感だけを表面的に受け取ってしまって、色々考えさせられた、で済ますには勿体ないというか。
物語の体裁を取ってはいるけども、扱っているテーマや舞台って日常的なコトですよね。
この『しわ』に存在している世界って、1日1日、毎日、24時間、いつもどこかで、リアルな世界でも起こっている、というか。
その誰かと誰かのヒトコマをアニメーションにして描いているんですけども、そこにアニメ特有の面白味やアニメだからオブラートに包めるみたいな部分も確かにあるのだけども、だからといってこの日常ってリアルと何も変哲がないですよね。すいません、同じこと何回も言ってますけど。
で、今現在どこかの誰かにも起こっているし、どこかの誰にでも起こり得ることだし、そういう地球上のお話だよ、みたいな。
だから「切ない」の一言で表現するのは何か違うのかなあ、みたいな。
どこにでも転がっている現実ですよ、みたいな。
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