「本当の苦難は…」ザ・ディープ 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
本当の苦難は…
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1984年、アイルランド沖で漁船が沈没。極寒の海を漂い、ただ一人奇跡的に生還した漁師を待ち受けていたのは…。
「エベレスト」が公開待機中のバルタザール・コルマウクル監督が、実際の沈没事故とその後の人間模様を描いた人間ドラマ。
極寒の海に放り出され、漂流。
生きるか死ぬかのサバイバル映画のように思えるが、実はその後こそがメイン。
普通だったら死んでもおかしくない…いや、死んで当然の状況。
何故彼だけ助かった?
検証して分かった彼の特異体質。
普通の人より体脂肪率が高い。つまり、肥満体。
だから助かった。
太ってて良かった…とならないのが、人間。
アザラシ、トロール、怪物…とからかわれる。
自分にだけだったらまだしも、子供が傷付く…。
本来なら周囲から歓迎されるべきなのに、待ち受けていたのは葛藤や苦悩。
重厚に掘り下げているように見えて、終わってみると、何だか今一つ響かない。
世界仰天ニュースか、アンビリバボー!か。
遭難中と生還後、本当の苦難は…?
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