「深い映画です」ラーメンより大切なもの 東池袋大勝軒 50年の秘密 JC Pennyさんの映画レビュー(感想・評価)
深い映画です
知人に「ラーメン映画じゃないよ」と勧められて観ました。
まさに、ラーメンを取り上げた映画ではなく、山岸一雄氏の人生哲学を緻密に描いた映画でした。
マスターがラーメンを作り続けるのは、大勝軒を愛するお客さんのためであり、商魂でも私欲でもない。ただただ、人のためラーメンを作り続けたマスターの生き様は、観た者の心を揺さぶります。
そしてこの映画には「ダンディズム」とは全く別の顔もあります。それは、山岸さんが生涯をかけて愛し抜いた亡妻との「ラブストーリー」。
マスターの深い愛がスクリーンからひしひしと感じられ、気がつくと、涙が頬を伝います。こんなにも深く人を愛することができるのだと…。
劇場が明るくなっても、しばし席を立つことができませんでした。
マスターの笑顔に優しく包み込まれ、素敵な笑顔を独り占めしたくなりました。
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