劇場公開日 2013年6月15日

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「設定はいいが題材を活かしきれなかったかな」遠くでずっとそばにいる 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0設定はいいが題材を活かしきれなかったかな

2015年9月22日
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鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

萌える

事故から目を覚ました27歳の朔美は過去10年の記憶を無くしていた。現状を受け入れ前向きに生活していたが、失われた過去が気になり始め…。

つまり、事故から目を覚ましたら体は27歳なのに記憶は17歳という何とも不思議な設定。
本人にしてみれば、10年未来に来たようなもの。過去10年の記憶が無い訳だから。
ヒロインの性格がポジティブ故、町や同級生の変わりようを楽しんでいたが、全てが楽観的ではなかった。
好きだった男性の死、自分に辛辣な言葉をかけてくる女性、一度だけじゃなく二度の事故、27歳の自分は何を思っていたのか。
苦く切ないラブストーリーとミステリーを絡めた作品に出来そうだったが、謎や伏線をかけたのはいいものの、フワッとした感じでしか回収されず、消化不良が残る。

なので、見所は倉科カナ。
見た目は大人でも精神は少女という役だけあって、キュートな魅力が光る。
基本明るい性格だが、それが心に負った深い傷を浮かび上がらせる。

もし、自分が10年の記憶を失ったら…
親父の死や仕事など生活の変化はあったが、映画バカは変わってないや。

近大