劇場公開日 2013年6月1日

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「日本版との比較が面白い」殺人の告白 といぼさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0日本版との比較が面白い

2019年10月27日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

興奮

知的

日本では藤原竜也主演で「22年目の告白 私が殺人犯です」というタイトルでリメイクされた韓国映画。日本版は以前視聴したため、ストーリーは事前に知っている状態で視聴しました。

ストーリーを知った上で視聴しても、普通に楽しむことができました。
というのも、大筋のストーリーは一緒でも日本版と韓国版とでは作品全体の雰囲気が全く異なるのです。

日本版はジャンルがミステリー映画であり、結構淡々と物語が進行していきます。事件を取り巻く人間の心情や憎しみみたいなものがフィーチャーされ、殺人告白本出版によりマスメディアやSNSなどがその話題で持ちきりになり、イケメン殺人犯に熱狂する世論などの群集心理が描かれている作品です。伏線も多く張られた緻密な脚本が見事で見ごたえがあります。

一方の韓国版はジャンルがアクション映画です。ストーリーは日本版と同じ主軸で進みますが、殴り合いのアクションシーンあり、カースタントありのド迫力の内容になっています。事件の遺族達がチームを結成し、告白本を出版したイ・ドゥソクを殺害するために迫ってきたりするなど、日本版にはない要素が多く、日本版にあった「お前が真犯人だったのか!」という展開が原作である韓国版に無いというのが一番の驚きでした。ラストの展開が日本版と韓国版とで別作品かと思うくらい違います。日本版は終盤がちょっと長くてダレてしまった印象があるので、韓国版のようなラストも良いかもしれませんね。

脚本が緻密に組み込まれたミステリ作品が好きな方は日本版、ダレることなく楽しめるアクション映画が好きな方は韓国版をオススメします。

といぼ:レビューが長い人