劇場公開日 1990年2月10日

カジュアリティーズのレビュー・感想・評価

全16件を表示

4.0プラトーンと続けて視聴

2024年11月21日
PCから投稿

あちらより派手さがなく、説教臭いとは思うし、単純なストーリーではある。
どちらがリアルかというと、こちらは実話を基にしているが、
戦場の描写ではプラトーンが上のように思う。
そもそも戦争犯罪にフォーカスしているので戦闘シーンは重要ではない。
こちらはちょっと人も映像もキレイすぎる。
ただ、被害者の女性については本当に凄惨でつらい。

評価としては、こちらの方が好み。
たぶん自分が潔癖に近いから。
しかし、意志は弱いのでマイケルのようには行動しないだろう。
ジョン・レグイザモ側の人間だと再確認できる。

自分は彼のように罰されないし、代わりにマイケルが正義を担ってくれる。
要は自分に寄り添ってくれる、自分みたいな人にありがたい映画。
だから点数も甘くなる。
だって実話じゃんと言い訳もできる。

おまえはマイケルじゃないぞ、勘違いするなよと自戒し
被害者への同情と自分は巻き込まれたくないという正直な気持ちで反戦を訴えたい。

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うまぶち

4.0ショッキングな実話

2024年10月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

これは見るのもつらい、ショッキングな事件を露に描写したトラウマ映画。苦手な方も多そうだ。80年代に量産されたベトナム戦争映画のひとつくらいの感覚で見たので別の角度からの衝撃に度肝を抜かれた。

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マルボロマン

3.0デ・パルマは好きだけど

2024年7月7日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

二度と観たくない作品

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ムーラン

3.0演出は最高!

2023年12月19日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

カジュアリティーズ、とは犠牲者のこと。日本語にも歪曲表現というか、直接的でショッキングな言葉をもっと柔らかで刺激の少ない言葉に代替したようなものがあるけど、英語も一緒。多分どの言語でもそう。
「戦死者」「被害者」だと強い意味を持つ漢字が入るけど、「犠牲者」「戦没者」だと少し薄れた感じがするでしょ?

ベトナム戦争に限った事じゃないけど、戦争の被害の大きさは、情報の受け手に配慮され、特に被害をもたらした側の都合で、悲惨さをダイレクトに伝える機会すら奪われる。

英語casualtyの語源には「偶然の」という意味が含まれ、拉致された少女も、偵察行軍の5名も、もっと言えばベトナム戦争そのものすら、「たまたま運悪く起こった」出来事、というエクスキューズを持たされる。
それが「カジュアリティーズ」という言葉の持つ力だ。

カジュアリティーズ、という言葉に置き換えられてしまった犠牲の、本当の中身を、この映画は描いている。「運が悪かったから、仕方ないのさ」と割りきれない主人公の目線を持って。
「犠牲者」という曖昧な表現に隠れた戦争の真実を突きつけようとする、そんな映画だと感じた。

ただ、映画としてはイマイチ。デ・パルマらしいサスペンスフルな演出は面白いし、主演のマイケル・J・フォックスも好きだし、ベトナム戦争ものも大好きなんだけと、何だかパッとしない。
これは個人的な意見だけど、ベトナム戦争という戦争自体が「不条理」である他のベトナムものに比べて、アメリカらしい「正義の戦争」をしちゃってるところがダメなんじゃないか、と思う。
兵士も家族も民衆も、誰一人喜ばない戦争、何のために戦ってるのかわからない戦争、それがベトナム戦争が「狂気」を孕んでいる根源だと思うけど、「カジュアリティーズ」の主人公は理想に燃えちゃってるんだよね。
最初から最後まで青臭いくらいの熱血正義漢だから、戦地の他の兵士たちとの違和感がすごい。

とは言え名優ショーン・ペン、ジョン・C・ライリー、ジョン・レグイザモの若々しい姿も観られて、そこは満足。

ベトナム戦争ものの入り口としては入りやすいかもしれない。皮肉にもすごく「カジュアル」な戦争映画なのかもね。

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つとみ

4.0凄惨で不毛な戦争・・・今だからこそ観て欲しい

2023年2月21日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

 合衆国史上最大の汚点である「ベトナム戦争」。アメリカ人にとって我々の想像を絶する程のトラウマとなっているこのテーマを扱った映画について感想を述べるのは野暮かなと思いました。が、この映画から伝わるベトナム戦争の狂気は当時の私にも相当ショッキングでした。ウクライナ・ロシア戦争が勃発し一年が経とうとしている今、改めて観てもやはりインパクトが強く考えさせられてしまいました。凄惨で不毛な戦争の虚しさが身近に感じられる今こそこの映画を観て欲しいという思いを込めて、今更ながらレビューさせてもらった次第です。

 内容は観てそれぞれで感じ取ってもらうとして、個人的な感想です。私の親愛なるマイケル・J・フォックスがこのシリアスな役柄を見事に演じていることに感動。テレビドラマシリーズに始まりバックトゥザフューチャーに代表されるようにコメディーの第一人者であるにもかかわらず、一切笑いのないこの映画で全くの違和感を感じさず演じ切っている。さらに圧倒的だったのがショーン・ペンの人間の醜さを最低限まで引き出す迫真の演技。というか恐らく演技ではあの迫力だせないでしょうね。何かを超越した人です、この人は。
 そして「キャリー」「アンタッチャブル」「ミッションインポッシブル」などの数々のヒット作を送り込んだデ・パルマ監督がアメリカ人の触れて欲しくないタブーを取り扱ったその覚悟に感服。同時期に公開されたベトナムものでトム・クルーズ主演でオリバーストーン監督の「7月4日に生まれて」が大ヒットしてましたが、同じ題材をきれいごととして大衆に訴えかけたこの作品(当時の私にはそう思えた)と対照的だったように思います。

 恐らく興行的には大失敗で撮った人、戦争犯罪者の役でイメージを下げた演じた人、見たくないものを見せつけられた観る人の誰一人得しなかった映画ではないかと思います。でも、力強いメッセージを持った「これからも映画ってこうあって欲しいな」と思わせる作品でした。是非。

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おまつ

3.5"192高地虐殺事件"

2022年7月30日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

興奮

公開当時、小学生の自分ですらマイケル・J・フォックスが本作の主演に起用された驚きを、今観るとそんな違和感を感じることはなく、事実を描いているとはいえ過剰な演出やエンニオ・モリコーネの音楽ですらデ・パルマの癖がノイズに感じる部分もチラホラと!?

誰も得をしない損するような役柄をショーン・ペンは救いがない程に太々しく演じ切った、デ・パルマは『カリートの道』でもゲス野郎をショーン・ペンに当て嵌める、バカ丸出しでイライラするジョン・C・ライリーの小物っぷりが印象に残り、この二人がテレンス・マリックの『シン・レッド・ライン』で共演しているのは偶然にしても面白く!?

異常な環境による戦争の狂気から連なる事件とは思えない、日常で起こってしまう事柄にも感じられ、日本の足立区綾瀬で起きた"女子高生コンクリート詰め殺人事件"を思い出してしまう、戦争による悲劇だけでは片付けられない人間の愚かさが地球上で起こる惨劇は今も昔も。

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万年 東一

3.5ショーン・ペンを観る為の映画

2022年6月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

俺は第1回東京国際映画祭で、観ました。
公開当時、「プラトーン」の大成功の影響で、
第二次ベトナム戦争映画ブームが起きていた。
まさかデ・パルマ監督まで、このブームに乗っかるとは思わなかった。
デ・パルマ監督は、こういう反戦映画のような
重いテーマの作品は合わないのではないか?
大御所エンニオ・モリコーネが音楽を担当しているが、
今回はとても大袈裟な感じで、浮いてる感じでしっくりこない。
公開当時、マイケル・J・フォックスがシリアス演技に挑戦すると
話題となったが、やはり完全にショーン・ペンの圧倒的な演技力に、
マイケルのシリアス演技の下手さが浮き彫りとなってしまった結果に。
撮影中、役に徹していたショーン・ペンは、マイケル・J・フォックスと
一言も言葉を交わさなかったという徹底ぶり。
ショーン・ペンの演技力に脱帽!

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おじ

4.0ベトナム映画の傑作のひとつ

2022年3月9日
PCから投稿

最初の方はなかなか話が進まないので面倒くさい作品かと思いましたが、やがてテーマがはっきりしてきて、アメリカの闇とベトナムの傷を描いた点ではプラトーン、ディアハンター並みの傑作です。

若干説教くさいところはありますが、さすがパルマ選手は、いつものド派手演出は抑えているものの、ベトナムのジャングルのWETな雰囲気を比較的コントラスト高めの色彩感を使って奥行き深い構図でとらえ、主人公の苦悩を明確に呈示しています。

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越後屋

3.0ベトナム戦争実話

2021年8月27日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ベトナム戦争時、ある軍曹(ショーン・ペン)率いる小隊が、ベトナム人少女を拉致、暴行、そして殺害。
反対して少女を逃がそうとしていた新兵(マイケル・J・フォックス)が告発するが・・・。
実話の恐ろしさや、ショーン・ペンの狂気が凄まじいが、デ・パルマの戦争映画は珍しい。

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いやよセブン

3.0揉み消されようとする事実

2020年7月16日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

都合の悪いことを隠ぺいしようとする権力の体質はいつも変わらない。違いがあるとすると、それを告発する人たちをさらに弾圧したり、それでもなお隠し通すのか、事実として黙認するか? この映画は最後なんだろう。
それはさておき、デ・パルマ監督としては脚色の少ないシリアスなドラマだった。コメディータッチの役柄が多いj・フォックスも異色だね。ドラマ「グッド・ワイフ」でもユーモラスな場面もあったが、この映画にはない。監督作品におなじみのショーン・ペンとのやりとりには戦闘以上の火花が散っていた。

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Bluetom2020

4.0BS12字幕版鑑賞。 マイケル・J・フォックスの戦争映画。こんな作...

2020年1月6日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

BS12字幕版鑑賞。
マイケル・J・フォックスの戦争映画。こんな作品があったんだ。彼にはコメディのイメージしかなかった。しかも監督はブライアン・デ・パルマ。
女性を拐い挙句殺害。戦争の中での犯罪、実話のようです。見ているとどうしてそんなことが…というのが如実に理解出来てきます。これはおそらく特異なことではなく、表に現れないものがいくらもあったんだと思います。戦争、生きるか死ぬかの場面、人間は狂気に晒され、まともではいられない。本当に怖ろしい。エンディングでのその後の事実もまた怖ろしい。

本作、興行的には失敗だったようですが、米国民としてはこの負の側面、本能的に認めたくなかったのではないだろうか、そんな気がします。
私的には隠れた名作に認定。でもやっぱりマイケルにはコメディが似合ってる(笑)

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はむひろみ

4.5当時の不都合な事実

2018年5月11日
Androidアプリから投稿

同時代性ある不都合な社会的事実を扱うことは映画を含めた芸術の重要な役割だ。
当時まだ湾岸戦争はなく遅まきながらのベトナム戦争がアメリカの戦争リアリティだった。当時のベトナムリアリズム映画のなかでこの作品は趣を異にしている。青臭さがあるとでもいおうか。それはマイケルJフォックスやショーンペンなどのメインキャストのデフォルメ気味の演技のせいかもしれない。
日本人にはベトナム戦争はリアルとは言い難いものなので一層その共感も反感も難しい。

とはいえ、当時の時代性の中でベトナム戦争の不都合な事実をこれだけのリアリティで作品にした姿勢と成果物には賞賛の眼差しを向けてあげるべきと思う。

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osan

3.5迫力あるバトル シーンが良かった

戦争のレイプ問題についての話。迫力あるバトル シーンが良かった。ストーリーも良くできている。しかし、ラストに納得いかない。というか、ラストだけ今までの話とつながっていない。

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1.5ショーンペンの演技力だけの映画

2017年10月8日
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実話を元に作成された映画とのことだが、
所々現実味のない演出が目について萎えてしまった。
しかしショーンペンの演技は素晴らしい。

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いわ

2.5むかーしに

2014年10月26日
iPhoneアプリから投稿

悲しい

観て強烈な印象の戦争映画。彼女があまりに可哀想で。ブライアンデパルマが監督だったとは。今、知った。また改めて観たい作品。

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がい

1.5正当な道徳映画

2014年3月6日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

知的

見終わって残るのはこの映画の視点に対する懐疑心。
前半まではそうでもないが、女が殺された後からは至極まっとうな道徳を訥々と説かれているようで気分が悪くなる。
新兵が地雷を踏み正義を語る部分なんて、それを語りたいがために用意された軽さを逃れていない。正義を語るのに正義を主眼に置くとは少し鈍い。そりゃそうだ、くらいの感慨しかない。
この映画が戦争を描いているとはとても思えなかった。
評価はショーンペンに対するところのみ。

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okaoka0820