インターステラーのレビュー・感想・評価
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膨大な根拠に基づく緻密な設定、筋が通ったSF。心の震えが止まらない。
「ええ…。正直な気持ちに従いたいの。私たちは理論に縛られすぎていた。聞いて。だって愛は人間が発明したものじゃない。愛は観察可能な力よ。何か意味がある。(中略)愛には特別な意味がある。私たちはまだ理解していないだけ。これは手がかりなのかも。(中略)10年も会ってない人に銀河を超え引き寄せられている。おそらくもう死んでいる人に。愛は私たちにも感知できる。時間も空間も超えるの。愛が未知の力でも信じていいと思う」
20200905 グランドシネマサンシャイン
IMAX レーザー GTにて再鑑賞
公開時に劇場で鑑賞&ブルーレイも購入し何度も観ているが、これほど心が震えるとは。
琴線が崩壊するほど、胸が苦しくなるほどに「気持ち」が溢れた。
今回、IMAXで心への訴えかけは何倍にも膨れ上がり、冒頭のコーン畑で無人機を追うシーンでは、すでに涙が頬を流れていた。
一言一言が美しく、深く、重い。
感情は時によって大きく波長を変える。
グラビティと愛、相反するものだが、それは共通なものであった。
現実味、根拠に基づくフィクション。
冒頭はリアリティが強いので、そこからフィクションに移行していき、SFをうまく馴染ませていくのがとても難しい設定だと思う。
しかしそこは、この脚本家陣。
全く違和感なく、双方の溶け込み方がものすごく心地良い。
マシューマコノヒーとアンハサウェイの演技は驚異的。
膨大な根拠に基づく、緻密な設定。
筋が通ったSF。
重力、時間、次元、そして愛はそれを超越する。
最終的に「愛の直感」に従った、最後の選択肢の星が正解だったというのも、よくできてるなあ。
私の中で、「映画として」人生の中で1番の作品。
すごいとしか言いようがない。
言葉にしたらもったいないくらい。
1人でも多くの人に観ていただきたい。
「脚本」「映像」「演者」
これらは三位一体。
これらのピースが完全にハマった時、単なる足し算ではなく、シナジー効果でなんだかとんでもないものsomething great が生まれる気がする。
そのピースをはめてくれるのが、ノーラン監督だと思う。
こういう作品に出会えた時の心の震えがあるから、映画ってやめられないんだなぁ。
映画館で見れば良かった
5次元=人間の愛(意思?)が起こす奇跡というところだけちょっと首をかしげたが、なにはともあれ面白かった! 年老いた娘に背を押され、主人公はまた自分の世界に旅立っていく。「グラビティ」とはまた違う人間の意思が見事に描かれていた。
愛と運命と嘘についての映画
愛についての直感と、人類の可能性、未来の一つを果敢に映像化したハリウッド大作。ブラックホール、ワームホール、宇宙船、考えるロボット。
120歳。娘より年をとる。狂った宇宙飛行士。
宇宙空間でのわずか数人の対人関係。多数決による意思決定。重力と次元。
圧倒
圧倒された。
地球の滅亡、物理学、途方も無い宇宙、人間の弱さ、家族愛。何か色々詰め込んでいるんだけど、見事に全て消化しきってる。
かなりの長編映画だったが、次から次に話が展開して行き、途中ダレすることなく突っ走っていて始終釘付けだった。
やっぱりSFって凄い。
なんでもありここに極まれり。
ポルターガイストは五次元からのメッセージ。
だからなのか、なんとなくラブリーボーンのような感じがしなくも無い。
宇宙
軽い気持ちで見たけど
面白かった!!
宇宙の未知の空間…想像させられワクワクドキドキ!
最後の本棚も個人的に好き!
宇宙の綺麗な映画はゼログラビティと同じように綺麗で良かったけど、また違う形で楽しめたし、すごい!
久々に見てよかった!て思える映画だったな。
親切な大作感
SFの宇宙というと、どうしても2001年になってしまうのだが、最近のCGバリバリものじゃないところが非常に良い。モノリス風箱形ロボットもなんだか2001年を彷彿とさせる。
三時間にも及ぶ大作で、難しい理論が連発し、ハリウッド的派手な演出が少ないながら退屈せずに最後まで見られてしまう。
ノーラン監督の過去作品と比べても(あるいは2001年宇宙の旅とくらべても)かなり親切な作りをしているからで、おおよその人が見ても「ワケわかんなかった」という感想にはならなそうだ。
そもそもテーマが親子愛ぽいので難しい理論とかわからなくても問題ないともいえるが…
ラストに向かって、色々なことが起こるがそれぞれちゃんとしたハッピーな着地をしていて、見る人にストレスを与えないこともヒットに繋がる要因か?
逆に言うと、万人に受けそうだがコアなファンは生まれないかもしれない。2001年のような…
ということで、非常に見応えはあった。
しかしながらだ!私はこの物語の軸となるストーリーが嫌いだ。環境悪化による食物不足は明らかに人災だろう。最悪な状況を招いておいて、ダメになったら他を探そうというのは実にアメリカ的な考えだ。
足りなくなったら食う量を減らして最悪な状況を招かないのが日本的ではなかろうか。
新天地を求めてソコを発展させる!?
いつまでも成長し続けるという時代遅れ的アメリカ的思考ではなかろうか?
私はこの考え方が嫌いだ。
タイトルなし(ネタバレ)
素晴らしかったと思います。
ストーリーの展開、構成もよくとても観やすかったです。
愛や種の保存、人類の永遠のテーマと現実的ではないと言い切れない地球の危機
科学的な知識はほとんどありませんが、それでも充分楽しめました。
後半、御都合主義的だと感じるのもわかりますが、個人的には5次元世界の理解もできていませんし、あり得ないと証明することもできないので、そういう現象が起きたと理解するしかないと思います。人類が生まれたこと自体奇跡的ですし、宇宙レベルの話では何事も起こりうると思えばかなり楽しめると思います。
父娘の就職奮戦(=SF)映画として観るインターステラー
おもしろいけど、話が長いのが“ノーラン節”ですね。
タランティーノみたいにムダ話が多くて話が長いんじゃなくて、「ちゃんと説明したくて、よかれと思って話が長くなるタイプ」がノーランの真面目さというか几帳面さのような気がします。
さて、本作インターステラー、相対性理論がどうちゃら、『2001年宇宙の旅』へのオマージュがこうちゃら、突っ込んで知れば、たくさん語りたくなっちゃう作品だと思うんですが、
僕は個人的に、「父と娘の就職奮戦映画」として楽しみましたよ。
主人公のクーパーは、以前は技術者として働いてたが、その技術もオワコン化し、現在は実家の農業で家族を養っていた。断続的に襲ってくる不況の砂嵐に、クーパーは「このままじゃダメだ」と不安を感じ、「昔はガツガツと争いの毎日だった、今のほうがむしろスローライフでいい。」とつぶやく老父に苛立ちを覚えたりもしていた。
ある日、ひょんなことから小さな転職サイトにアクセスしてしまい、過去の技術を評価されてスカウトされる。その転職サイトからは過去何人も有望企業に旅立った実績があるとのこと。特に有望な3社の転職者からは、その充実ぶりを報告するメールが定期的に届いているので、クーパーは転職活動仲間と共に、会社訪問することになった。
最初に訪問した会社は「浮き沈みの波が異様に激しい業界」で、先輩転職者はすでに退職した後だった。次に訪問した会社では先輩転職者が迎えてくれたが、実は人間関係の「冷えきったブラック企業」だった。
やはりプランBの「転職」は厳しいので、プランAの「起業」はどうかという話になった。が、起業ノウハウもちゃんと指導するという転職サイトの説明が、実は嘘っぱちだったと判明する。
やっぱり前職は辞めるべきではなかったのか?こうして転職活動をしている間にも、どんどん年齢は上がっていくし、貯金も減っていく。ほんの1ヶ月の履歴書のブランクだって、23年間の無職に等しい評価をされかねない。「次に会うときには、娘といっしょくらいの年収かもな」なんて言っていた冗談が冗談じゃなくなってきた。
そしてクーパーは、とうとう生活苦というブラックホールに飲み込まれてしまう。
そのなかで、父親としてのクーパーは、何を願い、何をしようとしたのか?
娘にとって、父親はただの失業者だったのか?
娘はどんな進路を選ぶのか?
そしてクーパーのその後の運命は!?
・・・というお話のように、解釈してみましたよ。
“大宇宙”において人間の生活環境として適した場所と、
“小宇宙”において悔いのない生き方や幸せをカタチにして見せた「五次元」。
僕が得た結論としては、
親として子にすべきことは、知恵を伝えていくことだ。
ということです。
物理的に宇宙船に乗せてやるということでも、住める星を与えてやるということでもなく、
そこに至るための教養と情報と、意志を伝えることが大事なんだなと思いました。
盛り上げ上手
クリストファーノーラン監督は盛り上げ上手だ。
インセプションしかり、ダークナイトしかり、クライマックスでじわりじわりと盛り上げてくれる。
今さらながらそう感じた。
さて、中身については、
語り合いたい映画であり、語るのが難しい映画だなと感じた。
もしかしたら単に理解できていないだけなのかもしれないけど、なかなかとんがった価値観でできあがった話な気がしており、共感する人は少ないんじゃないかな~と思える。
ただ決して「共感できない」イコール「面白くない」と言いたいわけではない。共感しきれないけど、面白い考えだからもっと聞いてみたい。そんな感じ。
上記を踏まえ、一年おきに観ることで、何度でも楽しめる映画だと思う。
顔面凶器・マコノヒー
「インターステラー」鑑賞しました。
楽しいのか否かが混乱するほど、まず尺が長い。そして話というか、理屈が難しい。とてもじゃないが物語のすべてを理解し、どういう理屈で解決したのか見出すのは難しい。
あ、僕はノーラン映画が苦手です。特に新バットマンシリーズは暗いし深いしホントに嫌い。という僕みたいな人はこの映画を最高とは思わないはず。
そんな僕でも思うのは、マコノヒーすごいってこと。僕は英語が堪能じゃないから演技力云々はよくわからないが、とにかくマコノヒーのその”顔力”だけで映画全体をグッと引き締める。物語を理解しきれなかった僕でも、幼少の娘とのお別れシーンと、最後の高齢娘との再会シーンで涙。間違いなくマコノヒーの顔面凶器にやられた。
マコノヒーの顔面凶器を見れるってだけで1800円を払う価値はあると思う。トウモロコシ畑の広大な景色も凄まじい仕上がりだった。
期待しすぎた
映像は素晴らしい。
クリストファー・ノーランらしい演出が随所に見られて、とても興奮した。
ストーリーに関しては、複雑な理論を展開しすぎて、内容が頭に中々入ってこなかった。
「時間」という概念の捉え方はインセプションの方が格段にキャッチーでわかりやすかった。
壮大だ!
ノーラン監督の作品は小難しいですが私は好きです。満足感いっぱいで見終われるので期待しましたが、、、やっぱり難しかった(笑)
地球とは流れる時間も違うとか、ここで、「何故違うのか?」と考えてたら、まあ、難しいです。なので言葉通りそのまま受け入れて深く考えない。考えてると、遅れます(^^;)))
凡人な私には一回観ただけでは、大まかにしか理解出来ません(´д`|||)
でも、見応え十分、大満足でした。
親子の絆のドラマにもジーンときました。
私は泣きポイントが他に3、4回ありました。
何度か回観て細かい部分を理解していきたい。
(劇場ではなく)
諦めないこと
映画はハッピーエンドが良いですね。
都合よく展開していくと思ったりもしましたが、父親の諦めない姿が良かったです。
宇宙の描き方もとても美しくて魅了されました。
コンタクトが良いと思う人にはオススメと、知人に紹介されました。
大正解でした。
未体験の世界観
時間軸についてここまで掘り下げて創られた作品は過去に思い当たりません。
未知への挑戦で誰も分からない世界だから、ついていけなくて飽きる場合もあるかと思いましたが、作品として完成されていて魅入りました。
ただ、深い世界観だからこそ説明的なセリフが多く感じでしまったこと、家族愛がテーマという先入観を持って観てしまったので最後物足りなく感じてしまったことが悔やまれます。
21世紀のNo.1映画
2014年に見た映画の中ではナンバー1だった。いや、今までの私が見た映画の中でも、ベスト10に入れてもいいかもしれないかな。「2001年宇宙の旅」とともに、歴史的な映画の一つになってもおかしくないのに、それ程話題になっていないのが不思議なくらいだ。たぶん、長すぎるのと(個人的には全然飽きなかったが)、マン博士の裏切りの部分が余計なエピソードだったような気がする。それでも、映画の出来としては最高だった。最初の惑星に到着したものの、すぐに大波に襲われ危機一髪で母艦に戻ったら23年経過していた。23年分の家族からのビデオを見るシーンでは思わず泣いてしまった。
ハンス・ジマーの音楽もこの映画を最高に盛り上げてくれた。
面白かった
とても面白かった。完璧な映画。
だけども、マット・デイモン博士が裏切って云々のエピソードだけ無くても良かったかもしれない。そこだけちょっとダルかった。
BDが発売されたら欲しい。
映像だけかな
ワームホールやブラックホールを映像化してみせてくれたのは、楽しめた。
ただストーリー展開としては色々突っ込みどころが多すぎて、感情移入し難かった。セリフもなんだか取って付けたような印象を受けた。
地球の危機とか言われても、アメリカの片田舎で砂嵐が起こってるだけとしか思えない。危機の背景の説明も無いから、そもそも何でこの宇宙旅行が必要なのかピンとこない。
車ですぐにたどり着く場所になぜかNASAの秘密基地がある、ワームホールの彼方のはずなのにわりと頻繁な通信が可能、モールス信号で伝わる情報だけでなぜか重力の謎が速攻で解ける、結局ちっぽけなコロニーが人類を救う答えなの?、などなど、しっくりこないところが多すぎ。
物理の理論を知らないから難しいというコメントが多いようだけど、そんな問題じゃない。物理理論とは関係ないファンタジーなんだろうけど、それにしても説明不足じゃないかと思う。
人類とか言ってるけどそれはあくまでアメリカ人のことだけのようだし。
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