インターステラーのレビュー・感想・評価
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言葉に出来ない程の最高傑作
何度も観ているが、自分が死ぬまでにこの作品を越える映画は出ないと思う。
☆5と言わず☆10くらいつけたい。
クリストファー・ノーランの時点で最高だが、キャストや脚本など文句のつけようが無い程の最高傑作。
ただ好みはあるだろうし、相対性理論と重力を基盤としてストーリーが進んでいく為、そういった物に興味が無ければ面白くないかもしれないし、凄さが伝わらないのが残念。
科学的根拠はスティーブン・ホーキングの友人キップ・ソーンが監修しており、キップ・ソーンは五次元の要素を重力としているらしい。
重力を解明できれば、下位4次元の時間をコントロールできるが、人類がそこに辿り着くまでにあとどのくらいかかるのだろうか。
ブラックホールの事象の地平面まで行き、特異点の観測データを地球に伝える事ができれば良いが、現実的には一度ブラックホールに近づけば光より速く進めない限り脱出する事は不可能(そもそもブラックホールまで辿り着け無いか…)。
インターステラーでは人類特有の科学的根拠の無い、愛とか絆の様な不思議なエネルギーが5次元と共鳴し、父親から娘に3次元的なやりとりによって5次元の観測データを伝え、地球を救うことが出来た。
いくら文明が発達しようが、高次元になろうが、アナログは必要なんだなー。
SF大作
評判は聞き及んでいましたが、なかなか見る機会が無かった1本。Netflixで。
みんな大好きクリストファー・ノーラン監督作。
映像に対する拘りはやはり流石。
ワームホールやブラックホール、果ては多次元空間まで映像化してしまった執念には拍手です。
他の作品と比べてストーリーにもある程度説得力があるし、名作の類だと思います。
最近の仮説では意識は素粒子より小さな物質で、それは時間や空間、重力をも超えて存在できるって言われてるらしいですが、それを「愛」と結びつけたアイデアも面白い。ロボットのAIにも同レベルの意識体系があった(量子コンピュータとかそんなん?)から別次元にも存在出来たのかな、、なんて考えると人間と同等の意識持ってしまってるわけで末恐ろしいですねAIは。
この作品のロボなら当然「愛」も理解するんだろうな。自己犠牲の精神まであるし、もうこのプロジェクトはとりあえずロボットだけ調査に行っても問題なかったんじゃないかと思えてくるが、そんな事言うのは野暮ですね。それと、あんなにも特殊な形状(よくバラバラにならんな)で高機能なのに画面は80年代SFに出そうなインターフェイスで色々と可笑しかった。
結論、個人的には周りが絶賛している程には楽しめなかったです。壮大な映像とマシュー・マコノヒーの演技、ブラックホール突入後の展開に気が行くけれど、それ以外の設定(地球住めない、宇宙移民計画、ウラシマ効果)は結構ありきたりかなと。
ここまでの大作を観てしっくりこないので、自分はノーラン好きじゃないんだな、と再確認しました。
最後の宇宙ステーション観て、ノーランもガンダム好きなんだな。と勝手に決めつけてます。
本気で泣けるSF
レンタルするときは、作品の長さに躊躇ってたけど、これは見て大正解だった。
劇中3回泣けた(クーパーが家族を置いて家を出るところ。クーパーが宇宙船で家族からのメッセージを聞くところ。マーフとクーパーが再会するところ)。
細かい理論はわからなくてもよしとして、家族のため、子どもの未来のため、恋人のために必死になって未知に立ち向かう姿に感動した。
後からネットで解説を読んで初めて、科学的にはこういう背景があって、だからあそこでああいう決断をしたのか、ってわかったけど、それが無くても、愛に突き動かされる人たちというのは間違いなく感じれるし、わからないからもういいや、なんて気分にはならない。
宇宙の映像もすごい。人の想像(もちろん科学に裏付けされた部分もあるだろうけど)は無限大で、しかもそれを映像化する技術もすごい。感動しっぱなし。
SF映画って、昔は好きだったけど、最近はなんかめちゃくちゃなモンスターとか作り手の自己満足(ワープとか宇宙とか借りてとにかくカッコよくしたい的な)っぽいのを感じるようになってから、見なくなってた。本当に、こんな楽しめるものやと思ってなかった!
ラストシーン、アメリアの思いも報われてよかった!
自信を持ってオススメできる!
「愛は観察可能な力」
見るのは数回目ですが本当に最高の作品だと感じました。宇宙船と地球を繋ぐ電波は距離が離れると途絶えてしまうが愛は距離も時間も関係なく人と人とを繋ぐことができる。誰も考えることのなかった方向から科学をえぐっていました。
また、5次元の表現にも心奪われました。3次元と5次元の橋渡し役が本棚というのもとても美しい構図でしたね。
すごい真面目な感想でしたが、そんな理系的な興奮を運んでくれた愛すべき傑作でした!
何度見ても、宇宙への畏敬と父娘の絆が素晴らしく思う
新宿ピカデリーで爆音上映鑑賞。
2014年に見た映画でダントツ1番の作品。169分というノーランらしい大作。
この作品は、宇宙って壮大なスケールの話であることと、高次元の空間まで登場してしまうってのもあって、さすがのノーランでもストーリー的にはやや無理がある展開ってのは否めない。これは初回見たときから思ったことで、詰めが甘い気がするなーと。
しかし宇宙に対してすんごい敬意ってのを感じる作品だし、何より父娘の絆について感動する他ない展開は見事としか言いようがない。マコノヒー兄貴が地球を救うために宇宙へ飛び立つ時、そしてクライマックスと、もう深夜を越えた明け方にもなってるのに、涙流す人本当に多かった。しかし時間すら物理的空間になってる5次元って発想が恐ろしいなw
CG使わないノーランと今回よく言われてるが、この作品こそ見て、それを感じてほしいな~。あの砂嵐も、宇宙船も、コーン畑も全部実際に作ってるんやから(笑)
あと今回の3作品の中じゃ音楽がダントツでいい。まあ実際公開時、サントラだけ聞いても場面が浮かんできてたんだよな。
三回目見ようとして、実際はちょっと時間的なこともあり見れなかったんやが、ついに爆音で達成。まあ一回くらいはノーラン作品は爆音で見たいよね。
5次元への旅
さすがクリストファーノーラン監督という作品です👏🏻✨
ノーラン夏祭りで初IMAX鑑賞しましたが、壮大な宇宙の旅を最高な状態で楽しむ事ができました!
IMAXの迫力ある映像と綺麗な音楽で、自分自身も地球から旅立ったような感覚になります。
序盤の部分で、なぜ地球に人類が住めなくなるか?
という導入部分がしっかりしているので、いかに生存可能な星を見つける事が重要か理解しやすいです。
地球に娘をのこして宇宙へ旅立ち、地球から娘のビデオが届くシーンでいつも泣いてしまいます😭
娘に渡した腕時計がキーアイテムとなり、最終的には新しい技術によって人類は問題を解決し、無事に娘と再会するながれが本当に完璧なラストだと思います☺️✨
⭐︎撮影について
最初の地球を含めて、各惑星のシーンがとても美しく幻想的です。水と氷の惑星は、地球上で工夫して撮影したというのが驚きでした。
宇宙ステーションも実際のセットを使用して撮影しているのでとてもリアルでした。
5次元立方体のデザインも凄い発想力だと思います。
クリストファーノーラン監督の素晴らしい発想とリアルを追求した撮影方法にはいつも驚かされます!
これからの作品は絶対にIMAXにします♪
展開がなかなか状況を超えない
前半のフリが後半に効いてて、ブラックホールに関する新感覚に驚きました。
クオリティの高さは今まで観てきた映画の中でも最高峰であり、宇宙服の汚れや中の水滴、細部まで作り込まれてました。
架空の星やロボットのCGも素晴らしいです。
中盤「実は嘘でした」っていうこちらの想定内展開が畳み掛けられてて、嘘の裏にあるドラマも大したことないものでした。
地球が滅亡しそうになったときの社会情勢がまず面白いと思えるんですが、その後の展開が「なるほど!こうなっちゃうよな」という驚きや納得させられるものになることが出てこなかったので、中盤はいらないのではと感じました。
相手の不在
ストーリーはイノベーティブで、独創的。映像表現は美しく、ダイナミック。ドラマはクリスノーランらしい個の繋がりと価値観。これらはいずれもよく表現されている。
一方、科学的な側面に興味がないと、ストーリーの軸が謎で終わりかねない。
また対峙する相手が不在で、事態の急変が個の葛藤と対応を巻き起こすために、(ダークナイトのような)コントラストによる分かりやすい展開になっておらず、切り替えのない流れをずっと追い続ける視点となる。
これらが、ダイナミックであるにもかかわらず、単調さを感じざるを得ない理由だろう。
しかし科学的な考証にアレルギーがない限り、見て損する映画では決してない。いや見るべきだろう。
SFだけどSFじゃない
こういう
近未来モノとか宇宙モノとか
いわゆるSFってあまり好きなジャンルではないけど、
この映画は別でした。
ストーリーの流れ的には
地球に住めない→宇宙行く→問題発生
→ギリセーフ→また問題発生→ギリセーフ
→またまた問題発生→主人公活躍してめでたし
っていうありきたりなものです。
しかし!
他の作品と違ってこの映画では
"登場人物たちの心理状態に焦点を当てている"
という特徴があります。
宇宙空間と地球上での時差の問題だったり、
通信不良で一方通行なメッセージだったり、
この表現力にはその都度心を抉られました。
そのお陰もあってか、
かなり長めの本編時間も苦ではなかったし、
ストーリーに没頭することができました。
(ただ、トイレ我慢するのは大変でした)
今はもうレンタルとかも出てると思うし、
1度観てみても良い作品だと思います。
イス人の正体は…
父親だった。
理論的な話、科学的な話が多かったけれど、
モールスっていう原始的な方法だったって事。
あと、時間の概念が違うのは難しい事と
孤独は辛いって事と
無音は怖いって事。
でも、6-70年で理論が確立して実行、安定まで行くのは、早過ぎる気もする…
けど、まぁそこは映画か。
最高のSF!
私がこれまで観てきたSF映画の中で最高傑作だった。
発端のストーリーはありきたりだけど、
未知の星の絶望的な環境、斬新に魅せたウラシマ効果、4次元世界の表現手法など、驚くことばかりで、
最後までハラハラしっぱなしだった。
映像もきれいだし。ブルーレイ欲しい。
作りが丁寧すぎて退屈
内容としては今ホットなキーワード【重力場】が題材の映画です。
と言っても、それほど難しい内容ではありません。
相対論の内容を聞きかじっていれば理解できる程度です。
映画の作りとしてはすごく丁寧でした。
作中で出た伏線は必ず回収し、十分すぎるくらい説明もありました。
しかし期待していた絵作りは残念の一言です。
宇宙空間は見たことあるようなデザイン、移住先の惑星もアメリカの郊外で取ったような既視感。
現実にあるものをそのまま貼っただけのように見えました。
もっと想像の先を行く絵作りを期待していたのに…。
ただBH内部と5次元空間の表現だけは、なるほど感があって面白かったです。
あとオトモの箱型ロボットのデザインが秀逸です。(笑)
シナリオに関しては、後半からファンタジーっぽくなるのが残念ですね。
重力波を干渉させて5次元空間から過去にメッセージを送る、ってとこで一気に冷めました。
愛の力ってなんやね…。
まあ、SFが後半ファンタジーになるのは仕方ないですけどね。
正直、全体的に薄味でした。
SF好きなら楽しめますが、それ以外の人には退屈でしょう。
一緒に見た人も似たようなこと言ってました。
「インセプション」の宇宙版みたい。もう一層下にいったら宇宙になってしまったような感じ。
「インセプション」の宇宙版みたい。もう一層下にいったら宇宙になってしまったような感じ。(他人の夢の中なのでなんでもアリ)
ディカプリオと渡辺兼が、ブラックホールの中から、「グッジョブ」とか言いながら出てきそうだった。
映像は素晴らしくて、壮大で、眠くはならなかったけれど、そんなのアリなのか?というような、信じられない理論がたくさん出てきて、なんだかな~?という感じだった。
砂嵐や干ばつ、疫病などでたいへんな食糧難となっている未来。食料を奪い合う戦争をへた後、人類にとって、食料の生産以外のことは、あまり意味を持たなくなった。元宇宙飛行士でエンジニアのクーパー(マシュー・マコノヒー)も、家族で農業をしているが、うまくいかない。ある日娘の部屋にポルターガイストが現れ、妙な指示をする。ある座標を示したり、STAY(ここに止まれ)と言ってみたり。クーパーは何か感じるものがあり、座標の地点に行こうとするが、娘は「STAY」の指示に従って行かない方がいいと主張する。クーパーは娘を振り切り、座標の地点に向かう。そこには廃止されたはずのNASAがあった。NASAでは人類の他の星への移住計画が進められており、経験者のクーパーは、宇宙飛行士に復帰することになる。すでに先遣隊が、ワームホールを通り、居住可能と思われる三つの惑星を発見し信号を出しているが、捜索に燃料を使いきり、通信も不良のため、真偽は分らない。そこでクーパー達のチームが、真偽を確かめるため、ワームホールを通りそれらの惑星に行くことになる。もしも帰れない場合のため、人類の受精卵を大量に冷凍保存して持っていくことも計画に含まれている。また、その間に、NASAでは重力理論を解明し、人類すべてが乗れるような宇宙船を開発するという計画も進行していた。そのどれか、あるいはすべて成功することを信じ、人類のため、それぞれの家族のため、クーパー達は宇宙に出ていくのだが・・・。
もちろんこの後、紆余曲折、波乱万丈、裏切り、騙し合い、戦い、ということになるのだけれど、訳のわからない、信じられないような理論が多少引っかかる。
特に「タイム・ダイレーション」。なんで周辺の宇宙から、近くの星に着陸しただけで、何十年もたってしまうのか?
逆に着陸して、何十年も未来に行ってみたいと思うのは私だけなのかな?
他にもいろいろご都合主義の理論が出てきて、よくわからない。
最後のところは、「インセプション」じゃないのだから、さすがにそれはないだろうという、究極のご都合主義理論がまかり通っている。
結果的に、現実を無視して、うまくいき過ぎたような印象がある。
これだったら、全部夢でした的な夢オチで、まとめていただいた方が、まだ納得できた。
そして、やたら映像が壮大なわりには、テーマが親子愛というのは拍子抜け、人類愛とは言わないけれど、せめて自国愛、愛国心ぐらいまでには上げてほしかった。
でも、最初のところで出てきた「アメリカが、月への有人飛行に成功した。」というのは嘘で、ソ連を崩壊させるためのプロパガンダだったという台詞は素晴らしいし、この作品全体にひっかけているような気がする。
エクソダス
公開当初から方々で言われていた事なんで、今さら書くのも野暮もいいとこだが。
この映画、旧約聖書の出エジプト記(エクソダス)を下敷きにしている。
厄災(イナゴetc)があってその地に住めなくなり新天地を探すっていう話まんま。(その他、長男の病気とか諸々細かいところも似せてる。)
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出エジプト記は神のお告げで新天地を目指すわけだが、この映画では科学の力で新天地を目指す。
そこが違うと言えば違うのだが。
チャステインの役なんかは盲目に父と科学を信奉していて、「信じる者は救われる」という構造は、さして変わってないのであった。
(宇宙の謎をひもとく理論物理学、必ずしも実験実証出来るわけではない。実証できないという点では宗教と似てるかもというのは言い過ぎだけども。)
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そういう裏設定と関係なく、映画としては、ボロ泣きするマコノヒーの親子愛一発で十分面白いんで、それで良いといえば良いのだが。
聖書とか理論物理学とか2001年とか組み込みつつ、落としどころは手堅い親子愛。手堅いところがノーランだなあと思う。
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追記:何も足さなくても理論物理学、エンターテインメントにも哲学にもなると思うんだけどな。ブライアン・グリーンやP.C.W. デイヴィスみたいに。ノーランに求めることではないけども。
映像にできないものを映像で表現しようとする情熱
※ブクログからの転載です
近未来、地球は異常気象で植物が育たなくなり、人類は食糧難にあえいでいた。
主人公クーパー(マシュー・マコノヒー)は農場を経営しているが、元は優秀な宇宙飛行士だ。
ある出来事からクーパーはNASAの秘密基地にたどり着き、かつての仲間・ブランド教授(マイケル・ケイン)と再会。NASAは人類の移住先となる惑星を探すため、宇宙飛行士を別の銀河へと派遣していた。ブランド教授の説得を受けたクーパーは、反対する娘マーフ(マッケンジー・フォイ)を置いて仲間たちとともに宇宙へと旅立つ……というお話。
あらすじだけ見ると実に単純な、アルマゲドン的な感動の父娘ストーリーを想像してしまいそうだが、クリストファー・ノーランがそんな単純な話をやるわけがなかったよね。
中身はかなりガチガチのSFで、相対性理論をほんの少し聞いたことがある程度の私には、正直よく分からないところもあった。「重力が歪んでるので時間の流れが地球とは違います」とか言われても「ふ、ふーん……?」てなるだけだった。そういうところに深くこだわらなければ誰にでも楽しめる映画だと思う。難しい科学要素を気にせずに観れば、それこそ単純でベタなストーリーだしね。
映像は抜群にすばらしく、IMAXで観た甲斐があった。絶対に映像にできないものを映像で表現しようとする情熱がすごい。それは映画監督に最も大切な資質だと思う。そもそも映画って、フィルムに映らないものを撮るもんなんだと思う。小説が言葉にならないものを書き表そうとするものであるように。
繰り返し言うけど、根底のストーリーはかなりベタ。でもそれを自分流の表現で、くそまじめにやるとこが、クリストファー・ノーランの好きなところだなって思った。
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