インターステラーのレビュー・感想・評価
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サイエンス、宇宙の知識がないと理解しずらいと思う
最近、宇宙について興味が出て色々調べてた矢先に知った映画でした。
ブラックホールや中性子星、銀河、特異点etc...
ある程度基本的な?知識が無いと話の半分位しか理解出来なかったと思います。
他の方も言っておりますが、ある程度の矛盾や嘘を真実に散りばめながら親子の愛も入れてアメリカンSFの特色を出していたと思います。
後半はちょっと詰め込みすぎと言うか恐らく纏める為の時間が足りなかった駆け足具合だったのが気になりますが、全体的に良い作品だと思いました。
もう少し5次元関連を上手く表現するか、バッサリと無機質なくらい淡々と表現した方が個人的に良いかなと思ったのが、個人的な感想です。
よく分からなかったからから評価もしづらい
長かった。
ちょっと難しい言葉が多くて今ひとつよく分からなかったな。。
・5次元を生み出した人類は何でクーパーにそれを託したのか?
もっとほかに伝える方法、やり方があったんじゃないか?
・クーパーが帰ってきた世界はコロニーだった訳だと思うが、
あれはマーフィーが作ったの?移住可能の星が見つからなかった場合のことを
考えて作ったってこと?
・ブラックホールーの中に重力を解明できる何かがあるというのがよくわかんなかった。
・その何かがわかると何が完成するの?
・クーパーの息子は何で子供と奥さんに診察を受けさせなかったの?
・何でマーフィーがお父さんから連絡があったと言ったらお兄ちゃんは大人しくなったの?
あれだけで信用したの?
・地球に起こった重力異常は何のため?未来の人類?
ちょっと思い出しただけでも疑問がありつつ観ちゃった。
とは言え、わずか数分で数十年の時が過ぎる恐怖や、
数10年の孤独、焦りは十分伝わったので、今までにない
恐怖を感じることはできたかもしれない。
しかし、一部の知識がある人じゃないと心底楽しめないところもあるので
もう少し丁寧な説明が必要だったと思う。
娘に対してわかりやすく説明するなどすれば
見ている側も理解できたと思うし。
重々しい雰囲気や映画の重厚感を重視するあまり
そういう観客置いてけぼりな演出は頂けなかった。
安住の地を求め宇宙へ…またもや時間が
TENET鑑賞前日、ノーランワールドに慣れておくために再鑑賞。
近い未来、環境変化による食糧難によって人類の滅亡が近づいていた。人類存続の為、主人公は新たな居住可能な惑星を探しに別の銀河系へ向かう。
その中で、予想もつかないアクシデントにてんわやんわする、設定としてはよくあるんだけど、今作はしっかりと科学考証をしてるらしいし、なんちゃってSFとは違うのが良い。それ故に専門的な用語が出てくるから内容が難しいなと思った。
でもシンプルに宇宙に関する知識を学べたのが良かった。
ワームホールって平面だと思ってたけど、球体なんだぁとか、ブラックホールの中はこんな感じなんかなぁとか、ペシャンコにならないのかぁ、しかも生きて帰ってこれるんかいとか興奮しながら見ていた。
そして特に興味深かったのは、ある星で数時間過ごして母船に残ったら20年以上経っている、時間遅延が起きたことだ。
これは相対性理論に基づいている。名前だけ知っててなんのこっちゃだったが、重力はただの物体間に働く万有引力ではなく、時空の歪みということ。重力の強い場所の方が弱い場所より時間の進みが遅い。実際、地上よりスカイツリーの方が時間が進む速度が速いらしい。
そんな理論を時間の魔術師ノーラン監督が見逃すはずがなく、大胆にSF映画に落とし込んでいるのはさすがだなと思った。
わずか数時間の間に子供が大人になっている。成長を映像で見ることはできたから嬉しいだろうけど、そばで見守ることができなかったのは辛いだろうなぁと思った。そして息子に見放された時の絶望感、マシューマコノヒーの表情が喜びから悲しみに変わるのが印象的だった。
家族を残して旅立つ男の苦悩、残された娘の葛藤は物語を盛り上げるおかずのようなものかと思っていたが、今作のテーマは愛。
科学で人類を救うのだが、その展開が親と子の愛は空間、時間さえも越えることができることを示していて、興奮と感動が一気に押し寄せた。
てか、出演者が豪華だなと思ってたけど、よく見たらティモシーシャラメが出てることに驚き。そしてシャラメが大人になったのをケイシーアフレックが演じてたけど、全く似てないから違和感感じた笑。
すごい!宇宙やばい!面白い!
伝えられる語彙と知識が足らなすぎて、伝えられないけどとにかく最高に面白かった。そもそも宇宙が大好きなので、幸せやった。
規格外の他の星にはわくわくして、重力のせいで20年くらい経ってた時は悲しすぎて、あんなに帰りたかった人が最後の最後で犠牲になる展開は予想してなくて衝撃やったし、そっからの展開がまじやべぇ。(あぁ、語彙力。
これはまた見たい!何度でも見たい!
星10くらいにしたい!なんで5個しかないんだ(笑)
Amazonプライムにあったので、よく知らずに鑑賞。
3時間近くあったので、最後まで観れるかなとか不安がってましたが、そんなの失礼でした(笑)
【時間】【5次元】【愛】というのが私的キーワード。
すごくよかったです!
124歳になったクーパーと、娘マーフの土星での再会で結構泣きました。。
アンハサウェイでてるじゃん!
え、ティモシーシャラメでてるじゃん!
という感動もありました(笑)
鑑賞できてよかったです
愛は全てを超越する…。
・物理や科学の知識サッパリなので、イマイチ分かりにくい部分がありましたが、ものすごいスケールの大きな愛で包まれたストーリーに感動しました。
・序盤の伏線が、まさかそんな形でラストに繋がるのかぁって、ビックリしました。
・映像がホントに素晴らしくて見入りました。細部までのこだわりを感じていて、すごかったです。
ノーラン祭りでみました!
ノーラン夏祭りでインターステラー鑑賞。
当時見逃してしまい、息子トム役のティモシー見たさに奮発してIMAXレーザーで観ました!
ノーラン作品にはIMAXが本当によく似合う!
臨場感半端なかった。
数年前にこんな素晴らしいクオリティの作品を作っているという驚き。
初っ端のトウモロコシ畑をクーパー父子と一緒に車でドローンを追いかけるというシーンから、引き込まれた〜
異常気象、食料不足、人類の滅亡が迫る近未来が舞台。
家族や人類の未来を守るため、未知の宇宙へと旅立っていく父クーパー。
水や氷の惑星の迫力。
そして五次元空間のシーンに魅了された。
物理は全くわからないから理解不足。
なのに何回もみたくなる。
知識不足でもめっちゃ楽しめた。
「私たちの新しい星」にブランド博士を迎えに行くクーパーからの続編を作ってくれないかな…なんて思ってしまう私でした。
いよいよ、明日はテネット公開ですね!
SF感動作/宇宙の壮大さを感じられる作品
IMAXの再上映で鑑賞。宇宙の映像美と音楽、振動に圧倒された3時間でした。真空の宇宙が無音でも、その場の緊張感や迫力が伝わってくる演出でした。
SF映画の『メッセージ』が好きな人は楽しめると思います。時間を超越する宇宙の壮大さと途方もなさに圧倒されて、鑑賞後に寂しくなる感じが似てました。
最初の惑星に仲間を助けに行くとき、マーフィーは時間を費やすリスクを指摘して反対したけれど、仲間の信号を無視できないアメリアの情に流された。結果的にはその判断は間違っていた。
次に行く惑星を選ぶ時、マーフィーは恋人がいる星に行きたがるアメリアを制して、計画に多大な貢献をしたというマン博士の星を選択した。合理的な判断をしたはずなのに、今度はそれがまた間違っていた。
情で選択しても、合理的な判断をしても、いずれにしても結局人間は間違えてしまうものなのだと、正しい選択を出来るかなんて運のようなものなのだと二つを比較して思いました。
あと、全体通してマシュー・マコノヒーが格好良過ぎました。娘を愛する父としても、最後のアメリアの元に駆けつけるために宇宙船に乗り込む横顔も、本当にセクシーでした。娘や息子を思って泣くその表情や嗚咽がとても切なかったです。
久しぶりに映画館に行きました
なんか映画でも観てきたら?と夫に急に言われて、えー、急、と思ったけど、今何やってるのかな〜って調べたら、テネットがもうすぐ公開なのでインターステラーがIMAXでやってて、これを観るかと行ってきた。確か飛行機の中で観て、飛行機の揺れが映画の内容とシンクロしたりして、それはそれで面白かったけど、やっぱり大きな画面で観ると全く違う、迫力だった。あと子どもが出来てから観たら超泣けた・・・。
時間がめっちゃ遅く進む星から戻ってからの絶望感・・・この星では1時間が地球の7年だから、とにかく急がなきゃ!っていうのが前に観た時よりひしひしと、子どもの成長を10年も20年も見られないなんて、辛過ぎる・・・最後お婆さんになった娘と再開する場面も、前観た時はやっと会えたねという感じで観てたけども、今観ると、それよりも失った時間の長さを考えてしまって、悲しかったな。
1回目に観た時に、地球規模で危機的な状況にあるらしいのに、映画に出てくるのが一部の場所の一部の人々なので、他の場所がどうなってるのかよく分からないのがモヤモヤしたなと思ったけど、見せるのを一部分にすることで寓話っぽい感じが増してるのかも、あとは結局はとても個人的な話というか、父と娘の話というか、だからこれでいいのかも、と思った。アメリアがエドマンズの星に行きたくて愛の話をとうとうとして2人に引かれる、みたいな(みたいな?)場面があったけど、最後は父と娘の愛がどうたらで次元が繋がってどうたらみたいになっていって、よく分からないけど、ここをまあいいかと思えるかどうかで好き嫌いの分かれる映画かな、私は好きだった。
本編前の予告が面白そうな映画と思ってたら途中で「テネット」と出て、はあ!っと、テネットも映画館でIMAXで観たいなぁ、でも予告とかあんまり観たくない派だから途中から目をつぶっていた。楽しみ。
コロナが流行り出してから初めて映画館に行ったけど、座席前後左右空いてて観やすいし、1人で行きやすいし、良かったな。
10年の1本あるかないかの名作
TOHOのリバイバル上映で鑑賞しました。公開当時の劇場が1回目、自宅で2回目、今回が3回目です。3回目にも関わらず、父娘の別れのシーンは泣けたし、ワームホールやミラーの惑星(波が来るところ)のシーンは圧倒されました。10年に1本あるかないかの名作だと思います。
ノーラン監督の映画は難しいだけあって、観る数を重ねるたびに理解度が増して本当の面白さがわかるような気がします。
五次元からの導き
・初見2020年9月12日 二度目2024年11月26日
・初見はアマプラ。その時に価値観を反転させられるような感覚になってから好きな映画になった。今回、劇場で観られる機会に恵まれて幸運を感じた。
・これを観ると、物の見方が変わって五次元からのメッセージか!?と意味を含ませて見られるようになって楽しくなる。
・初見の印象は他の星に来たら時間の流れ、そんなに違うんだっていうのと生きて帰って家族と仲良く暮らせるんだろうと思って観たら、最初の星で一時間で地球は七年っていう度肝を抜かれる時空であっという間に家族が元通りになる事がなくなって絶望的だなぁっていう気持ちになった。のをいまだに憶えていたせいか、二度目の今回はあぁここでそうだったなぁっていう感覚だった。で、板状というべきか棒状というべきなのかロボットがいたなぁっていう。あんなにジョークがきつい感じだったのはすっかり忘れてた。
・本棚の裏側というべきか、そこからメッセージを送っていたシーンがとにかく頭にやきついていて、それを観に行ったようなもんだった。とはいえ二度目だしなって思ったけど涙がボロボロ出てきた。同じような苦労を知らないし、自分には別に娘もいないし家族関係が別にいいわけでも悪いわけでもない(と思う) のに涙が出た。一体なんでなんだろう。
・改めて観て、知らない単語や前提が多々あったのに何であんなに理解している感覚でおよそ三時間も観てられたんだろうと疑問に思った。プランAが移住計画だけかと思ったら、重力の問題を含んでたらしくてそれを解くためにはガルガンチュアの特異点の計測って話になったところはわかった気がするけど、わかって計算して大きな問題が解決したっていう事になっていたけど、一体なにが解決したんだろうと思った。その後ググってわかったのが、重力をコントロールできるようになるための問題が解けないままだったのが解決して宇宙ステーションを製造して打ち上げるというプランって事だった。わからなかった箇所を観返したら思いっきりそういう風に言っていた。そもそも重力をコントロールできるようになるために画策している状況が想像つかなかったのと移住計画とくっついているというのがわかってなかった。どうもぼんやりしていたらしい。というかプランBの映像のインパクトが強くて重力云々の所が記憶に残ってなかった。プランBありきのプランAは建前っていうことだったんだろう。あと初見の時は考えてなかったのが地球はどうなったんだろう。
・劇場で観てたので周りですすり泣いてるようで、泣ける映画ってカテゴリだったんだなと思った。
SFとしては
人によって見方様々と思いますが、SFとしての評価をレビューします。
物理は過去に発見された法則を内包する形で進んでます。古典物理に対する相対論しかり、量子力学しかり。そういう意味でブラックホールの内側、向こう側みたいな未知の世界に関してはSF作家が自由に表現できる。でも、日常と接続した部分では古典物理が成立していないとおかしい。この制約がSFを作る難しさであり、面白さ、挑戦でも有ると思う
。
そういった観点で最初に交信に気づく重要な場面が物理的に正しくないのが気になって楽しめなかった。重力波と重力の区別がついてないことや、重力の特性が正しくないこと。一つめの惑星の設定も、無理があった。
もう本当によかったです…だいすきな映画…IMAXで見れたのが本当に...
もう本当によかったです…だいすきな映画…IMAXで見れたのが本当に嬉しい…大迫力でした
アップされた土星に宇宙船が本当に小さく写っているシーンや、ブラックホールに落ちたクーパーの顔に光が反射するシーン、氷の星や水の星など印象的な画ばかりでわくわくしました!
いろんな伏線が綺麗に回収されていって気持ちよかったしわかりやすくていい映画でした
マーフとクーパーの再会シーンで、マーフが「親が子を看取るなんてだめ」と言っていて、娘の方が精神的にも年上になってしまったんだなあと実感しました
あと、冒頭の三者面談で家族の状況や性格をまるっと説明してしまうの、上手だな〜〜と思いました!この繊細な感情や言葉のニュアンスって小説や舞台じゃ難しい、映像ならではのものですよね!
つくづく映画って総合芸術なんだなってぐっときました
SFってなんとなく難しいイメージだったけど、インターステラーはわかりやすくて他のもたくさん見たいなと思いました!間口を広げてくれた大事な映画になりそうです。
あと結構2001年宇宙の旅のオマージュでてきますよね?!
IMAXで鑑賞すべき作品
ノーラン祭り第三弾!!
封切り時に普通のスクリーンで鑑賞済。
そんなに感動しなかった記憶が残ってますが…IMAXだとこんなにも違うのか!!
まず、音響。音というよりは振動ですね。そして映像のクリアさ。ホントに宇宙飛行してるかのような感覚は今までにない体験でした。
お話しは壮大で少しオカルト要素も含まれます。このオカルト現象が最後に解き明かされます。時間の流れ方が違うので
宇宙旅行から帰ると子供が自分より、老けている。そこはなんとなく理解出来るが、ブラックホールや物理の難しい事にはついていけなくて…
家族を思いやる気持ちが人類を救えるのか?父と娘の絆は修復出来るのか?
TENETの予告、何度観てもドキドキする。IMAXで観るか?ドルビーシネマで観るか?悩む(>_<)でも2回観ないと理解出来ないらしいから…両方かな(((^_^;)
愛で世界を救ってもいいじゃない......止揚。 ※書きかけ
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【この映画のポイント】
① 合理的判断と私情(私欲)の両立……愛で世界を救おう
② 嘘に基づいて行動する人間……Based on a Lie
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【解説】
SF映画であり、人間ドラマでもある本作。
SF映画としての出来に関しては後回しにしたい。(だいたい、一般相対論も素粒子物理学も勉強していない。)
映像の作り込みは壮大だ。重力物理学者をバイザーに据え、ワームホールとブラックホールを視覚化。1本の学術論文が出来上がったほどだ。
しかし人類救出のミッションとしては「おかしくないか?」という部分も多々ある。感動のためにおざなりにされた部分もある。
だがそれは後回しでいい。
主軸は「人間とは何ぞや?」ということだ。
つまり「この映画は人間のどんな部分を描きたいか?」という点を考えたい。
具体的には、
①私情と公的奉仕の両立 ②嘘に基づいた行動
この2点が、ノーランの映画作りの基本設計となるだろう。
(①に関しては今作に限った話です)
・・・
本作ではたびたび、「身近な人を救う(愛する)」ことと「人類全体を救う」ことの対立が描かれる。
しかし最終的には「娘に会いたい」という主人公の気持ちが人類を救うこととなる。これはつまり対立するものを同時に成り立たせることー止揚ーだ。
地球に留まっていては人類は救えない。人類を救っては娘を愛せない。娘に「愛する気持ち」が伝わらない。その対立が、5次元空間(?)を利用して情報を送信することによって解消される。娘に「愛する気持ち」が伝わると共に、人類を救う鍵となる情報が送信される。
これによって、愛情も公的奉仕も両立されるのだ。これを止揚と言う。
(愛情は、一方的に表現するのではなく、受け取って貰ってこそですよね。)
人間ドラマとしては、こういったことを描きたかったのだろう。
合理的判断と愛情は両立し得る。あるいは、愛情を根底とした合理的判断もあり得る……というような。
また、人間の判断の根底には情動(?)があるだろう、両者はシームレスに接続して、情動が合理的判断として表出することもあるだろう、といった主旨も伝わる。
そのような人間の内面にかんする考察を、映像として固定・保存し、観客から同じような感想を引き出すーそれが出来たならまあ御の字ではないか。(以上、①。)
-具体的には-
どの場面で、合理的判断と私利私欲が対立しているか?
① 3つの惑星のうち、最初にどの惑星へ行くか揉める場面
② 残された2つの惑星のうちどちらへ行くか揉める場面
③ マン博士が嘘をつき、居住可能惑星の信号を発信した場面
(主な場面をピックアップ)
・・・
またしばしばノーラン作品においては、人は嘘に基づいて行動する。『メメント』然り、『ダークナイト』然り、『ダンケルク』然り。嘘を土台にして築き上げた行動の果てに真実が明かされ、瓦解する。
この点に関してはあまり考察の面白さを知らないので省略したい。
① NASAの閉鎖
② プランBの遂行, 重力方程式の嘘
③ ブランドの恋人がエドマンドであること
④ マン博士
⑤ 第3法則にしたがい、クーパーが置き去りにされること
TARSの存在
・
・
・
【ストーリー】
小麦が枯れた。今年はオクラも死滅し、次はトウモロコシだろうか。
伝染する疫病により、あらゆる植物が消えていく。
地球は砂漠化していった。
それは穀物がなくなるという食糧問題だけではなく、地球上から酸素の供給源がなくなるという問題を意味した。
このまま行けば、人類は飢えと窒息によって死に絶えるだろう。
おそらく、いまの子供達が人類最後の世代となる。
(本当にこのような論理がなりたつのか?)
・・・
NASAのミッションは、人類の新天地を見つけることだった。地球の外に。
(表向きは、NASAは解体させられた。税金の無駄遣いだからだ。)
(この映画はフロンティア精神復古(?)を掲げる映画でもある。公開当時の予告編にもそれが現れている。)
・・・
主人公クーパーはトウモロコシ農家だ。
息子と娘がいる。
妻は早死にした。MRIが無くなったせいだ。
息子は優秀だが、どこかひねくれている。
娘のマーフは天才的だが、学校では問題児だ。
そんな娘をクープは誇りに思っている。
近頃マーフを悩ませているのが、自室をおそうポルターガイスト現象だ。本棚が揺れ、振動し、本や小物が落下するのだ。
クープとマーフはそれを「幽霊」と名づけながらも、未知の現象を解き明かそうという科学的精神を持っていた。
クープはエンジニアであり、元パイロットだ。
今では彼の能力が必要とされる場所はどこにもない。
・・・
ある日クープたちを襲った砂嵐。
自宅に舞い込んだ砂塵が、床に奇妙な模様を描いた。
それはモールス信号のような、規則的な間隔でならぶ縦線の列だ。
その異変が起こったのも、「幽霊」の現れるマーフの部屋だった。
クープは砂塵の模様が重力の異常(おそらく偏り)によって形成されていることに気づく。
そして縦線の間隔がバイナリであるとして考察を進めたクープは、砂模様が座標を示していることに気がつく。
その地点へ向かったクープとマーフに、消滅したはずのNASAが秘密裏に活動を続けていることが明かされる。
・・・
2人が伝えられたのは、土星付近にワームホールが形成され、未知の銀河系(惑星系)への扉がつながっているということだった。
「ワームホールは自然発生せず、人為的に形成するしかない。したがって、"they"が人類を救おうとしているはずだ」とNASAは言う。
ワームホールの人為的形成に、救いの手が差し伸べられていることを期待したのだ。
クープは、人類の居住可能な惑星を特定し、受精卵を持ち込むパイロットとしてリクルートされ、その期待に応えることとなる。
クープは娘に惜しまれながらも、宇宙へ旅立つ。
ークープは嫌々旅立つのではない。パイロットとしての冒険心、エンジニアとしての知的好奇心から飛び立つ。娘を地球に残してでも。ー
・・・
クープが宇宙へ飛び立つということは、たとえ地球に帰還できたとしても、娘と再会できないかもしれないということを意味した。
なぜならば、宇宙へ飛び立っているあいだに、地球にいる人々のほうが老いるからだ。(相対論)
・・・
ラザロ計画。
死から蘇った聖書中の人物の名前がつけられたミッション。人類もまた新しい惑星を見つけて、死から蘇ることができるのだろうか。
(かつてアメリカ大陸を開拓したように)
ワームホールが出現したのは50年前だ。
すでに12人の先遣隊がワームホールを通過し、別の惑星系へ旅立った。
そのうち3人から、「人類の居住可能性がある惑星を発見した」という信号が届いた。
クープのミッションは、3つの惑星を探索し、人類が居住可能な惑星を特定することだった。
その後のプランは2つある。
居住可能な惑星に、現存人類がみな移住すること。(プランA)
もう一つは、クーパー達の携えた受精卵をその惑星で繁栄させ、たとえ現存人類が地球で滅びたとしても、子孫の種を繋ぐこと。(プランB)
もちろんクーパーは、愛する娘を地球で死なせるつもりはなかったし、地球に還って、2人で新天地へ向かうつもりだった。(プランA)
したがって、「地球帰還のため燃料を残しておく」という考えはクーパーの意識裡にあった。
(地球に届いた信号を受け取った直後に惑星へ到達できるのなら、クープはわざわざ地球へ帰還せずとも、「この惑星なら居住可能だよ」という信号を発信した直後に娘が到着するのを待てばいい。ただしこの論理が成り立つのは、第一の惑星(潮汐の惑星)においてのみらしく、第二の惑星(アンモニア氷の惑星)においてマン博士は相当長い時間救助を待っていたらしい。何故ならば、重力の強弱によって時間の経過が異なるからだ。ブラックホール"ガルガンチュア"に近接する第一の惑星は、強重力下ゆえに時間の経過が遅い。というよりも弱重力下の人々が経験する時間に比して、強重力下の人々が経験する時間はわずかだ。(というのが一般相対論の結論らしい)実際、「第二の惑星の重力は地球に比して小さい」という描写がある。)
・・・
さて、土星付近に出現したワームホールへ向かう宇宙船。
(クープの宇宙行きが決まってから打ち上げまでの過程をもう少し描いて欲しかった感もあるし、あのようなすっ飛ばし方でもよかったような気もする)
クルーは4人。飛行士のクープ。生物学者ブランド。重力物理学者。もう一人の学者。
彼らはシャトルで地球を旅立ったあと、母船とドッキングし、休眠カプセルに入る。土星付近で覚醒し、ワームホールへ入る。
ワームホールへの突入は未知の体験で、ブランドは"they"からの接触を見る。
(ここであの接触が"they"によるものだと分かるのは、ブランドがそう説明しているからで、筆者がそのように願うからだ。つまりオチのためだ)
ワームホールを抜けた彼らは、ブラックホール"ガルガンチュア"の支配する未知の惑星系に到達する。
この惑星系に、人類の移住候補3つの惑星が存在する。
宇宙旅行をして地球に帰ると、年を取らない。
周りの人々は年を取っている。
娘が死ぬ前にはやく地球へ帰りたい。
だからクープは、1番時間の経過がない方法で惑星選びを行おうとする。
この点に関して「クープは私情を挟んでいる」とほかのクルーから批判される。
(ただしブランドもブランドで、恋人のいる惑星に行きたがるよう私情を挟んでいる。だが最終的には、私情を挟んでこそ成し遂げられる公的奉仕があると明かされる。愛で地球(人)が救われる。)
議論の結果、選ばれたのは、ブラックホール"ガルガンチュア"に最も近い惑星だった。
ここでは重力が強い。先遣の宇宙飛行士の到着から数時間で、クープは到着した。(その星における経過時間)
しかしそれゆえ、地球における時間の経過も早い。この星での1時間は、地球における7年間の経過を意味する。
結局、クープ達は惑星にかんするデータを回収できないどころか、膨大な潮汐力にあおられ仲間の1人を失う。この惑星は一面が海で覆われた星だったのだ。(そんなの空から見ればわからないか?危険を回避できたのでは?→一応、空が雲で覆われていたことになっている)
先遣者も同様に水に飲み込まれて死んでいた。浅瀬に着陸し、遠目に見える波を山と見たものの、実は高さ100mを越える大波だったのだ。
クープが惑星から脱出し、惑星外の母船で待っていた仲間の元に戻ったとき、そこでは23年と4ヶ月が経過していた。
地球から送られてくるメッセージ。
息子には彼女ができ、高校を卒業し、農家となり、結婚し、長男が生まれ、死に、次男が誕生する。義理の父が死を迎える。息子は父の帰還を諦め、メッセージの送信をやめる。
だがNASAに才能を見込まれ重力物理学者となった娘マーフが、ようやくメッセージを送ってくる。
父の出発にふてくされ長らく心を閉ざしていたが、ようやく父に語りかける。
クープはその時間の経過に涙する。
面白かった! ラスト アン・ハサウェイが一人ぼっちのまま終わっちゃ...
面白かった!
ラスト アン・ハサウェイが一人ぼっちのまま終わっちゃったのがちょっと気に入らなかったので☆-1。
ノーランすげぇ。
IMAXでノーランの連投です、ここんとこ。TENETの予告、見飽きました。と言いたいところですが毎回心臓バクバクしてしまいます。本編を見終わり劇場を出る時は、ノーランすげぇ、ノーランすげぇ、ノーラン(以下無限リピート)になってます。ホントに、それ以外の言葉が、当分出て来ないw
少し落ち着いてから感想文をかきましょうね。
とにかく良かった。最高です。
※劇場二回目、IMAXでは初。
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9/7 追記
SFとしての要素が、兎に角楽しかった。ウォームホールの概念は自分自身で消化し切れていないので、その他の萌えポイントについて。
◆時間を4つ目の空間軸として捉える
「私達の住む宇宙は4次元である」と言う考え方があります。時間を4つ目の次元と捉える訳ですが、この映画のコンテンツでもあるアインシュタインの相対性理論(時間差が生じるカラクリ)を、この概念で説明するとどうなるか。
「運動とは数学的に、3つの空間軸と、虚数の時間軸の間の、4次元時空における回転とみなすことができる」
※前提「時間と空間は運動によってローレンツ変換という変換式で結びつける事ができる」ものとする。
これを工学脳で物凄くザックリ言うと「運動(素粒子レベル)するものは時間と言う軸を持つ」。
光の速度は宇宙空間で一定ではない可能性があります。2015年、グラスゴー大学の研究チームは光子の形状を変える事によって減速する事に成功したからです。
つまり。光子にさえ影響する巨大な重力の元では光さえ減速し、同一系内で運動する全てのモノの時間軸は減速後の光速度に依る。
∴ブラックホールの近縁と地球の間には時間差が生じる
◆ブラックホールの巨大な質量を利用した加速スイングバイ航法(重力ターン)
映画のクライマックスでありながら、スイングバイの説明が決定的に足りてないと思いますw
「加速スイングバイ」で検索したら、分かりやすい動画がヒットするので記述は割愛。
ブラックホールも宇宙空間に静止している訳ではありません。よって、加速スイングバイは可能。ロケットの推進力は、ブラックホールの重力に捉えられる事から逃れるため。ブラックホールの"事象の地平面"の中に飛び込んだのは、量子に関するデータ取得の為、との説明でしたが、何故それが人類を救う事につながるのでしょうか?
◆量子重力理論を完成させる (9/10全面修正)
「量子重力理論」とは、「相対性理論」と「量子力学」と言う2つの原理を満たす時空の理論です。重力の古典論は、アインシュタインの一般相対理論で定義が出来ます。一方、重力以外の全ての物質とその相互作用は量子論に支配されていると考えられます。よって、相対性理論と量子論の融合が出来れば、極大(宇宙空間)から極小(粒子)までの、あらゆる現象のカラクリを読み解くことが可能と思われます。
ブラックホールの内部では一般相対性理論が破綻をきたすと考えられており、そこでは時空を量子化した理論が有効に働き、純粋な「量子力学」に支配される世界であろうと。量子系では、「作用素」にあたるものが「二つの固有状態間にあるデータ」。よって、ブラックホールの「事象の地平面」を超えた場所での物質や重力の「振る舞い」の「データ」が有れば、量子力学の波動方程式を導出でき、「量子重力理論」を完成させられる可能性がある。
この理論が完成したとして、何をどこに、どう応用するのかは不明ですが、巨大なコロニーの資材を衛星軌道上に「持ち上げる」モーターとか、「イオン推進機構」とか、作れそうな気がします。
ストーリーは「壮大な愛の物語」。親子愛、男女の愛、人類愛。と、ちょっと変わった友情。
どれもこれも、ぜーんぶ良い。もつれずに破綻せずに、きっちりつながっていて、最後の感動は、これまでのSFものの中で最高。科学的考証、デザイン、映像、音楽、何もかもが最高でした。
やっぱり、ノーランすげぇ。
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9/9 追記
◆ラストを推測
マーフはクープに言います。
「子供の死を看取るより他に、まだやる事が有る。ブランドよ」
この時点でマーフがブランドに言及している事から、地球はブランドの生存を知っていると考えられます。
エドマンズの星にたどり着いたブランドは、恋人の死を知りますが、人類の生存に適した環境である事を地球にバイナリデータで送信したものと思われます。
マーフの語りは以下の様に続きます。
「彼女はひとりぼっちで、この後、長い眠りにつく。私達の新しい星(home)で」
「私達の新しい星」は、地球側はプランBにせよ、プランAにせよ、エドマンズの星で人類が生きて行く事を計画している事を示唆しています。また地球からの後発部隊が到着するまで、スリープで待てと。
星の座標は「親友」のTARSが知っている。クープ達のインターステラーから75年(位。多分)掛けて進化した技術で作られた、小型宇宙船と星間航法で、単独ブランドの元に向かうクープ。「新しい星」に、多くの科学者や技術者がやって来る前に、2人だけの時間を過ごせます様に。
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9/10 追記
◆「エンデュアランス号」のシャクルトンは残った隊員を救出しに南極に戻った(1917)
エンデュアランス号からTARSの乗ったランダーを切り離す時、クープとTARSは「またな」と言葉を交わします。レインジャーを切り離すコマンドを口にするクープ。狼狽するブランド。
「二人で行けるって言ったじゃない」。
「エンデュアランス」は1914年にアーネスト・シャクルトンを隊長とする帝国南極横断探検隊を乗せて、イギリスを出発した船の名前。エンデュアランスは漂流・座礁後、南極の氷に船体を割かれてしまいます。紆余曲折の後、わずか7mの救命艇、6人の乗組員で1500kmを航海し、サウス・ジョージア島(アルゼンチン)に渡ったシャクルトンは、チリ海軍の戦艦「イェルチェ号」で、エレファント島に残して来た22名を救出しに戻り、全員を救出することに成功します。
「愛は時空を超える」なんて、まるで日本のアニメみたいなテーマですけど。
「出来ない約束はしないことだ」
いや、だからね、一人であの星に向かえば「二人で」の約束を守れるかなと思って。なんてね。多分、クープが乗り逃げた小型宇宙船の名前は「イェルチェ」でっせw
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9/16 追記
字幕が足りてないトコロで気になるやつがちらほら。
◆地球に戻る途中、ブラックホールの特異点の量子データ取得のために、TARSを船外から"発射する事"を提案するロミリー。そんな事をやってくれるのか?と訊ねるクープに向かってTARSは言います。
"Before you get all teary, try to remember that as a robot, I have to do anything you say."
「泣かれる前に言っておくけど、俺がロボットだと言う事を思い出してほしいね。言われた事が何であっても、やらなければならない」
海兵隊的ユーモアを、こんなトコロでも発揮するTARS。最高だった。
◆ラストのマーフの語り
" She's... out there. Setting up camp. Alone, in a strange galaxy. Maybe right now, she's settling in for the long nap. By the light of our new sun. In our new home."
ブランドは…遠くにいる。キャンプを作り。見知らぬ銀河で、ひとりぼっち。おそらく、直に、長い眠りにつく。私達の新しい太陽の光が降り注ぐ、私達の新しい故郷で。
homeを、どう読むか?なんですが。そのまま「家」でも良さそうですが。「太陽」からの流れの中では、「故郷で」くらいのサイズ感じゃないでしょうか。
遠回りした愛の形
IMAXにて久しぶりに鑑賞。この作品はやっぱりIMAXとの相性は抜群である。この作品が好きな人はもちろんの事、まだ観たことなくて気になる人はこの機会に鑑賞する事を強く勧めたくなる作品である。
映画は歳を重ねたりその時の環境で同じ作品でも感想が変わったりする事もある。この作品においては何回か観ているが個人的にはいつも同じ感想を抱いて終われる作品。ただやはり映画館で観る方が断然見応えのある作品ではある。
当時何人かの知人と行ったが感想が全く違ったりした。
ノーラン作品特有とまでは言わないが、この作品もまた好みが分かれる作品の典型ではないか。
宇宙をテーマにし相対性理論なんかもがっつり絡んでくる為序盤で離脱しやすい部分はある。
まぁその辺りの辻褄性を極めて楽しめればもちろん良いのだが、あまりその辺の理解を求めすぎなくても個人的には楽しめると思う。SF作品って結局のところ突き詰めると現実性には欠ける部分があるわけだから途中で理解が追いつかず作品を途中で諦めてしまうのは勿体ない…そんな事を当時この作品を楽しめなかった知人と話していたりもした。
個人的な感想としてはめちゃくちゃハマるタイプとそうでないタイプの中間あたりと言ったところか。
僕の中ではこの作品の肝は最後の老人となったマーフと再会し、見た目の年齢は逆転してしまい親子で一緒に過ごした時間も僅かな時間になってしまったが、、、大きな遠回りをしてでも娘を思いそして娘の未来を守り、それをマーフは理解し感謝を伝えることができた2人の絆がこの作品の醍醐味と捉えとても興奮させてもらった。
ただ早い段階でであの本棚のゴーストの存在が父親なのかなと感じてしまった為少し感動が盛り下がってしまった自分が鬱陶しく感じてしまった。この辺りはマットデイモンが劇中で語っていた言葉を借りるのであればインスピレーションが邪魔をしてしまった。
僕の感想としては2人の親子愛にスポットを当てた楽しみ方となってしまってるが、もちろん広大な宇宙、惑星の描写も興奮するのだが、僕はやはりマーフとの関係性がいつ見ても好きである。
この遠回りした結果きちんと形になるところがいつ見ても美しくて好きだ。
話は逸れるがいつ見てもマーフの子供時代を演じるマッケンジーが可愛すぎて見惚れてしまう。それだけでもこの作品を見返す価値を個人的には感じてしまってるくらいだ…
いよいよTENET公開まで2週間を切った。ノーランのリバイバル作品を4つ見直しこれで気持ちの高ぶりもMAXな状態だ。自分にとってそして映画ファンにとって最高な作品となる事を願ってる。
ムダなことは何ひとつ無かった
TENET公開記念IMAXノーラン祭りで観賞
感想は
過去のSF名作
特に2001年宇宙の旅をオマージュしながら
色々なSF作品の要素がつけめん全部のせな
感じで面白かったです
人類存亡の危機を託され宇宙に旅に出る…
そんな重大な使命と家族愛どちらが大事か
というありがちな天秤をここまで
捻くり回して表現するあたりさすがノーラン監督
宇宙などの設定はあくまで時間軸をずらす為に
用いられている感じもらしかった
ストーリーは相対性理論やらワームホールやら
知らない人にはちんぷんかんぷんかもしれませんが
全体的にはシンプル
セリフ少なに映像表現や演技で頑張ってもらう
映画らしい仕上がり
ノーラン監督はフィルム撮影などの拘りばかり
取り上げられますがこういうとこもクラシカル
だと思います
オデッセイやアドアストラもこの映画に
影響されたとこあったんじゃないかと思います
今では配信でも観れますが
スクリーン音響のヴヴヴヴヴヴヴという重低音
は劇場で味わえて良かったです
TENETも楽しみですね
壮大なスケール。面白くて映画館で二度見た
映画館で一度観賞したが、難しかったので翌週に二度目の観賞をした。大体整理出来た。
低評価の人がいることが信じられない。ストーリーを抜きにして、映像だけでも⭐4は取れるでしょう。
映画は現在ではなく、未来(どの位先かは不明だが)の話。その時代には、地球では異常気象が起こり、いくつかの作物は死滅し人類は飢えている。また、植物が減少すれば大気の酸素が不足するので、いずれ人類は絶滅してしまう。そこで、未来の人類が、現在の人類を救うために導く、というのが映画の背景。映画の中で"彼ら"という表現が使われるが、これは未来の人類のことである。
①"彼ら"
"彼ら"とは未来の人類のこと。未来の人類が現在の人類を救うため、土星付近にワームホールを作った。ワームホールは自然では出来ないので誰かが作ったわけだが、それが未来の人類であることは、特異点に入ったクーパーのセリフからわかる。なぜもっと地球に近い所にワームホールを作らなかったんだろう?とか、疑問はあるが気にしたらダメ。"彼ら"はマーフを人類を救う人物として選んだ。
②マーフ
クーパーの娘。冒頭では10歳。以後23年後、51年後と経過するので、最後は83歳?。
ブランド教授に光るものを感じると見出され、ブランド教授に導かれることによって、NASAで働くような優秀な人材になる。ブランド教授が長年研究している方程式を解くことが、ラザロ計画の鍵なのだが、この方程式を解いたのがマーフ。この功績により、土星近くの宇宙ステーションはクーパー・ステーションと呼ばれている。"彼ら"に選ばれた人でもある。
③ガルガンチュア
ワームホールを抜けた先にあるブラックホールのこと。また、事象の境界線という聞きなれない単語が出てくるが、ブラックホールの重力から逃げられるかどうかの境界のこと。その境界を超えてしまうと、ブラックホールに吸い込まれ逃げれない。
④特異点
ブラックホールの中心。光すらここからは出られないので、特異点のことは現在の人類には何もわからない。
⑤ラザロ計画
人類を救うため、人類が移住出来そうな星を発見し人類を存続させる計画。プランは2つある。プランAは発見した星に地球の人類を移住させること。ただし、プランAの実現には、ブランド教授が方程式を完成させる必要がある。プランBは地球から運んだ卵子と精子から人類を作り存続させること。この場合、地球の人類は滅亡する。
⑥クーパー
本編主人公。マーフの父。人類を救うため宇宙に行く。元々、パイロットであったが、現在はトウモロコシ農家だ。またエンジニアでもあったようだ。ドローンをハッキングして制御を奪っている。
クーパーは二人の子供(トムとマーフ)と義父と暮らしている。妻は脳腫瘍?で亡くなっている。
⑦クーパーからマーフへのメッセージ
クーパーはブラックホールの特異点に行く。特異点は5次元空間であるが、"彼ら"によって、マーフの部屋の本棚の裏が沢山ある4次元空間が作られた。この空間では好きな時間の3次元空間を選ぶことができる。クーパーは自分を宇宙に行かせないで欲しいので、過去のマーフにSTAYのメッセージを届けようとした。具体的には、STAYを意味するモールス信号となるように、本棚の本を抜いた。この事象をマーフは幽霊と呼んでいた。
過去ではなく未来を変えるためには今のマーフにメッセージを伝えなければならないことに気付いたクーパーは、現在のマーフの部屋にある腕時計の秒針を振ることで情報を伝えた。
そのメッセージはマーフに届き、マーフによってブランド教授の方程式が解かれた。これによって人類は滅亡を回避出来た。この功績を称え、土星近くのステーションはクーパー・ステーションと呼ばれている。
⑧幽霊
本棚から本が落ちる現象。マーフは父に幽霊の仕業だと言うが、クーパーは信じない。
⑨異常気象
人類滅亡の原因。解決できない。ジャガイモ、麦、オクラは死滅。クーパーの栽培しているトウモロコシも近く死滅する。植物の死滅は食糧難となるだけでなく、酸素不足を招く。
異常気象により砂嵐が発生するので、クーパーは家にあるお皿などの食器は砂が入らないように逆さまにしている。
⑩アメリア(ブランド博士)
ブランド教授の娘。ラザロ計画先発隊の1人エドマンズの恋人。信号のあるマン博士の星か、信号の途絶えたエドマンズの星か、二択を迫られた時に、エドマンズの星を推したが、クーパーに二人の仲を見抜かれ、その選択は否定される。
⑪マン博士
ラザロ計画先発隊の1人で、リーダー。
ラザロ計画では降りた星が人類に適していたら信号を送り、適していない場合は、信号を送らず絶えることになっている。マン博士の降りた星は人類に適さないが、寂しいという理由で信号を送ったクズ。信号を送るか数年悩んだそうだが。
クーパーを崖から落として殺そうとしたり、母船を乗っ取ろうとしたりと、暴走した挙句、自滅する。
⑫時間の進み方
ガルガンチュアの超重力によって、時間の進み方が遅くなる。ガルガンチュアを公転する水の惑星の1時間は地球の7時間に相当する。水の惑星から母船に帰った時、23年進んでいた。
ガルガンチュアの事象の境界線に接近し加速を付けてエドマンズの星へ向かうことになるが、その時は51年時間が進んでしまった。
⑬クーパー・ステーション
マーフの功績が讃えられ、命名された土星近くの宇宙ステーション。
特異点から解放されたクーパーが目覚めた場所。クーパーは空気が残り2分しか残っていない所で、運良く、パトロール?に発見され救われた。
その後、余命を全うしそうな老いたマーフと再開する。マーフにアメリアに会いに行くよう言われ、クーパーはアメリアのいる星に向かって出発する。
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