インターステラーのレビュー・感想・評価
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見終わったあと、穏やかな地球と帰れる場所があることに安堵する。
〇作品全体
本作を見るのは二度目で、時間軸の流れや登場人物の動きを更に理解する面白みがあったけど、やはり一番の魅力は「安息の地がなく、帰れる保証がないという恐怖」だ。
序盤の地球上でのシーンでは吹き荒れる砂嵐によって、地球が居住不可能な惑星となっていく。ただ、急に終末が訪れるのではなく、人々は「まだどうにかなる」と思っていて、いつか全てが解決する日を願いながら、橋渡し役として過ごしている。その人々の甘い認識がリアリティに溢れていて、まず印象的だった。
主人公・クーパーがNASAから娘たちの代が最期の代になるかもしれないと聞かされるとともに、地球上の異常気象は単なる異常気象ではなく、居住不可能な惑星へと様変わりする過程であることがわかる。そしてこの後訪れる大津波の星や氷の星が、「砂嵐の星」となる地球の末路を示唆していて、物語からも映像からも「安息地のない恐怖」を煽ってくる。
一方で新世界を模索する先行き不透明感が「帰れる保証がない恐怖」を注ぐ。一息入れようものなら人類の未来を閉ざしてしまうような状況で、行くも地獄、戻るも地獄の表現に、ただただ息を呑んだ。
宇宙ステーションが破壊されてしまったあとは一時的な安息地すらなくなり、クーパーはブラックホール内にある特異点の可能性に地球上の人々の生死を賭けるしかなくなってしまう。ただ独りで進んでいくしない孤独に加え、宇宙に放り出されたあとの静寂が、画面を完全に「安息地のない恐怖」で覆う。音のない暗闇の恐怖を久々に体感させられた。
クーパーが次世代の人類に助けられ、未来の道筋を作ってコロニーに帰ってきたときには、地面があり、穏やかな風が吹く世界があることに、見ているこちらも安堵した。
人類を脅かす砂が、ラストシーンでは希望の大地として存在している。マーフの部屋に現れる「幽霊」のように、恐怖の対象であるはずが希望の象徴として再び登場する構成も見事だった。
劇場を出た後、穏やかな地球と帰れる場所があることを新鮮に感じた。そんな当然のことを新鮮に思えるくらい没入できる魅力が、本作にはあった。
〇カメラワークとか
・地上と宇宙でアスペクト比を変える演出が良い。地上の閉塞感と宇宙の広大であることの恐怖感を感じた。
・静寂の使い方が良い。一息付くとかそう言う静寂でなく「なにもない」緊張感。ここぞというところで使われいて、そのタイミングも絶妙だった。
・五次元の世界の表現が良かった。映像演出が、というか「クーパーが分かるように次世代の人類が構築した世界」とすることで、今の人類が認識できる映像が説得力あるように感じる、というか。例えば『2001年宇宙の旅』だと山の峰という既存のものの色や影を変えて異次元を作ってたりするんだけど、元のモチーフが連想されてしまうだけで、異次元世界の説得力って薄れてしまう気がする。本作は画面に映るものが大前提として「クーパーが理解できる空間」としているのが巧いな、と思った。
〇その他
・終盤でマーフが兄・トムの畑を焼いて時間稼ぎをしたり、トムが家族を医者に見せないシーンはトムを悪役にする必要があるか?と思ったけど、トムはクーパーという未来への可能性を諦めた人類の象徴だったんだと理解した。トムはクーパーへのビデオメッセージでも「クーパーを諦めること」を伝えていたし、砂嵐によって収穫できない作物が減っていくことを理解していながらその場に留まり続けている。地球という慣れた居住の地に固執し、治療したところで生い先が短いことを悟った老人のような思考がトムの行動とリンクする。
マーフが畑を焼いたのは物語上の時間稼ぎでもあるけど、疫病に冒されつつある畑にしがみつくトム(=地球上の人類)の思考に変革を与えるアクションでもあったと感じた。
でも、マーフと抱き合うトムの虚無感溢れる表情は「解放」というより「失意」だったから、なんか理不尽に可哀想な感じになっちゃってたのは否定できない。
・TARSたちロボットのデザインはホント素晴らしい。長方形が3つくっついてるだけでなぜあんなにも魅力的なのか。ボタンを押す時に小さく伸びてくる棒状の手がかわいい。
・マット・デイモン演じるマン博士が人間味溢れてて好きな登場人物だ。クーパーによって起こされた時、どれほど嬉しかっただろうか、と思うと生に固執するマン博士を非難できない。
・IMAXで見たけど、ほんと凄かった。音と映像美ももちろん素晴らしかったけど、たまに訪れる真っ暗と静寂の恐怖もまた素晴らしかった。
アレは?
もっとめんどくさい映画かと思ったら、意外とパロディ、じゃなくってオマージュ満載で楽しかった。
これ見て、どっから高尚で難解という感想が出るのか教えてほしいぐらいだ。
「2001年宇宙の旅」とか知ったげなことを言う前に、なにはさておき、途中まで本気で「アルマゲドン」やってくれてるから、うれしくなる。
マコノヒーが出ているから、ではないが、宇宙空間の美しさは「コンタクト」を思い出すし、クライマックスの八方ふさがり、からの、はまさにそれだし、ある意味「宇宙」と言える深海ものの「アビス」も思い出される。
だが、本作の一番のキモは、「コンタクト」や「アビス」と違って、いつものアレが出てこないという点。
(まあ、「コンタクト」の場合は、いつものアレ、とは言わないかもしれないが)
あくまで、父娘の愛、人間愛の可能性の映画に落とし込んでいる点は特に評価したい。
ただし、序盤の見せ方がああ、このためだったんだ、となるわけだが、本棚とか腕時計とかの使い方は、まさしくホラーじゃん。最近でも「インシディアス第2章」でもあったし、本作でいうと、若干強引。
もっというと、宇宙旅行の理屈はなんだかんだ、ごたくを並べてはいるが、感動の展開は、天文学的、神がかり的奇跡の連続でしかないわけで、その部分はまったくもって煙に巻かれる。
地球の危機がいつまでなの?結構のんびりしてんなあ、とか、クライマックスで、父奮闘、娘、兄の畑燃やす、ってなんだ、これ?と結構大きな引っ掛かりもあるし、時間の経過後の感動がある割に、時間の経過自体の描写はかなりあっさりしている。
「Interstellar」
それぞれの星におけるイベントはあるにはあるが、最初のほうは、その時間的ロスという本作のキモにあたるので、テンションは上がり、物語は急展開を迎えるのだが、先遣隊の博士の行った星では、さらに物語をまっさかさまにひっくり返す。このタイトルが何だったんだ?と思わせる展開を見せるが、まあ、別に「星と星のあいだ」でなくって、「父と娘の間に」と訳せばいいのだろう。
5次元クリアしたら、何でもあり、なわけで、ラストの四角いR2-D2を積んでの飛び立ちはパロディでしかないので、そこはギャグだろう。
追記
本作、あんまり地球全体の危機とか、地球の希望を背負って旅立つ感がとても薄い。いっそ、使命をもっての宇宙の旅、というのであれば、「宇宙戦艦ヤマト」をストレートにつくってほしいなあ、という気もする。もちろん、ノーランはやらないだろうが。
追記2
相変わらずなげえし、ハンス・ジマーの音楽もうるさい、うるさい。
追記3
エンドクレジット、短い!こんな短いの、久々だな。素晴らしい。
映像にした想像力と技術力に、敬礼!
子役のティモシー・シャラメが、当たり前だけど若くて初々しい
当時はまさか3年後『君の名前で僕を呼んで』で話題になり
7年後『DUNE デューン 砂の惑星』の主役で
世界的大ヒットするなんて思ってもいなかったでしょうね
いや~「砂」にまみれてますねぇ
『プラダを着た悪魔』の頃よりは少し●●●だけど
美しいアン・ハサウェイを見るためにこの映画を観てもいいくらい
彼女の出る作品はほとんどラブシーンがないのは事務所の方針?
あの状況の中で、アメリアがなぜ生きていたのかは追求しないけどね
「彼らは、実は僕らだった」・・・そうだったんやぁ 納得
「起こる可能性のあることは、いつか実際に起こる」・・・なるほど
20年以上前に映画『バイオハザード』で描かれたアンブレラ社のウィルス兵器
きっと既にその時点で「起こる可能性」はあったのでしょう
コ◆ナウィルスとして世界を巻き込み起こってしまった(起こしたのか?)事実を想起してしまう
クリストファー・ノーラン作品と言うだけでワクワクするけれど
ワープ時やブラックホール、そして本棚後方での5次元の世界観
土星での空間映像 氷の惑星の表現等は
アカデミー賞で視覚効果賞をとるだけあって見事という他はない
これが10年も前の作品だなんて!!!!!!
クーパーが地球を出発する時、既に危機が迫っていたはずなのに
ほぼトウモロコシだけで23年以上も持ちこたえたのは不思議
その後、地球を復活させるまでにも時間はかかったはずなのに
荒廃した世界に様々な「再生力」が残っていたことも不思議だけど
それらは横に置いておいて
人間のエゴや愛、家族の絆や物理学の知識、宇宙の神秘など
詰め込み過ぎたはずなのに、1つに融合させた素晴らしい映画です
さて、クーパーはアメリアに会うことは出来たのでしょうか
5次元的感想
ロミリーを母艦に残して、数時間の地表探索から戻ってきたら24年もの歳月が流れていた、というシーンが印象的だった。
そんなロミリーに関してだけど、紙に書いたA地点とB地点を直接結ぶ方法として、紙を折りたたんでハイ繋がりましたと説明するシーンがあった。
アレね、随分昔ハイスクール奇面組の一堂零が水泳の時やってたからね。
つまり、そこでも時間の流れを感じちゃったって話でした。笑
愛する心は物理法則に則り可視化できるという話
感想
現在最新の気象学(地球気候変動)、植物遺伝学(遺伝子組み換えによる交配不良に伴う食料枯渇問題研究)、宇宙物理学、量子力学、宇宙論、ロボット工学(人工知能と人類の共存、運動制御分野、アクチュエータ機構分野等)、遺伝子工学(医療分野)の知識を余す処なく幅広く取り入れた設定の中で人類存亡の危機を未来の知性からの物理現象的援助を受けつつ人類の究極の選択肢(冷凍受精卵と極限られた人間の別天体移住)を考慮しながら困難の末に回避していく方法を見出して人類を救済し、更に宇宙での新たなる人類の移住先を発見しその星へ旅をしていく事に命を賭けた研究者達と一人の宇宙飛行士とその家族の話が壮大な時間軸と時空を経て展開していく本格的SF一大叙事詩的物語となっている。
相対性理論を基にした気の遠くなるような時間の流れの変化の中での信じる事の大切さを痛感させる人間模様。さらにブラックホール研究でも最重要視されている物語のキーワードとなっている重力の問題を取り上げており、重力の操作によりワームホール≒ブラックホールとホワイトホールの相関性を示唆した天体空間というより穴を人為的に出現させてその中を自由に行き来する事で遠距離の別天体に宇宙論における比較的にだが短時間で移動が可能となる話など途方もないスケールで話が展開していく。
人が人を愛する気持ちや祈念する心、親と子の絆など普段は可視化する事が出来ないものが実は物理的法則や定理として存在し、ブラックホール・ワームホール間の狭間では高次の大きな意思により意図的に時間と重力のみは次元を超越することが可能であるとして、その2つの定理を抽出し次元に加えることで間接的ではあるが三次元的に可視化され過去・未来のどの様な時でも関係性が存在した場所に時間的にも連続して繋がる事が可能となる。但しコミュニケーションとしては基礎的な伝達手段のみであり、伝達が成立するかは双方の意思疎通するという想いの強弱もあるのだろうが、この物語ではコミュニケーションを過去または未来の自分、又は関係性が深い人と言葉としては限られた規則性のある単純な信号に変換して伝達する事も可能であることが描かれる。ブラックホールからワームホールに至る間の狭間にはまさに過去、または未来に手を出す事の出来ない自由の利かない予定調和空間ではなく、過去と今の自分が対峙する事で制約付きではあるが自身の未来をも自分の手で変えることが可能な空間(次元)を自らの意思で創り上げる事が可能であり、さらにその空間(次元)は世界の未来を変える事も可能なのだという話に興奮し想像すると激しく心が揺さぶられ感動する。
監督のクリストファー・ノーランは科学的にも信憑性の高い諸理論を噛み砕き分かりやすく映像やストーリーの中に絶妙に反映させており、さらに物理的に遥かな距離に置かれた人と人の絆や愛と言った精神性の話を上手く融合させて起承転結のはっきりとした話を創りだした事にもの凄く感心した。
映画としてとにかく話の設定がよく出来ていて説得力が半端ない。その中で展開していく究極の状況に生きる人間の心理が詳細に描写されている。
配役も豪華メンバーである。
アカデミー賞受賞俳優であるマシュー・マコノヒーが主人公クーパーをストイックに演じている。
共演はアン・ハサウェイ、ジェシカ・チャステイン、ノーラン作品常連のマイケル・ケイン。「2010年」のジョン・リスゴーがクーパーの父親役を。またシークレットキャストとしてマット・デイモンがポイントとなる配役として出演している。また、クーパーの息子トムの子供時代を今やハリウッド若手トップ俳優となっているティモシー・シャラメがとても地味に演じている。また子供時代のマーフィーを演じたマッケンジー・フォイの健気な美しい透明感のある演技が涙を誘い印象に残る。
VFXはリアルな出来映えで秀逸。ステーションのモデルワークスも半端ない精密さで実際に構築されており、徹底したリアルさを追求した映像となっている。ハンス・ジマーのOSTも素晴らしい◎。アクションとしても申し分のないものになっており娯楽性も高く21世紀SF映画の名作と言ってよい。
2014.11初鑑賞以来鑑賞多数
IMAX 2020.9.16
⭐️5.0
ただただ圧巻
今回再上映時に初めて鑑賞。
IMAX効果もあり、凄まじい迫力!
物理にはさっぱりわからないがとりあえず宇宙の中を仮想体験している気になり興奮度がだだ上がり。
クーパーが娘の反対を押しきり家を出て車飛ばしていつのまにかロケット乗って地球を飛び立つあのスピード感、最高。
2回目の鑑賞前には重力だ五次元だと少々予習して臨み、1回目よりは格段に理解できたが、そのぶん初回に感じた興奮度はだいぶ薄れてしまったかも⋯
やはり初回の感動は特別で貴重。
話の筋に少しツッコミどころは感じるがとにかく楽しかったのでOK。
ただ自分は絶対に宇宙に行きたくないな・・・
時空を超える愛
本編でアン・ハサウェイ演じるブランド博士により「愛」は観察可能な力と語られる。時間と空間を超えて我々人類が感知できるものとして。それはあたかも重力のように人同士を引き寄せあう物理的な力なのかもしれない。彼女自身が遠い別の銀河にいたであろうかつての恋人の愛を感じ取っていたように。
時間と燃料が限られる中で残された人類生存可能な星であるマンの星とエドマンズの星のどちらに向かうべきか。エドマンズの恋人であるブランドは臆面もなく愛する人の星へ向かうことを主張するがクーパーたちは論外だとして相手にしようとはしない。愛情を根拠に科学的な結論を出すなどと。
確かにブランドは私情を挟んでいた。しかし、彼女が愛を根拠に選んだのはけして間違いではなかった。クーパーはまだそのことに気づいていないだけであった。
地球環境の悪化により絶滅が危惧される人類。それを阻止すべく「彼ら」が救済の手を差し伸べる。「彼ら」とは五次元人と劇中説明されるが、恐らく遠い未来の人類のこと。人類が滅んでしまうと彼ら自身も存在しえないので彼らは人類を救済しようとする。
彼らが五次元人たりえたのは進化を経たからであるが、その進化の一歩として重力を操る能力を人類に与えたい。それに選ばれたのがクーパーの娘のマーフだった。彼女が重力を操る方程式を解くにはブラックホールの内部のデーターが必要。しかし、五次元人は現在の人類とは接触出来ない為、クーパーにブラックホールに入ってもらい、そこから娘にデーターを送ってもらう必要があった。
クーパーたちの行動はすべて彼らによって仕組まれていた。クーパーたち人類が愛を根拠に行動することを彼らは知っていたからだった。
空間が重力によって捻じ曲げられるように時間も重力により捻じ曲げられる。重力を操ることができる五次元人たちは時空を操り父と娘に橋渡しをさせたのだった。人類が進化するための技術を伝えるための橋渡しを。
彼らは人間の持つ愛情を利用した。もともと人間から進化した彼らは人類が持つ愛の力を信じていたから。
娘マーフを愛するクーパーはこのままだと地球上の植物が死滅し人類は酸素を失い窒息死してしまう。その被害を受けるのは娘の世代であると知った彼は娘と別れ惑星探査の旅に出る。
先遣隊の向かった星は候補の二つが生存不可能であったため、一度は娘のために地球に戻ろうとしたクーパーだったが、母船のエンデュランス号がマン博士の裏切りで損傷を受けもはや地球に戻ることは不可能となる。彼は一か八かブラックホールガルガンチュアの強大な引力を利用し、重力ターンでエンデュランス号をエドマンズの星へ送る作戦に出る。しかしそれは一度入ったブラックホールから抜け出すために自身もろともレインジャー号を放出する必要があった。
彼は娘との再会をあきらめ人類を救う唯一の方法にかけたのだ。
作戦はうまくいき、ブランドを乗せたエンデュランス号はブラックホールから無事に脱出。そしてクーパーはブラックホールに投げ出されてしまう。
しかしそこは五次元人たちが用意したテッセラクト(四次元超立方体)を三次元に投影した場所だった。そこには娘マーフの時間と空間が並行して同時に存在していた。
クーパーはなんとかモールス信号で自分の存在を知らせようとする。そしてついに彼は腕時計の針を使い娘にブラックホールの内部データーを送ることに成功するのだった。
マーフは重力を操る方程式を解くことができ、ラザロプロジェクトは成功した。地球上の人類を乗せた巨大コロニーは次々と打ち上げられ人類は救われたのだった。
全ては娘を思う父の愛、父を信じ続けた娘の愛が引き起こした奇跡だった。いや、これもすべては五次元人たちが仕組んだものだった。人類の持つ愛という力学を解明した彼らだからこそできたことだったのだろう。
本作の登場人物はすべて愛が行動の動機づけとなっている。五次元人たちは人間が持つ愛情を最大限利用したのだった。
そしてそのおかげで人類は進化を遂げることができ、五次元人となった人類は時空を捻じ曲げ過去危機に瀕した人類を救ったのだった。
愛がこの宇宙の時空を捻じ曲げ不可能を可能ならしめた。そして人類は大きな進化を遂げる。
本作はいわゆるハードSFと呼ばれるジャンル。作品内で描かれたブラックホールなどの描写は現在の最先端の論理物理学により裏打ちされたもの。実際、本作の製作に加わったキップ・ソーン博士は本作公開後にノーベル物理学賞を取るほどの人物。そんな科学者の監修によるハードSFではあるが描かれたテーマは人類普遍の愛の物語。
愛ゆえに人類は救われ進化を遂げることができた。愛こそが人類が探求すべき普遍のテーマなのかもしれない。
十年前の公開時は通常スクリーンでの鑑賞だった。しかし本作のIMAX撮影された映像を堪能するには日本では東京の池袋と地元大阪の109エキスポシティシネマの二館でしか不可能ということで今回念願かないIMAXで鑑賞した。
結論から言うとこれは見ないと後悔するレベル。すでにソフトも購入していて何度か見ているはずなのに今回のIMAX鑑賞はまさに別次元の体験だった。
やはり本作は巨大スクリーンと相応の音響設備で鑑賞しないと意味がない。大迫力の宇宙空間の映像とハンス・ジマーの荘厳な音楽が非常にマッチした大傑作であるとあらためて感じた。
十年前私はいったい何を見ていたんだろう。今回のリバイバル公開にはとても感謝している。できれば期間内もう一度見に行きたい。
愛
リバイバル上映にて。
インターステラーは大好きな作品ですが、初めてIMAXでの鑑賞が叶いました。
ギリギリまで行けるかわからなかったのでチケットの予約が遅くなってしまい、せっかくの
IMAX上映なのにF列やや左くらいしか良い席がなく。。
(最近は話題作でも4・5割入れば大入だな!という感覚なので、今回混んでいたけれど、映画ファンにとっては嬉しいかぎり。
&時代を超えた名作、大好きな作品を多くの方と共有できて感動しました)
前方席でしたが、しっかりと世界観を堪能出来ました!
贅沢な体験が出来ました。震えました。
どの監督も"映画を配信"で観る事は想定せず作っていると思いますが(特にこの時代だと)実際多くの方は配信で映画を観ることが増えていると思います。
私は映画館で映画を観る"体験"が好きですし、やっぱりあの大きなスクリーンと素晴らしい音響で観てこそが映画の醍醐味だと信じています。
(実際は、コレ配信でもヨカッタナ。。ってのもあるのは内緒♪)
特にノーラン監督作品は、映画館で観る前提なのは間違いなし!
描く世界観への没入度、押し寄せる感動を存分に味わいたいなら絶対劇場鑑賞です!
(ノーラン作品は難解なので、半強制的に逃げられない空間で集中力MAXで鑑賞する状況を自ら作る!ってのもありますがw)
約3時間、思い出しながら、ずっとグッときながら鑑賞していました。
ちょっと話しが逸れるのですが。。
いい歳してお恥ずかしい。実はワタクシ、未だに時々ふっとした瞬間に"死"の恐怖に襲われることがありまして。。
今、周りに病気の人がいて不安。とか、心配事がある。とか、今、幸せ過ぎてそれを失うのが怖い。とか直接的には何もないんですが、それこそ今みたいに深夜、家族が寝静まって1人、映画のレビューを書いている時、本を読んでいる時、ふっとした時に"死"の恐怖が襲って来たりします。
あっ、病んでるとか、オカルトとかスピリチュアルな話しとか、そっちじゃないので軽く流して下さいねw
で、怖いんですよね考えると。
だけどそんな時必ず本作のことを思い出すんです。そうすると何故か落ち着いてきたりします。
そんなお話しでもないし、何故だかわからないのですが、この作品から溢れる"愛"が恐怖を消し去ってくれるんですよね。
愛って無敵٩( 'ω' )و
そして父娘のストーリーが絡む作品に弱いので、感情移入しちゃって堪らなくなる。
私はマーフのような聡明な娘ではないけれど、父もクーパー(マシュー・マコノヒー。。ペネロペちゃんの元彼?)に負けない大きな愛で家族を守ってくれているので、もう堪らなくなる( ; ; )
もう10年前の作品なんですね。
当時初見の感想は。。
地球が出ていけって言っているのだから、人間なんて滅亡してもいいじゃないか!とか思った記憶。。(°▽°)
恐竜だって絶滅した。こっちの方がよっぽど可哀想だ!とか思った記憶。。
戦争もなくならないし、壊して壊してやりたい放題じゃないか!と。
やり場のない怒りで熱かったし、気持ちが若かったw
ロボットの「TARS」「CASE」ですら(そうプログラミングされているからとて!)暴走せずに、確実に任務をこなし助けてくれた。
何ならそこには信頼関係まで築けていたようにも見えたし、確実に愛を感じたほど。。
(四角いブラザーズが愛おしい泣)
時にはユーモア溢れる会話でクーパーやアメリア博士(アン・ハサウェイ・超絶キュート♡)らを和ませる存在なのに対し、嘘つきクソ野郎のマン博士(マット・デイモン!)やブランド教授(マイケル・ケイン)の愚かさなど、人間の方に失望させられ余計にそんな気持ちにもなった。
しかし、歳を重ね、自分で家族を持ち、子の未来にまで思いを馳せるようになると、全然観方が変わっていった。
子が親を想う気持ち、親が子を想う気持ち、両方わかるしで、感情がぐちゃぐちゃになる。
希望の地を見つけたいと思うようになる。
ノーランお得意の、時間軸の操作が見所となっている作品ではないが、三、四、五次元の時間の概念やアインシュタインの相対性理論、重力の性質(重力は次元を越えられる)などなど、やはり難しい事は確か。
ブラックホールや宇宙、惑星の事も全部理解は出来ていない。
それでもしっかりと練られた脚本、映像美、身体に響いてくる効果音がもたらす臨場感に圧倒される。
愛を信じる強い気持ちが胸を打つ。
ラスト30分の展開は誰が想像出来たでしょう!
あんな仕掛け、再会の仕方が用意されていたとは!
マーフがクーパーの背中を押す。
そして再び。。。
SF大作にして、泣けるノーランの最高傑作!唯一無二の作品だと思います!
レイトショー終わり。一気に寒くなって星も良く見えた23時過ぎ。
今「チ。」を読んでいたり「宙わたる教室」を見ている事もあり、空を見上げてしまいました。。。
作品を支えた
少女マーフ・マッケンジー・フォイ
博士マーフ・ジェシカ・チャステイン
おばあちゃんマーフ・エレン・バースティン(エクソシストの人ですよね('◉⌓◉’)
が、とにかく素晴らしかったのは言うまでもなく、息子トムの少年時代は輝く前の原石!
ティモシー・シャラメ!
お兄ちゃん・息子の演技が自然で良かったです。
クーパーが出発する前のシーンが地味ながらにグッとくる( ; ; )
言葉少ない男同士の別れ。抱擁。泣く( ; ; )
マシュー・マコノヒーの「ダラス・バイヤーズクラブ」
ずっと気になっているけどまだ観れてないので、なる早で観ようと思います♪
『愛は地球を救う。』泣けるSF。IMAXフル規格GTテクノロジーの威力!
泣けるSF!
究極の科学は「愛」だった!
愛は時空を超えて、人を結びつける。
日常の小さな偶然にも意味があるかもしれない。
そして、人類愛と個人の愛。
人は、人類を救うか、再居合の人に出会い救う方を取るか。
愛は判断を誤らせる。
俳優陣では、主演のマシュー・マコノヒーよりも、如何にも真面目な科学者風のアン・ハサウェイがぴったりで印象的。
娘マーフィーのマッケンジー・フォイも、聡明で愛らしかった。
小さい時のトムは、ティモシー・シャラメだったの!?わからんかったよ!
嘘つき博士マイケル・ケイン、憎きマット・デイモン、エレン・バースティン、ジョン・リスゴーと豪華な布陣。
平板金属ロボ「ターズ」と「ケース」の人間味も愛おしい。
「正直レベル95% ユーモア60%」
「自爆スイッチオン10・9・8…」
金属丸出しの、四角い塊なのに。
ノーランと言えばIIMAX!
IMAXフルスペックの威力!
広大な宇宙の孤独感。
天井から床までのスクリーン一杯に映る映像の迫力!!
願わくば、全シーンそうしてほしい!!!
いちいち上下幅が広くなったり狭くなったり、切り替わるのが煩わしい!
前回初鑑賞が、109シネマズプレミアム新宿だったので、上下がIMAXフル規格より狭い。
念願のフル規格IMAXでの鑑賞!
IMAX®レーザー / GTテクノロジー!!
画面アスペクト比は「IMAX画角」として知られる1:1.43!
これは、日本では大阪と池袋にしかない!
ちなみにこの日は、「ルパン三世カリオストロの城」「ジャワーン」「インターステラー」とIMAX3連続3本立てでした!しあわせ。
傑作!こんなに凄い作品を観てなかったなんて・・・
劇場公開当時興味はありつつ観てなかった。
その後も何度かVODで観ようと思いながら“農場”から抜け出せず。
予備知識ゼロながら、漠然と観たいという気持ちのまま10年。
今回、「インターステラー」公開10周年記念IMAX(R)再上映という事で劇場鑑賞、
平日にも関わらずほぼ満席。
そして
何故こんな凄い作品を観てなかったのかと久々に映画鑑賞後立ち上がれない衝撃だった。
迷わず⭐︎4.5
子供の頃観た「未知との遭遇」や劇場鑑賞では無いが「2001年宇宙の旅」くらいのインパクトだ。
一言で言えば、5次元という概念を映像化するとしたらこれほど分かりやすい画は無いのでは無いだろうか。
元々次元の感覚というのも非常にわかりにくい、ざっくり平面が二次元、現在存在している空間が3次元という事は誰しも感覚的にわかる事。では4次元・5次元とは?
その辺りの事を理解しようとするとまずは“相対性理論”という話しになる。
では、相対とは何か?例えば、「150kmで走る車がいれば“絶対的”なスピードで移動していると認識する」が、もし150kmで走行している電車から見ればその車は同じ速度で移動しているので「止まってる」事になる。アスファルトの道路面は二次元面だが、そこにいる“アリ”にとっては凹凸のある三次元の世界に見える。こうして“相対的”に見ると、“絶対的”な物の見え方が変わるというのが超簡単な説明。逆に言えば“相対的”な見方をしないと、今見聞きしている空間・時間の概念は必ずしも絶対的では無いという事。そして、そんな“相対性理論”を持ってすれば時空の“概念”次元も変えられ、五次元となると正直数式の世界でしか存在しない概念だ。
そんな、概念化できない5次元パラレルワールドを映像化しようとしただけでも物凄いが、そのパラレルワールドに“愛”や“希望”を組み合わせて表現したノーラン監督、やはり半端無い(エブエブでもマルチバースを描いていたが、個人的には消化不良、正にマルチバースそのものすぎた)。
最後のスペースコロニーが、どうしてもガンダムの世界に見えてしまい日本人として結構ツボにハマるが、全体としてCG多様を良しとしないノーラン監督ならではの迫力ある映像や音響と相まってIMAXで見るべき映画ってこういう作品だ、という事をまざまざと見せつけられた。
余談だが、(東京近郊の方)東宝シネマズ日比谷のIMAXって本当にIMAX?
池袋GT:横25.8m×高さ18.9m、面積487.62㎡、アスペクト比はIMAXフィルムと同じ1.43:1でこのサイズのIMAXが観られるのは池袋と大阪の2館だけだけど
成田humax:横約24.5m×高さ約14m、面積約343㎡
に比べても相当小さい(予告編からIMAXサイズに移行される時のスクリーンサイズ広がるワクワクが無い)
日比谷IMAXは施設外観から恐らくスクリーン1TCX:19.8×8.3mと同じくらい(公表のスクリーンサイズは無し)で、音響は凄いけど正直IMAXなのかなって疑問は毎回。
電車なら池袋、車なら成田、一度観たらスクリーンサイズの差に愕然とします。
かつて、東京アイマックスシアター(後のテアトルタイムズスクエア※閉館)縦18m×横25m、品川アイマックスシアター縦16m×横22m(※閉館)は専用設計(スクリーンと座席が近い、スクリーンが湾曲、急勾配の座席)でUSJやディズニーのIMAX仕様だったけど。観たいコンテンツが増えてきた今になって上映可能なスクリーンが無いという矛盾にIMAXの火を消さない様に思う次第。
時空を超えて 〜 怒れ 怒れ 消えゆく光に
元テストパイロット、クーパーを精悍な顔立ちのマシュー・マコノヒーが熱演。お顔立ちに見覚えが … と思い検索してみたところ、映画「ジェントルメン 」でマリファナ王役を 👀
正義感に燃え果敢に挑む姿、受信した画像を見つめ咽び泣く姿に胸が詰まる。
愛娘マーフィーを演じたマッケンジー・フォイの悲しげな表情が切ない。
宇宙服姿も似合うアン・ハサウェイ、知的なジェシカ・チャステイン、本作でも驚かされた安定の演技派マット・デイモン、そしてシャラメ少年 … 変わり過ぎではないですかぁ?
ずっと気になっていた本作をIMAX上映で鑑賞出来るとは ✨🪐✨
時代の一歩先を行くノーラン監督の溢れる才能とセンスに称賛しかありません。
ほぼ満席の映画館にて( IMAX )
ないSF要素は"波動砲"ぐらい?
元宇宙飛行士、地球滅亡の危機、自律ロボット、人類移住計画、コールドスリープ、ワームホール、ワープ、ブラックホール、イベントホライゾン、降着円盤、重力レンズ効果、スペースシャトル、ウラシマ効果、ジェットパック、宇宙ステーション手動ドッキング、重力カタパルト、ニュートン第3法則、プランクダイブ、5次元空間、ひも理論、スペースコロニー、未来での再会、新たな冒険の始まり。
大所のSF要素を詰め込んでまとめ上げた大傑作、出てこないのはデススターのスーパーレーザーやヤマトの波動砲のような"高エネルギー兵器"と異星人ぐらい?不満があるとすれば5次元空間をもう少しオシャレに表現して欲しかったかな、ボウマンの時空の部屋みたいに。
宇宙を描いた壮大なSF映画の最高傑作
10年前に観て感動しIMAXで観たら、もっとすごいだろうなと思ってましたが遂に念願が叶いました。予想通りの素晴らしい映像。そして、宇宙体験ができました。
科学的に見れば突っ込みどころもあるかもしれませんが(公開から3年後の2017年にノーベル賞を受賞した理論物理学者キップ・ソーン氏が製作に加わっている)、科学的知識がまったくないわけでもなく、宇宙大好き人間の僕としては興味の尽きない話で、他のSFものとは一線を画する映画だと思います。重力などのほんの僅かな異変により地球に存亡の危機が訪れる、なんてありそうじゃないですか。その影響で多くの植物が枯れ、砂埃舞う荒涼とした地球の大地。そして人類(特に未来に生きる子供達)を救うために愛する娘とも別れ、主人公クーパーは人類が移り住むべき惑星を目指しロケットに乗り込み宇宙空間へ。黒板に書かれた複雑な数式、ワームホール、ブラックホール、時空の歪み、時間のズレ、…ワクワクします。宇宙空間でのクーパーの悪戦苦闘(クーパー達が降り立った水の惑星や氷の惑星の映像がすごい)の間に、地球上では80年(?)の歳月が流れている。そしてクーパーが実際に帰ってきたのは地球ではなく、土星の重力空間に作られた円筒形の不思議な形をした仮初の人間の(科学者として成長したクーパーの娘が中心になって作り上げた)居住区。ここに至るまでにさまざまな不思議な出来事がクーパーと娘との間に起きているのだが見事な伏線回収。そして年老いた娘との感動的な再会。しかし、感動の再会も束の間、仮初ではない人類が移住すべき惑星を目指しクーパーは再びロケットに乗り込む(その移住すべき惑星には同僚の美しい科学者・宇宙飛行士アメリアがコールドスリープ状態でクーパーを待っている)。
素晴らしい映像体験
IMAX再上映で初鑑賞。
想像を超える映像体験だった。映画を観ることで日常では体験できないことを視覚で体感できることは改めて素晴らしい事だと感じた。観終わったあとは心地よい疲労感…
今はなきスペースマウンテンに乗ってずっと宇宙探検をしている気分。
IMAXで鑑賞できて良かった。
映画を彩るハンスジマーの音楽にも心揺さぶられた。
ストーリー序盤は家族を置いて宇宙に行ってしまうことが理解が出来ず、感情が置いてけぼりになっていたが、再会のシーンでは感動した。
過去は変えられないが、未来は変えることができる、時空も重力も超えるのは愛だということが印象に残った。
砂の惑星
IMAXによる映像効果にこだわる監督なので、近作はおおむね同設備のある上映館で見るようにしてきたが、唯一この作品はDVDでしか見ていなかったので、いい機会だと思って鑑賞。
劇中では原因が明示されていなかったようだが、地球は砂嵐が頻発する世界となっていて、疫病で作物が枯死する災厄も重なって、人類は地球外へ新天地を求めるプロジェクトを始動する。
主人公たちが訪れるのは、“水の惑星”と“氷の惑星”。通常の宇宙冒険SFだと、未知の惑星を訪れるとたいがい宇宙人か怪獣が襲ってくるのだが、そのへんは結構地味だ。藤子不二雄の「21エモン」ファンとしては、もっと変てこな星でわくわくさせてほしかったところ。せっかく異星の客となったのに、大波と仲間の裏切りでは物足りない。
ブラックホールへの突入なんて実際はとんでもないことだと思うが、案外あっさり決断する。映像表現としては、ダグラス・トランブルが創出した「2001年宇宙の旅」のスターゲイトのシーンとよく似ている。「2001年」でキューブリックは土星がうまく映像化できないので木星に設定を変更したらしいが、この作品の土星も何だか嘘くさく、クラブハリエのバームクーヘンみたいだ。
マーフの少女時代を演じた女優は、ジェシカ・チャステインよりアン・ハサウェイに育ちそうな顔をしていた。
愛の導くほうへ
二度目の鑑賞。今回、IMAXにて🎬
配信で見た事はあるんやけど、その際衝撃を受け映画館で観なかったことをとても後悔した作品。リバイバル上映めちゃくちゃ楽しみにしてました!!!
IMAXの映像、音響ともに臨場感あふれ、宇宙空間の静寂シーンは思わず息を呑んだ。
平日にも関わらず人入りは7割ほど。さすがインターステラーやな。
バリバリ文系の私にとっては、専門用語のオンパレードでついていくのに必死ではあるが、この映画はジャンルはSFやけど壮大な愛の物語やと思う。愛するものたちを救うために宇宙へ行く父とすれ違う娘。どちらの気持ちも痛いほどよくわかり、ほんまに苦しくなる。伏線回収もほんまにお見事で、不思議な現象や言動がここと繋がっていたのか!という驚きもある。
以下かなりネタバレ↓
2回目を観て思ったが、最終的には科学は愛を超越するということなのだろうか?ラストシーン、アメリアは彼氏の星で待っているが、ヘルメットも脱いでいるし、普通に呼吸できるような環境なんやろう。クーパーとアメリアがマンの星に行くか、彼氏の星に行くかで揉めている際、アメリアは非科学的だということは承知ながら愛に引き寄せられると言っていた。クーパーを助けたのも娘が父を思う愛、アメリアもまた愛の導くほうへ引き寄せられていたというのも間違いではないんやろう。
アメリアとクーパーの再会シーンまで描かないというのが、ノーラン監督らしいな〜と思う。余韻も含めて最高の映画。これぞSF映画の金字塔。贅沢な時間でした🙏
父と娘の物語
名作と名高いが、予告編が地味だし長いしで、なかなか観る気にならず。今回IMAXにてリバイバル上演されると知り、映画館にいったら観るしかないので(笑)えいやっと行ってきた。
冒頭部は退屈な農場の話だが、
奇妙な現象に気づくあたりから、想像と違う展開に。
⚠️以下、ネタバレ⚠️
タイムパラドックスものは、どうしても矛盾が起こる。矛盾には目をつぶり、ストーリーの本質を見た時、
娘と父の物語、そして愛の物語なんだなあと。
自分の命を賭けて、大切なものを守れるか。
最後は大きな感動が押し寄せてくる。
見て良かった。
* * *
宇宙開発が夢のある物語だと、幼少期から刷り込まれてきたものの、
最近は非常に懐疑的である。
無数の中から人類に適した星を探し、テラフォーミングして移住する。
宇宙船やステーションを作り、資材を大量に使う。私は地球🌏には、それだけの資源、科学力はないと思っている。
人類が滅亡から目を逸らすための夢物語。
航海時代に開拓で成功したのは、地球上だったからこそ。
作中、アポロ計画は、ソ連を衰退させるためのフェイクだったとふれていた。真偽は知らないが、現代の宇宙開発状況をみていれば、その方が納得できる。
成功しない夢を追うよりも、
いまある地球を大切にし、資源の循環に力を注ぐほうがよほど現実的じゃないのか。
タイトルなし(ネタバレ)
「ハンス・ジマーの音楽を映画館に聴きに行く」という思いで行った。IMAXで。
何回か観てるし、いつでも自宅で観れるし、10年前に映画館で観てるのに。
そう!映画館では調度10年ぶりの観賞となった。ストーリー設定には色々と疑問点はあるが、まぁ そこはSFなんで目を瞑って170分を集中して楽しんだ。
自宅では不可能なビリビリ体験がまた出来た。
クーパーの子ども達を演じた 兄役のティモシー・シャラメはこの後大活躍。
(完成した映画を観て自分のシーンが沢山カットされててショックだったとか)
妹役のマッケンジー・フォイのこの後4本ほど出てるが、当時の感想では「今後の活躍に大期待」だったのを思い出した。
アン・ハサウェイは今年『アイデア・オブ・ユー 大人の愛が叶うまで』を見たばかりなので、やはり若い。
2014年当時の感想↓(ややネタバレ)
驚きポイント:マット・デイモンが出た! しかも悪役。翌年の映画、孤独な宇宙飛行士がなんとか惑星から脱出する設定が『オデッセイ』と同じなのに役柄が真逆で面白い。
疑問ポイント:ミラー博士達、マン博士達、エドマンズ博士達はどんな宇宙船で行って どんなシャトルで着陸したのか?
エンデュランス的な移動ステーションがあったなら惑星軌道上にあるハズなので直接、地球→土星付近→ワームホール→◯◯の星なのか?
覚悟の片道切符なので「直接」なのだろう。
「博士達」じゃ無くて1人(+ロボット)なのだろうか?エドマンズのお墓の側に別の墓がないので1人なのだろう。
マーフ(父親のおかげ)の計算で「プランA」が可能となったが、今回観てもやっぱり無理があると感じた。
(そんなの分かってて何度か楽しんでるが)
映画の為に巨大なトウモロコシ畑を作って栽培して、出来た作物を安く売って製作資金の一部にしたらしい。。
SFだけでない、これは愛の物語。
凄く印象的で好きな映画。
10周年記念IMAXでの再上映で改めて鑑賞。
何度も観てるが、IMAXのせいか余計に号泣してしまった笑
また映画館で観れて本当によかった。
もう公開してから10年経つのか!
映画館で観た時はわかりづらいシーンもあったが、何回か観るとやはり解像度があがって更に面白い!
SFとして観ると物足りなさを感じる人もいるかもだけど、これは人を想う力が次元をも超えて作用する愛のストーリーだ。
ワームホールやブラックホール、五次元の映像は本当に素晴らしく、惹きつけられた。
誰も見たことがないものを映像化するのは至難の業。
初めて『ジュラシックパーク』を観た時のように、想像をはるかに超えた映像に本当に感動した。
再鑑賞で気付いたのは、最初に冬眠カプセルに入る前にクーパーとアメリアが話すシーンで、マン博士に繋がる伏線があった!
自然に善悪はないが、人は「善」にも「悪」にもなるのだ。
CG満載かと思いきや、とうもろこし畑はあんな山が見える場所では育てないそうで、ノーランのこだわりで畑を実際に作って燃やしたそう!凄い!
“愛”はとてつもないパワーを持つ事を教えてくれる、
素晴らしい作品だ。
3回目くらい
最初に観たのはかなり前だがレビューをしていなかったので今回で3回目くらいに観た感想を。
まぁ面白いわ、クリストファーノーランの長いやつは、心地良い長さだ、上映時間。
あと、時間軸設定がノーランさんの映画で全部好き、インセプションもしかり。
エンディングの仕上げも気持ちいいし、やっぱノーラン。
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