インターステラーのレビュー・感想・評価
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父娘の絆に涙
上映時間約3時間の長編映画なので、父親が宇宙に飛び立つまでの地球での暮らしぶりがじっくり丁寧に描かれていて、父娘の辛い別れのシーンを存分に盛り上げてくれます。わが子が自分より早く年老い、大切なものを無くして希望も失っていく様を、何光年も彼方の宇宙から何もできずただビデオレターで見届けるしかない父親の姿は涙なくしては見ることができませんでした。
ただ設定上どうしても突っ込みたくなる部分もありました。
ワームホール経由とはいえ、人類を別の恒星系探査に送り出すテクノロジーとリソースがあるのであれば、まずは穀物の疫病対策にシャカリキになって取り組むべきなのではと思ってしまいます。そちらの方がどう考えても簡単な課題なのではないかと。
また終盤のシーンには出てきましたが、全人類まるごと別惑星に移住するよりはスペースコロニーを建設する方が手っ取り早い。重力の謎を解明しないと実現できなかったのでしょうか。
以上蛇足でした。
良かった!
今そこにある 愛と破滅と希望の未来
素晴らしい…
ずっしりと
惹きつけられた
なんかスゲー感!
SFタッチの父娘愛劇場
愛と迫力とゾクゾク感
ノーラン監督だから、という理由で鑑賞。
ただ、一見「ゼログラビティ」とカブる!?と感じてそこまで期待は実はしてなかった。
アメリカンて宇宙好きよねーみたいな。
人間臭いドラマとミステリー感を含んだゾクゾクはさすがノーラン監督。
3時間は長かったが…
映画館で観る場合はちゃんとトイレをまず済ませてから挑もう。
久しぶりに映画を見て震えた!
素晴らしい。本当にこのひとこと。
SF超大作ということで、その名の通り自然科学、環境問題などのこれからをリアルに映像化していた。しかし根底にあるメインメッセージは「人間には“愛”という素晴らしい力があり、その力の可能性は無限大だ」というオーソドックスなものだったように感じた。それに、素晴らしい映像技術と実感に宇宙空間に自分がいるかのような演出技術、そしてアカデミー俳優たちの迫真に迫る圧巻の演技が加わり、現代のSFとオーソドックスな“愛”というテーマをうまく融合し、今までにないSF映画に仕上がっていると思った。要所要所にユーモアも折り込まれ、監督のセンスを感じた。インセプションに引き続き、ノーラン監督は「時空、時間」といった題材を扱うのがうまいとも感じた。ストーリー、映像、演出、演技、どこをとっても本当に素晴らしい。映画館でみていた観客全員が3時間という長さを感じることなく最後まで映画に食い入ってしまったことは言うまでもないだろう。後世に伝えたい作品がまたひとつ誕生した。
私が好きではない方のノーラン映画
ノーラン監督の過去作品はほぼ全て視聴済みで、「インセプション」など、”その欠点は理解した上で評価したい”映画と”欠点だけが際立って見えて評価できない”映画に分かれるのですが、本作は後者かと。
まず、「扱っている題材に対して若干敬意が欠けている」とでも言いましょうか。
農地開発・放棄によって地面の土が露出し、砂嵐が起きて作物がトウモロコシしか育たないという状況で、主人公が唯一の食料であるトウモロコシを潰しながら畑の中を車で駆け抜けたり、はたまたその娘がトウモロコシ畑に火を放ったりと、食料不足の問題を提示しながら、その題材に対してあまりにずさんな演出を”映画的なルックを演出するために”しているようにしか見えませんでした。
また、映画冒頭に挟まれる「当時は砂嵐で大変だったのよインタビュー」のシーンによって、主人公がなんらかの形でミッションを成功させるということが推測できてしまい、映画全体において主人公がいくら危機的状況に陥ってもハラハラもドキドキもできず、完全に物語的に不必要(むしろマイナス)な要素だったような…
他にも、ロケットの設定や、HALを思わせるヘルパーコンピューター(ロボット?)の鈍重さなど色々と突っ込みどころがありました。
「2001年 宇宙の旅」を思わせる撮影方法や演出などは”気が利いていて”良かったかなぁ…
今回は本当にただの「ジャンル映画っぽくないジャンル映画」だった、という印象です。
驚異的な映像、想像力
2001年宇宙の旅のダイナミックな宇宙の描写の興奮を思い出させられる。
本作の宇宙における描写は、不自然に美しい構図ではなく、
宇宙船船体に取り付けられたカメラで撮られたように演出されている。
これは臨場感を生み出すのに素晴らしい効果を生み出している。
光の効果も、音の演出も2001年宇宙の旅同様に、
影の部分は漆黒、音がしても聞こえない、などリアリティが追求されている
また、主人公が冒険する星星の造形、設定が素晴らしい
誰もが一度は想像する宇宙のある場所も出てくる
そして想像を超える
大スクリーンで視聴することをおすすめする
ストーリーはシンプルで混乱することがない
宇宙旅行というテーマでのアイディアがふんだんに盛り込まれており、
家族の愛という映画における普遍的テーマでうまくまとめてある。
音楽は仰々しいものではなく映像に寄り添うように、
盛り上がるところではしっかりと盛り上げてくれる
ロボットの造形は登場時に少々レトロすぎる気がしたが、
ダイナミックな動作をし、
60%もユーモアがある
本作で最もいいキャラクターだ
スターウォーズや2001年宇宙の旅、エイリアンなどの宇宙映画よりも
SF映画としてはフィラデルフィアエクスペリメントやデジャビュに近い印象を受けた。
傑作である。
しみじみとした味わい
進歩をやめた未来という設定がすごくよかった。軍もなくなり、自動車メーカーも開発をやめたので今とあまり変わらないSUVが走っているのが不自然じゃない。インフラコストのそれほど掛からないネットは生きている。
植物が死滅して地球から酸素がなくなるというのは、どうかなと思った。コンテナみたいなところで栽培する植物もあるので、日本の技術者が人工的に光合成したり、ドーム的なところで砂嵐の影響を受けない農耕作を開発するのではないだろうか。
最初はロケットで宇宙船を飛ばしていたのに、津波の惑星や氷の惑星では小型宇宙船でカジュアルに大気圏外に飛んでいた。特に津波の惑星は地球よりずっと重力があるという話なのに、どうしたことだ。
以前からノーラン監督はその映画で独自のルールを設定して、登場人物はそのルールに悩まされるのだが、今回は勝手に設定した時間の流れで都合よく娘の年齢がギリギリ間に合ったりしていた。確かに盛り上がったのだが、それがノーラン監督のさじ加減ひとつでないように感じさせる工夫をしてほしかった。
そんな独自ルールを臆面もなく設定してくるところにこそノーラン監督の真骨頂があるのかもしれない。この映画でも見ている我々が相対性理論やブラックホールなんかまったく知らないと思ってやりたい放題だ。
氷の惑星で、学者が突然発狂して殺し合いみたいになる。狂った学者が宇宙船とドッキングに失敗して爆死して終わりじゃなくて本当によかった。あの展開はいかがなものかと思う。見ている間はもっと宇宙と向き合えよとイライラした。その後、ちゃんと向き合ったのでよかった。
娘との関係は非常にしみじみとした感動があってよかった。しかしその一方、息子に対してはあんまりだったのではないだろうか。もっと気にかけてあげて欲しかった。
娘も、兄の農作物を燃やすのは、いくらなんでもひどい。
ロボットがすっとぼけていてよかった。娘のメッセージをもしかしたら削除するのかと思ったら、正直にそのまま伝えていたのはよかった。ロボットが裏切るとか、黒幕だったみたいな表現じゃなくても胸をなでおろした。救出された主人公がボロボロのロボットを設定しなおしているところでの、ロボットギャグで外人のお客がゲラゲラ笑っていた。ネイティブはいいなと思った。
宇宙船がブラックホールに突っ込んでガタガタ揺れる場面では、映画館が本当に揺れて、すごい臨場感だった。後で長野が震源地で大地震が起こっていたことを知って驚いた。
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