劇場公開日 2024年11月22日

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「クリストファー・ノーラン監督の世界のとらえ方を垣間見した気分。」インターステラー のりたまちびさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0クリストファー・ノーラン監督の世界のとらえ方を垣間見した気分。

2024年12月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

難しい

私は、高校時代、物理とすごく相性が悪かった。
飛行機が飛ぶ仕組みも分からないし、天動説でいまだに生きている。
だから、そもそも、「インターステラー」の本質が分かってないと思う。
その上で、クライマックスは素晴らしかった。
なるほど、5次元をこう表現するのかと、現代アートを観る気分だった。
また、親子愛に泣いた。
ホンマ、天寿を全うした死であっても、子どもを看取るのはツライ。

こういう宇宙ものを観ると、いつも思うが、宇宙に行くあまたの困難に立ち向かう前に、地球上でできることがたくさんあるのではないだろうか。
戦争をやめること、足るを知る生活を励行すること、富を再分配し貧困を緩和すること、教育をいきわたらせることなどなど。
宇宙に移住する困難に比べれば、地球上でこれらにチャレンジする方が合理的。
そして、人類が平和に協力できるようになれば、宇宙にチャレンジするのがより容易になると考える。
是非、超大国には地球上でのチャレンジから取り掛かって欲しいし、自分自身も身の回りから取り組みたい。

私は、言葉と感情で世界を理解するので、ノーラン監督には置いてきぼりにされることが多々ある。
けれどこの作品は映画館でIMAXで鑑賞できてよかった。
「マトリックス」のような、新しい視点をすんなりシェアできる作品も創って欲しいー。
といいつつ、全く何が書いているのか理解できなかった難解な専門書を読む気分で、ノーラン監督作品を観ていきたいとも思っている。
次作も楽しみにしています(*^^*)

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のりたまちび