蜩ノ記のレビュー・感想・評価
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●静かに死を待てるか。
静かな、でも胸にズシンとくる良作。 10年後に切腹を命じられた男。彼ら家族を監視する男。 なぜ切腹なのか。どっからどうみても人格者。 家族も父を信じつつ、しかしその日を待つ。 綺麗ごとばかりでない世の中。 それでも守るべきモノのために、男は静かに、しかし熱く、心を決める。 その生き様が素晴らしい。 蛇足。ラストの手ブレは台無しだ。
55点
映画評価:55点 この作品は地味です 地味といっても、しっかり基盤を練り込んだ詫び錆びを慈しむ事の出来るという意味です まぁ、このテーマで面白く作れるわけもなく そりゃあ地味になります 面白さはないですけど、この作品はしっかりと「武士道」を表現できているので日本が誇れる素晴らしい作品といえます ジャンルとしては、 ドキュメンタリー映画にしても良いと思う 切腹を命ぜられた武士の生き様 その武士の姿勢を見守る事で己を見つめ直していく、もう一人の武士の成長 一見、無意味に思える切腹という文化は尊いと気付かせてくれる本当に素晴らしい作品です 【2016.2.7鑑賞】
畏怖ですらある。
武士道、武士の精神はもはや信じ難く、理解の範疇を超え、美しもあり畏怖ですらあった。 忘れてしまえばいい、逃げてしまえばいという状況に正面から挑み理不尽に耐え忍ぶ姿には感動を超えて恐ろしく、窮屈にすら思えたけど、「死を我が物としたい」と言う言葉に与えられた今在る状況を精一杯やる事が幸せという事なのかな?と感じました。 他人がどう思うのか、他人と比べて自分はどうか?などと思う方がよっぽど窮屈だと秋谷の所作から感じた。 所作、言動、考え方、とても難しかったけど、表面的な日本の風習や文化、武士道の美しさは理解出来たかなぁと思う。 歴史を勉強しないと…恥ずかしくなりました。
「蜩の記」を観て・・
かつて日本には武士道というものが存在した。明治維新があって、終戦があって完全に消滅した。切腹することを期限を決められて命じられ、幽閉されても潔く受け入れるのは、欧米人には信じられないだろう。この映画の原作となった直木賞の小説もいつか読んでみたい・・
役所さん流石
時代劇系は得意ではないが、見れないほどではない。 これは割と最近作られた映画だし岡田君も出てたので見やすいかな!と軽い気持ちで見た。 武士の一分、武士の家計簿、献立などなど良い映画も多いですよね。 けれど引き込まれたのはヤッパリ役所広司! 立ち振る舞い、存在感が素晴らしい。 もちろん役者さんだけでなく、ストーリーも引き込まれます。 切腹を3年後と宣告された武士の話。 若い世代の人に見て欲しいと思いました。
好きですね
難しいですね、この手の日本映画を見ると自分が、どれほど日本文化を知り、出来てるのか考えさでられます。 ただ、あっちもこっちも岡田准一さん、役所広司さん・・・好きだからこそ・・・もう少し他の役者さんでみたいかなぁ・・・いると思うんだよなぁ 先日、「日本の一番長い日」がリメイクしてましたがポスター見て「山本五十六」にしか見えなかったです
歴史は「鏡」。また、今日生きたということも、明日になれば自分を映す...
歴史は「鏡」。また、今日生きたということも、明日になれば自分を映す鏡になるのだろう。その鏡を見て、今の自分がどのように映るのか。そこに学びがあるのだと知りました。 庄三郎は、秋谷の監視役は快く思ってはいなかった。それは秋谷との生活の中で考えは変わっていく。ラストの方で庄三郎は、「良き修行でした」と口にする。彼の生き様に学ぶものがあったということ。秋谷を鏡とし、自分を見つめ直すことができたということ。 そして、僕たち観客はこの作品を自らを映す鏡として、生きることへの意味を見出せたらと思った。
いい映画なのかな、かなかな♩
…成仏せずにお主の追ってくるのを冥土で待っておる。 この意味分かるな。 と、病で死期を悟った藩主が、不義密通で切腹の断が下った藩士に10年の猶予を与えて家譜編纂の仕上げを命じるシーン。当たり前にこんなセリフを発する時代の精神に驚嘆。ストーリーはエピソードが多くて散漫、メインテーマは何だ、何を描きたいと。頼みの綱の家老さんもヒールじゃなくなって、緊張感が瓦解する始末。冒頭、岡田准一の武士の所作がぎこちなく見えた途端に入我没入できなくなったが、これがラストまで続いた。云ってみれば、良い映画の皮を被った、ちょい残念作か。早い話、期待しすぎた私が悪いのかな、かなかな♩と蜩(ひぐらし)も鳴く。
良い意味でも悪い意味でも日本映画的
武士道をテーマに立派なストーリーに役者たちの重厚な演技はこれぞ日本映画と言うものだが、同時にストーリーがほぼ台詞だけで進行してしていくのは、映画として疑問が残る脚本。 脚本に工夫が見られないのだ。 否定しにくいけど、面白かった!とも素直に言えない。 「良いお話しでしたね」で終わってしまう出来でした。 武士道そのものに共感できないんだけど、そこは敢えて目を瞑ります。
原作未読
ゆっくりと時が流れていくことが感じられる映画です。 私は岡田准一さんのファンですが、この作品は、役所広司さん、原田美枝子さん、寺島しのぶさんが支えています。 素晴らしいの一言に尽きます。 実力派が揃うとこんなにも素敵な作品になるのですね。 こういう時代もあったのだと考えさせられました。 一度しか映画館で観られなかったのが残念。 せめてあと一回観たかった。。。 ただ一言。堀北真希さんにこの作品は似合いません。 一人声が高く、耳に触るんです。 ただかといって、他に合う女優さんも浮かばないんですが…。
半生の焼き魚を食べた気分
期待はずれの作品です。原作を読まないと理解できないのでしようか。画面は静止画をつなげたよう。突如、黒澤・三船ばりのチャンバラが入る。場違い殺陣。俳優陣では原田、三船史郎、串田和美が印象に残った。
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