蜩ノ記のレビュー・感想・評価
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静かで上品
静かですが、俳優陣の底力で厚みのある良質な作品になっていると感じました。
華美な演出よりも実直な絵作りが好感をもてます。
季節の移ろいを丁寧に描くことで、説明的にではなく、観る者の心に直接クライマックスを作ることに成功しているのではないでしょうか。
被写体に対してまっすぐなカメラの構図も作品のテーマにマッチしていると思います。
一部不安定なズームアップがあったのが個人的に心残りです。
ジェネレーションギャップでこの時代の美徳を真っ向から良しとすることができません。
その中で、時代の流れの中で何を得て何を失ってきたか考えるのも、こうした作品を見る醍醐味ではないでしょうか。
見やすかった。そして時代劇の岡田准一!
周りは年配者ばかり・・でも気にせず岡田さん目当てで観ました。
侍役は狙い通り良くって・・大河ドラマの印象もさながら・・スクリーンで観れて満足。
堀北さんも私は好きなんで、お二人のように若手で時代モノにこうして出てくれるとすごく見応えある。 若い世代にもぜひ見て頂きたい。
物語は小説のように台詞も美しく、映像や音楽も良かった。
秋谷の切腹までの10年を丁寧に描いていて好感が持てた。
じっくり年月を感じる。最近、こうしたゆったりとした作品を観ていなかったので勉強になりました。
寺島しのぶさんの尼の役どころも美しくって良かった。
キャスティングは私は好きな方ばかりだったので安心安定。
時代モノ・・なかなか見ないんですが、見やすかったです。
岡田さんがいたからかなーー・・・。
質の高い時代劇
登場人物紹介&田舎紹介映画?
豪華なキャスト自慢&田舎の農村風景紹介ディスティネーションキャンペーンと思って見て時間を過ごした。
ダラダラと長い時間が過ぎていくせいか、終盤でご高齢のお客さんが次々とフェイドアウトして行った。
クライマックスがどこにあるのかわからないです。
ラストシーンが最高
素材を活かせなかった
『蜩ノ記』を鑑賞。
直木賞受賞作である同名小説の映画化。
戸田秋谷(役所広司)はある罪を犯し、10年後の夏に切腹する事、またそれまでの間、藩の歴史とも言える家譜の作成を言い渡された。
それから7年、檀野庄三郎(岡田准一)は家老より戸田の切腹を見届ける命を受ける。
そこで庄三郎は戸田の生き方に感服し、切腹の命が下るに至った真実を知ろうと調査を始める。
静かな佇まいに、慎ましやかな生活。
物語は序盤から美しい景色とともに静かに且つゆっくりと展開していく。これは良さげな雰囲気と期待感は高まったが、残念ながら少々高め過ぎてしまったようだ。
ゆっくり静かな展開は中盤を過ぎても続き、少々退屈気味な展開。そして、「ゆっくり」=「丁寧」かと言えばそうではなく、のんびりしている割に全体的に説明不足で原作未読の身としては、理解が困難なシーンも多い。
加えてあまりにも美しく撮ろうとし過ぎている点も気になる。明らかにやり過ぎ。
途中言われなき罪に問われ激しい取り調べによる拷問で命を落とす少年がいるのだが、身体にこそ痣が残るものの顔は綺麗なものである。そんな馬鹿な。悲惨さを描く数少ないシーンでも画面は決して汚さない。それでは観客も感情移入どころかしらけてしまう。
美しい画と、美しい愛情溢れる物語、そして申し分のない俳優陣の演技。
これだけの素材を揃えていながらこの完成度では残念と言わざるを得ない。
かなり辛めな事を書いているが決して駄作というわけではない。
凡作となってしまった事がただただ残念に思える作品なのである。
「義を見てせざるは、勇なきなり。」
予告編通り
予告編を観た段階で、涙ぐんでしまった。
役所広司演じる主人公は、終始一貫して清廉で高潔、武士の鑑であろう。
彼を取り巻く岡田准一や妻子もまた清々しく、美しい自然の景色と相俟って、心が洗われる。
但し、さらりときれいすぎるが故に、盛り上がりに欠ける観は否めない。
藩を私しようとしておとり潰しの危機を招き、主人公を窮地に追いやった家老すら、完全な悪として描かれていない。
観ていて最後の忠臣蔵が想起されたが、それに比べるとメリハリに欠けた。
予告編通りの内容で、極論すると、予告編だけでかなりの部分を堪能できていた。
料金を取って見せる以上は、もっと膨らませて欲しかったようにも思う。
原作は読んでないけど…。
美しすぎて
久しぶりの試写会
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