「原田美枝子さん紫綬褒章受賞おめでとうございます」蜩ノ記 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)
原田美枝子さん紫綬褒章受賞おめでとうございます
原作は『散り椿』の葉室麟
監督と脚本は『博士の愛した数式』『明日への遺言』『峠 最後のサムライ』の小泉堯史
側室との不義密通の罪で幽閉された御家人戸田秋谷とその家族
秋谷は切腹を命じられたが藩主念願の家譜編纂のため10年延期となった
じつは秋谷は密通などしてなかった
世継ぎ争いで側室お由の方の子息が殺されたのが真相だが幕府にそれを知れては藩は取り潰し
そこで藩を守るためお由の方の子息は病死ということにして秋谷は不義密通の濡れ衣を着せられ切腹することになったのだ
村での郡奉行と庄屋と戸田秋谷とのやり取りが面白い
源吉が不当に召し取られ拷問を受け亡くなる一連の流れは悲しい
秋谷が妻の手を握るシーンが良い
ロケ地の一つに岩手県遠野市
遠野ふるさと村
南部曲がり屋千葉家
話の設定は不条理だがなぜかとても美しい
配役
藩主から家譜編纂を命じられた御家人の戸田秋谷に役所広司
家老の中根から秋谷の監視を命じられた檀野庄三郎に岡田准一
秋谷の娘の戸田薫に堀北真希
兵右衛門の甥で庄三郎とは幼なじみの水上信吾に青木崇高
秋谷の息子で薫の弟の戸田郁太郎に吉田晴登
農民の万治に小市慢太郎
万治の息子の源吉に中野澪
万治の妻に大寶智子
兼通の正室の法性院(お美代の方)に川上麻衣子
博多の商人の播磨屋吉左衛門に石丸謙二郎
郡奉行の矢野に矢島健一
庄屋に渡辺哲
兼通の側室の松吟尼(お由の方)に寺島しのぶ
羽根藩6代藩主で47歳で亡くなった三浦兼通に三船史郎
長久寺の和尚の慶仙に井川比佐志
羽根藩奏者番の原市之進に綱島郷太郎
羽根藩家老の中根兵右衛門に串田和美
秋谷の妻の戸田織江に原田美枝子
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