劇場公開日 2014年2月7日

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「不死鳥と呼ばれた男ニキ・ラウダ」ラッシュ プライドと友情 かもしださんの映画レビュー(感想・評価)

4.5不死鳥と呼ばれた男ニキ・ラウダ

2014年1月22日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:試写会

楽しい

興奮

1976年─
フェラーリのF1ドライバーとして快調なレースを続けていたラウダは、ニュルブルクリンクで開催された第11戦ドイツGPで大事故に見舞われる。
6週間後、奇跡的に復帰を果たしたラウダだったが、ライバルでもあるマクラーレンのハントにポイント差をつめられてしまう。
チャンピオンシップを競う2人の決選は、富士スピードウェイで行われる日本での最終戦に持ち越されるが…

80年代に「赤」と言えば「赤い彗星のシャア」ですが、70年代にスーパーカー・ブームを経験した者にとって「赤」はニキ・ラウダがハンドルを握るF1カー「赤いフェラーリ」でした。

そんな、カーキチ少年達のヒーローだったラウダが製作側に助言して完成した本作は、1976年の富士スピードウェイで開催された「F1世界選手権イン・ジャパン」で、TOPを争ったニキ・ラウダ本人とジェームズ・ハントに焦点を当てた物語です。

生真面目で、正確なレースを得意としたラウダは、76年の第11戦ドイツGPで大事故に見舞われ、大火傷を負い、数日間生死の境を彷徨います。

しかし、死に物狂いで回復した彼は、事故発生から42日後の第12戦イタリアGPで奇跡のレース復帰を果たし、「不死鳥」の異名を取る男となりました。

一方のハントは、人生で抱いた女が5000人と言われる女コマシで、東京ヒルトンで33人のスチュワーデスと寝た男と言われています。

態度も横柄で、言動も粗暴な男だったのですが、レース直前に緊張と恐怖で嘔吐するというナイーブな一面を持ち合わせた男でもありました。

そんな対象的な2人がポイント3点差を巡って挑んだ最終GP。

豪雨の中、富士スピードウェイで、2人の目に浮かんだものとは一体何だったのか…。

スーパーカーに夢中だった世代には堪らない「フェラーリvsマクラーレン」の裏側にあった男達の闘いと決断に、熱いものを感じてしまいました。

職人監督R.ハワードに、またしてもやられた感じです(笑)

ドラマ作りの為の嘘や誇張はある程度感じましたが、ラウダが概ね実話に近いと述べている通り、さほど違和感を感じる事はありませんでした。

ただ1ヶ所だけ、事故に遇ったラウダに対するハントの態度が180度違う点がガッカリでした。

ドラマとして綺麗に纏める為には仕方なかったのでしょうが、ちょっと臭すぎです。

因みに、本作を観たラウダ曰く、今は亡きハントの女好きは「あんなもんじゃなかった」そうです(笑)

かもしだ
近大さんのコメント
2014年1月30日

モバゲーではお世話になってます。名前は違いますが、“DAI”です(笑)

試写会で見て来ました。
見応えある快作でしたね!
特に、“不死鳥”ラウダのドラマは熱かったです。

お互い刺激し合い、高め合うライバルの存在…いいもんです。

近大