「初めてF1知ったから、12月1日はF1記念日、ということにしてみた」ラッシュ プライドと友情 talismanさんの映画レビュー(感想・評価)
初めてF1知ったから、12月1日はF1記念日、ということにしてみた
いい台詞が山盛り、そしてとても好きなのが次の二つのシーン:
ニキとマルレーヌが初めて出会い、マルレーヌの車に乗せてもらったニキがその車の状態が悪いことを淡々と滔々と述べるところ。案の定、車はエンスト。ニキが他の車を止めようとしても行き過ぎる。マルレーヌはここはイタリア式で、とかっこよく車を止める。イタリアの元気なにいちゃん二人が止まってくれたのはマルレーヌじゃなくてニキが居たから!マルレーヌ、完全に蚊帳の外!「知らないの~!フェラーリと契約したニキ・ラウダだよ!!」と上機嫌なイタリアにいちゃん!「嘘、おじいちゃんみたいな運転だし」とマルレーヌ、「賞金でないのにスピード出す必要ないし危険」とニキ、「女性からのお願いには普通は応えるものよ」とマルレーヌ。それからのニキの足!ペダル!クラッチ!ギア!きゃー!かっこいい!後部座席の二人のイタリアにいちゃんと一緒に興奮しまくりました。
二つ目は、ジェームスが一人で、レースのシミュレーションをしているところ。レーンを全部頭に入れてカーブもトンネルもわかっていて、ギアをどうするか言葉にして、ペダル踏む足も動かしている場面。努力のない天才は居ない。ジェームスは本当に憎めない愛すべき人。
二人の印象的なシーンが、それぞれの性格と真逆なシーンであることにときめいた。
映画「コリーニ事件」に出ていたアレクサンドラ・マリア・ララが出てるから見た。本当に美しくて素敵。本物のマルレーヌと瓜二つで凄い。この映画、ニキもジェームスも本物に似てる。でも物まね合戦になっていないのは演技が素晴らしいから。
ニキが「グッバイ、レーニン」のあの男の子のダニエル・ブリュール!とすごくびっくりした。英語もドイツ語もなんだか訛っていて、あれは多分ニキの話し方だろう。そしてオーストリアドイツ語の訓練を数ヶ月も受けたとブリュール言ってた。すごい言語能力であり演技力!「イングロリアス・バスターズ」にも出てたとあったので、もう一度見なくては!スイスのレーサーのレガツォーニは「シチリアーノ」その他で大活躍のピエルフランチェスコ・ファヴィーノがやってたー!マルレーヌの元彼が、クルト・ユルゲンスって、あれ~、すごい~!
F1レーサーって、なぜほぼ全員ハンサムなんだろう(ジェームスもちろん、セナ、アレジなど)?いつも見られているから磨かれるんでしょうか?それとも死と背中合わせの仕事が彼らを美しくさせるんでしょうか?なぜ、ほぼ全員裕福な家の生まれなんだろう?
新聞のスポーツ欄はいつもスルーする自分ですが、見ました、F1のところ。ルイス・ハミルトンがコロナ陽性でレースに出ない!ハミルトンもかっこいい!
ニュルブルクリングで、ザビーネ・シュミッツという女性は、超すごいドライバーでRing-Taxiというのやってるんですね。客を乗せて、彼女のすごいドライビング・テクニックに酔いしれることができる!他の女性ドライバーはクラウディア・ヒュルトゲン。行きたいです!早くコロナ収束してくれたまえ!
ニキは昨年、マルレーヌと二番目の妻ブリギッテに囲まれて穏やかに天国にいったんですね。ウィーンのシュテファン大聖堂で葬儀が執り行われたっていうのは本当にすごいことだと思います。ニキのお墓は、ウィーンのハイリゲンシュタット墓地にあるようなので、移動が自由になったら行ってみたいです。
映画は私の学校です。全く知らない世界に連れて行ってくれる。
追記
上述のザビーネ・シュミッツさんは、がん闘病の後、2021年3月にお亡くなりになったそうです。51才。
映画は学校です。生涯教育です。
今日は猟師について学んできました。
でも、俺には向かない・・・ベジタリアンでもいい。
そして、今は制限速度を守ってます。
サラダ記念日のようなタイトルも素敵です。