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"フェティシズムにおける崇拝の対象"となるものが、いわゆるセレブであり、その呪物は"病気"であり、それが資本主義に於いてかなりの影響力を及ぼすというメタファーを具現化したディストピア作品であり、概念テーマである。
まぁ、言ってしまえばそれだけで、テーマそのものに重要性は感じず、アートとしての映像美やシンメトリックな整然性にウットリすることが今作品の楽しみ方であろう。サスペンス要素を塗してあるが、こじつけ感も否めない。恋愛という対象ではなく、一種の崇拝の極北を映像化するという興味深さを堪能できる作劇である。