21オーバー 最初の二日酔いのレビュー・感想・評価
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【酒の飲み方を知らない21歳のバカ者(若者)達が惹き起こす大騒動。ホント、男はおバカだなあ。けれども、ヤッパリ「ハングオーバー!」シリーズを見ているので、比較しちゃうんだよなあ。】
■スタンフォード大学の医学部への受験を控えるジェフ(ジャスティン・チョン)の21歳の誕生日を祝うため、高校時代の悪友ミラー(マイルズ・テラー)とケイシー(スカイラー・アスティン)がやってくる。翌日に大事な面接を控えていたので断るジェフだったが”じゃあ、一杯だけ”と言って出掛けた事から惹き起こされる大騒動・・。
◆感想<Caution!余り、内容に触れていません!&どーせ、誰も読まないだろうから、オイラの高校時代のおバカお酒ライフを書きまーす。>
・冒頭、ミラーとケイシーが、素っ裸でお尻を赤くはらして、〇〇〇〇に靴下を履かせて歩いている所は、可笑しい。あれは、どう見てもレッドホットチリペッパーズのアンソニー達がステージでやっていた格好である。
因みに、日本人男性で〇〇〇〇に靴下(サイズにもよるが)を履かせるのは、ナカナカのモノを持っていないと不可能である。
レッチリでも、アンソニーは楽勝だったらしいが、ジョン・フルシアンテは苦労したらしい・・。(涙)
・今作は、ヤッパリ「ハングオーバー!」シリーズを意識しているのだろうけれども、彼の傑作シリーズを劇場で観てしまっている者には、ちょっと物足りなかったかな。
・オイラは高校2年から酒を飲んでいるが(勿論、当時は毎日ではない!良い子だから!)、当時、オイラの両親は結構、毎週末国内温泉旅行に行っていて、週末はオイラの家で良く宴会をしたものである。
母親からは、”酒は少しなら良いけれど、煙草は絶対に駄目!”と言われていたので、酒だけ買って来て飲んだモノである。当時は規制が緩かったのかなあ、覚えてないや。オイラは先天的に酒が強い体質だったようで、酔っても余り乱れなかったが、友人達はあっと言う間に酔っ払って、そりゃあもう、今作のジェフ程ではないが、大変だったよ。
■で、酔っ払って寝てしまった奴にやった事。(勿論、一気飲みや強制なんてしてないけどね。)
1.ズボンを脱がす
2.パンツを脱がす
3.密かに用意していた油性マジックを使い、〇〇〇〇に絵を描くのである。これを”象さん”と読んで、ウヒヒと笑っていたモノである。(男だったら、意味は分かるであろう。)
4.たまーに、女の子も呼んだりしていたのだが(女の子には、ジュースを出す。)、良く聞かれたのが”○○君のと、○○君のではカタチが違う!どーして!”という、女子高生にとっては至極当たり前の質問であった。
そこで、オイラが二人の”象さん”をバッチイからティッシュを使って掴み上げ、”あのね、正しくはコイツの方なんだよ。こっちは未だ未成熟なんだね!”と言いながら解説したモノである。ホントおバカである。
5.そして、何事もなかったかのようにパンツとズボンを履かせるのである。
当然、週明けにはそいつらは烈火の如く怒ってオイラの所に来るのだが、オイラは彼らの秘密を知っているので、”お前らの〇〇〇〇、○○さん達が観ていたぞ。”というと、大体悔しそうに去って行ったモノである。
6.それに飽きると、今度は寝ている眼の瞼に油性マジックで”パッチリオメメ”を書いてウヒヒと笑っていたモノである。これは、観ていると非常に可笑しいのである。因みに余りに可笑しいので、会社に入ってからも時々やっていたモノである。
<という訳で、お酒は記憶を失わないように楽しく飲むモノなのである。けれども、その境地に達するには、〇十年かかるのだよねえ。
”白玉の歯にしみとほる秋の夜の酒はしづかに飲むべかりけり”などと、想いながら京都の祇園で飲む酒の美味さは格別なんだよなあ。お酒はヤッパリ、味わいながら飲みたいよね。お酒で乱れても大目に見られるのは大学生までじゃないかなあ。
いい年をしたオジサンがグデングデンになっている姿は、格好悪いよね。じゃーね。>
酒とバカの日々。 ベタなお笑いに心地よさを感じるものの、ドラマ部分は弱め。
21歳のお祝いにバーへと繰り出した高校時代の悪友3人が繰り広げるドタバタコメディ。
3人組きってのお調子者、ミラーを演じるのは『フットルース 夢に向かって』『プロジェクトX』のマイルズ・テラー。
R指定コメディ映画の興行記録を塗り替えた大ヒット作品『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』(2009)の脚本家コンビ、ジョン・ルーカス&スコット・ムーアが初めて監督を務めた作品。またおんなじ酔っ払いネタかよ!アンタらそれしか出来ねーのかっ!!…なんて言ってはいけない。
飲酒可能年齢(アメリカは21歳からなんですね)に達し、大手を振って飲み歩けるようになった若者たちによる”明日なき暴走”。多かれ少なかれ誰もが経験したであろう若気の至り的あるあるネタと、そんな訳ゃねーだろ💦というぶっ飛びコメディ、その境界線を反復横跳びするかのように行ったり来たりする本作には、共感性の笑いとスラップスティック・コメディの要素がバランスよく配されている。マジ大爆笑っ!!…というノリでは無いしお笑い要素もベタなのだが、どこか可愛らしさを覚える作品である。
喜劇ではあるのだが、その背後にアジア系がアメリカで生きる事の苦悩が描かれている。封建主義・家父長制に縛られ、勉学で身を立てる事を強要されるジェフ・チャン。彼の父親が息子を医者にすることに躍起になっているのは、何も儒教的価値観が根付く東アジア系だからだと言うだけではない。小柄で幼く見える彼らが欧米社会で舐められずに生き抜くためには社会的ステータスの高い職業に就く必要がある。その強迫的な観念と、そこから来る窮屈さを本作は鋭く抉り取っていたように思う。
『ミナリ』(2020)、『私ときどきレッサーパンダ』(2022)、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』など、近年はアジア系を扱った話題作も多いが、それよりもずっと早い段階でそれを描いた本作には先見の明があると言える。
父権主義に一発喰らわすクライマックスはスカッとするが、それまでのドラマは弱い。ジェフ・チャンのポケットから拳銃が見つかると言うショッキングかつスリリングな展開を全く活かすことが出来ていなかったのは残念。過剰にシリアスにする必要はないが、もう少し起伏が欲しかったところである。映画のテンポが一定なので観ていてダレるんですよね…。
アジア系アメリカ人の苦悩をテーマの一つにしていたはずなのに、最後はユダヤ系青年のラブストーリーで締めるというのもなんかズレてね?と思ってしまったし、ストーリーは正直言って今ひとつ。ひと笑いは出来るが、ずっしりと心に残る映画ではない。まぁそういう作品も必要だし、これはこれで良かったとも言えるんだけどね。
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