君が愛したラストシーンのレビュー・感想・評価
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ロマンチック貞子
最近では『今夜、ロマンス劇場』、かつては『カイロの紫のバラ』(1985)なんてのもスクリーンから俳優が飛び出してきたりしてる。しかし、今作は自宅のテレビで映画「My Angel」のDVDを見ていたときに、看護師さんが飛び出してくるのである。あ、貞子!と思わず叫びそうになるのですが、そのシーンでの音楽がとてもコミカルなもの。ホラーじゃありませんよと教えてくれてるような親切設計になっています。
マイエンジェルの内容は、難病モノで看護師・北条美波(吉井怜)と患者の恋物語。本編がしっかりした脚本なのに対して、わざとらしいほどB級の作りになっています。3年前に妻(宮地真緒)を亡くして以来、立ち直れずにボーっと生きていた佐伯浩介(窪塚俊介)。何十回と同じDVDを見ている彼の落ち込み具合を見て、看護師として何とかしたいと思い、テレビ画面から飛び出してきたのだという。
性と愛を描く「Love&Eros CINEMA COLLECTION」の一作なのですが、低予算ながらもしっかり作られ、俳優の演技もいい。ストーリー展開も、飛び出した看護師とそれを演じる女優が二役でガチンコ対決するところも自然だし、窪塚の落ち込んだ表情から幸せになる表情の変化も絶妙。DVDの中の川崎麻世もいい・・・久しぶりに見た。
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