劇場公開日 2014年4月25日

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「スパイディを十二分に生かせている+Blu-ray購入後」アメイジング・スパイダーマン2 太郎さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5スパイディを十二分に生かせている+Blu-ray購入後

2014年4月27日
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鑑賞方法:映画館、DVD/BD

笑える

楽しい

興奮

とにかく素晴らしい。
1作目としっかり繋がっているし、そして内容も濃い。

まず、前置きはパーカー夫妻が息子のピーターから離れ、消息を絶った直後から始まる。
飛行機の中で何があったのか。それをあっさりと明かしてしまう。
そして現在、ピーターがスパイディとなってからしばらく流れ、そして高校の卒業式当日からこのストーリーは始まる。
前作とは違い、成長したスパイダーマンは原作通りお喋りなヒーローとして活躍している。
しかしピーターは、恋人のグウェンの父親から言われた「グウェンに関わるな」という言葉に捕らわれてしまっていた。
それでもグウェンと会ってしまうピーターの葛藤が今作の前半の筋となる。
そんな中、再会を果たした親友のハリー、突如現れる電気ビリビリ男のエレクトロ。そして失踪した父と母の事実。
こんな感じのストーリーだった。

たった二時間の間にあれだけのヴィランとストーリーを詰め込んでおきながら、この作品はとても良い。
前作同様、メインストーリーは『葛藤』なのだが、それでも二番煎じ感やサム・ライミ版の第三作目のような消化不足も無かった。

相変わらずCGは使いすぎているが、今作はビックリするくらい動き回るので全然許せる。

前作では未熟なヒーローの成長を引き立てるために、リザードというシンプルなヴィラン(敵)だったが、今作はエレクトロ、グリーンゴブリン、噛ま犬・・・もといライノが登場する。
前作に対して少々壮大すぎる気もするが、しっかりとインパクトのあるヴィランだった。

今作のキャラクターは全員がかなりコミカルに描かれている。
題名はアメイジング・スパイダーマンなのだが、キャラクターデザインや設定は、コミック、アルティメット・スパイダーマンだった。
まぁ、実写版で星形のマスクもどうかと思うし、緑の仮面を被るとデジャブを感じるし、これはいい判断ではないか。
スパイダーマンも目が大きくかわいらしく、アルティメット寄りのデザインだった。当初はあまり気に入らなかったが、実際見ているとこちらもこちらでスピーディーなシーンを引き立ててくれたので良かった。
デザイン性はやはり前作のキャラクターデザインが良かっただけあって少々残念なところはあるが、それでも十分に良かったと思う。

余談(上記も余談みたいなものだけど)だが、今作に登場するオズコープの社員、フェリシアは恐らくだが、次回作では活躍するのではないかと推測している。
詳しくは「スパイダーマン フェリシア」で検索してみてください。

ただ少々残念なところがある。
まず、ベンおじさん関連の話題がほとんど無いことだ。
おじさんを殺した犯人の現在は?おじさんが残した伝言には触れないのか?
そこには思わず突っ込んでしまった。
次回作では触れてほしいと思う。

そして本当にやめてほしいのがスタッフロールに邦楽を流すこと。
あれは誰が得するのでしょうか。スタッフロールで流れるメインテーマ。
あれを聴いて楽しむのも映画の醍醐味・・・なのにソニーピクチャーズは何を考えているのか。
とにかく似合わない。
前作でもバイオでもこういう余計な誰も望まないことをすることが理解できないし許せない。
ドルビーデジタルサウンドでテーマ曲聴きたければ吹き替えじゃなくて字幕を観ろと・・・。
このソニーミュージックの超不快なゴリ押しはいつまで続くか。ここで評価の星ひとつを下げさせてもらった。

とにかく、作品そのものは星4.5。
出来は良いし、しっかりと続編を意識した終わりかたとなっているので良い。
ラストも正直、本気でドキドキしたし、スタッフロール中の不快な音楽と、なぜか今回に限って多い周りにいた迷惑な観客さえ無ければ今も興奮していたし、ちゃんとしたレビューも書けたと思う。
以上、単なる愚痴でした。

3D盤Blu-rayを購入してもう一度観てみた。

テレビで近くで見ると、所々CGがしょぼく思える。
前作は目が小さくて光沢が無かったので、CGでもあまり違和感は無かったの。しかし、今作のスーツは蛍光色になっており、そのためにCGと実写の区別がつき易くなっている。

ただ、ストーリーはしっかりしていて、明るいヒーローだけど、ストーリーは暗めというスパイダーマンらしさもあるように思う。
そして何度観ても、どうなるかわかっていても、今作のラストはどうしてもドキドキするし悲しくなる。

うーん、何度観ても面白い。
邦楽ゴリ押し以外は。

太郎