「自ら責任を負って決断することの大切さ」カサンドラ・クロス Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)
自ら責任を負って決断することの大切さ
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総合:85点
ストーリー: 85
キャスト: 85
演出: 80
ビジュアル: 70
音楽: 65
災害に巻き込まれた人々を描く優秀作。人々の生命をかけた重大な決断を、限られた情報と時間のうちにくだすという重さがいい。決断を他人まかせにし政府の言うことをそのまま聞いているだけの人々には、このような危機を乗り越えられない。自分の力で情報を集め冷静かつ冷徹に決断するということの大切さがこの映画の鍵となる。政府の決断に逆らい彼らの送り込んだ兵士と撃ちあいをして彼らを殺すということは、相当の覚悟がいるし自分の分析にも責任を負うということである。
それは事件に巻き込まれた人々の決断だけでない。ここでは一方的な悪役であるが、他の部署の失態の尻拭いをして人類への感染を防ぐために感染した可能性のあるものを全員殺すことにした政府側の決断もまた、彼らなりの重大な決断であった。実際細菌が広がれば極めて深刻な事態になっていたのだから。
主人公たちは感染していなかった。また有効と思われる治療法もあった。だがもし自らもが感染し治療法もなかったとしたならば、主人公たちはどのような判断をしたのだろうかとふと疑問に思った。
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