劇場公開日 1978年12月18日

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「豪華メンバーによる娯楽作」カサンドラ・クロス たいちぃさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5豪華メンバーによる娯楽作

2022年8月20日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

久しぶり(約45年ぶり)に観たが、なかなか色んなかたちで楽しめる娯楽作だった。
感染力の高い病原菌との戦い、第二次世界大戦直後から強度が弱くて危険な橋=カサンドラ・クロスとの戦い、そうしたバトルの合間の恋愛ドラマ……こんな見方は昔は出来なかった。

ジュネーブの空撮から始まり、国際保健機構ビルが映る。そのビルにスウェーデン人の過激派3人が入り込んで建物内で爆発させたところ、アメリカが極秘に研究していた様々な細菌や液体が飛び散る。過激派の2人が細菌を浴びて、1人は逃走してジュネーブ発~パリ経由~スウェーデン行きの列車に乗って逃げる。
この列車には1000人の乗客が乗っていたが、細菌を浴びた男が列車内で一般客に感染病を拡大させていく……だけど列車は止められない。
列車を止めると、感染者が地上のアチコチに行ってしまうから…。さぁ、どうする?…というパニックもの。

そして、ものすごい豪華キャスト。
この映画の日本初公開時に映画館で観た頃は、映画をあまり観ていなかった受験生だったので、役者など気にしていなかった。
列車に乗っている医師がリチャード・ハリス、その元妻(で今も恋人?)がソフィア・ローレン。
ジュネーブで列車に指示するアメリカ陸軍情報部の大佐がバート・ランカスター、彼にアドバイスする女医がイングリッド・チューリン。
列車の客では、優雅なマダムがエヴァ・ガードナー(かなりの貫録)と彼女の若いツバメがマーティン・シーン。
その他、リー・ストラスバーグ、OJシンプソン、(目立たないが)アリダ・ヴァリまで出演している。
このキャスティングは凄過ぎる。

ただ、感染病パニックかと思いきや、落ちそうな橋(カサンドラ・クロス)での落下を阻止できるかアクションになっていくのだが、「えっ、なんで?」と思える突っ込みどころが沢山あり過ぎる…(笑)
(※)ネタバレになっちゃうので、突っ込みどころは記載しない。

それでも、やっぱり面白いエンターテインメント映画である。

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たいちぃ