劇場公開日 1978年12月18日

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「面白い要素てんこ盛りの欲張りな映画だ」カサンドラ・クロス あき240さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0面白い要素てんこ盛りの欲張りな映画だ

2019年3月23日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

なかなかの傑作
国際列車を舞台にした映画といえばオリエント急行殺人事件がまず思い出されるが、本作はその次に名前を挙げられても良い

音楽のジェリー・ゴールドスミスが良い仕事をしており冒頭の哀愁ある楽曲だけで、雰囲気ある面白そうな映画を観るぞという気合いが入る

そしてソフィア・ローレンがやはり素晴らしい
写っているだけで映画の格が上がるとはこのこと
一流スターの力は凄い
エヴァ・ガードナーも印象に残る見事な存在感だった
男性陣もバート・ランカスターの苦悩の演技も流石であったか、O・J・シンプソンが後半に活躍するが彼もなかなかいい役者で印象に残る

ほぼ鉄道列車内での密室劇であり、従って群像劇となるが手際よく処理されておりダレない

クライマックスの鉄橋事故はこうなると分かっていても凄い
鉄道事故の恐ろしさを身体的な痛みで感じられるような演出は見事

列車ものとアクション、そしてパニックもの
そこに軍の陰謀の風味をスパイスに効かせてある面白い要素てんこ盛りの欲張りな映画だ

あき240