容疑者X 天才数学者のアリバイのレビュー・感想・評価
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ヤクゴラスだなんて洒落になんないよ、なんないよ、なーんないよ
ご存じガリレオシリーズ湯川学の韓国リメイク作品(ガリレオは登場せず刑事)なのですが、主人公ソッコ(邦画の方は堤真一)役のリュ・スンボムが槇原敬之に見えてしょうがなかった。決定的だったのは恋のライバル(?)ナム・テウ氏が出現してから、会食シーンの写真を撮ったりしてスパイするようになったところ。
まぁ11月9日が基本になっているので、冬が始まる季節。どうしようもない天使が降りてきたように、隣人ペク・ファソンに恋してしまったソッコはどんなときも彼女を守りたいという思いでいっぱい。さすがにお弁当は美味しかったみたいだけど、いつも斜め40度からいつもファソンを見つめてた。彼女が人を殺したからといってコワイモノなしだ。もう槇原敬之の歌を全部繋げたらこの作品になってしまうんじゃないかと思ったくらい。
そしてこちらは「四色問題」ではなく「ゴールド・バッハの予想」を扱っていて、2よりも大きい偶数は2つの素数の和であることを証明したいという数学者の生きがいを描いていた。そんな数学の美しさよりも恋することに答えを見いだしたソッコ。もう恋なんてしないなんて言わないでね!
韓国リメイクがあることは知っていたのに、福山雅治のイメージを残しておこうと思い、今まで見なかったのですが、やっぱり忘れてた。こういうトリックは好き。そして泣きそうになるマッキーまで思い出してしまい、ソッコはまだ生きてるんだと応援したくなってきました。
原作ストーリーの主軸だけ拝借
※原作小説既読
※邦画鑑賞済
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ちょっとモヤッとする!!
う〜ん、なんと言うか、真っ新な状態で観れば、それなり面白いのだろうけど、そもそも東野圭吾が描こうとしていたこの作品の一番面白い部分を排除してしまうのは、原作に対するリスペクトに欠けるのでは!?と思ってしまう…
それに、原題にはない邦題のサブタイトルは何故付けたのだろう???どうせなら原作に則って「献身」という言葉を生かしてあげた方が、主人公の悲哀が際立ったと思うのだけどなぁ。
この作品(原作)の一番の見どころは「天才vs天才」というところにあったと私は思う。
天才物理学者ゆえ、天才数学者が編み出したアリバイ工作の真実に辿り着き、その過程があったからこそ「天才の脳みそを犯罪に活用するなんて!」という追う側の苦悩にも繋がり(ゆくゆくは湯川が「事件」というものへの関心を一切断とうとするキッカケになるほどの出来事)、犯人と犯人を庇う者と犯人を追う者それぞれの葛藤がグワ〜ッと迫ってくるなかにアリバイを崩せるかどうかの攻防が描かれているのだけれど、
本作では、刑事はほぼ「勘」だけで犯人を追ってて真相を掴む決定的な描写は無いし、そうなるともう容疑者Xは天才数学者という設定である必要もないよね。
でも役者陣は良かった。
リュ・スンボムもチョン・ジヌンもハマリ役。
実におもしろい
今回はお馴染みの福山主演映画も観て、原作も読んでおり、
尚且つその前作は結構好きだったので、
いくら韓国版でリメイクされても観る気は無かったが、
「さまよう刃」のあまりの出来の違いに愕然とし、
これは検証せねばといざ鑑賞。
主演のリュスンボンも結構好きだし、ということで。
大筋はほぼ福山主演「容疑者Xの献身」と同じ。
韓国版主演は日本版でいう堤真一の役。
福山の役は韓国版では該当しなくて、
福山と北村一輝の役を一人でやってます。
(ちょっとせっかちだけど賢い刑事役)
彼が天才数学者の元同級生という設定も同じ。
柴咲コウの役はいません。
役的に、数学オタクな先生としては、堤よりも説得力があり、
福山の、警察じゃないのに犯人を追い詰めるというような、
中途半端な役がいない分、話がスムースに行きます。
ソッコが山登りじゃなくダイヴィングしてるのも、深い意味を持たせてあります。
そして、日本版と決定的に違うラスト。
これは韓国版の方が断然に好きです。
日本版の堤の慟哭は凄かったし、松雪泰子の行動も問題ないけど、
周りの反応が同調してるのは、後から思えばおかしな話だと思う。
その点韓国版は、隣人女性のファソンがソッコの想いを知ったときは、
もうソッコは送検された後だった、という後味は悪いけど、
リアルな悲哀に満ちていてドスンと来る。そして泣かせる。
これまた韓国版の方が上だな、とは思いながらも、
日本版の方が良いと思う所は、トリックについて。
韓国版は種明かしが分かり辛い。
自分は原作知ってるから分かるし、
そもそもこの話はトリックが見せ場な話ではないと思う。
だから日本版の一目瞭然な種明かしの方が、理解しやすい。
とまあ日本版のフォローも入れつつ、
でも福山のアイドル映画という前提、映画には不要な主題歌、
そしてラストの安っぽい雪と、指摘する点は多く、
やはり韓国版の方が良かった、という結論です。
今回も日本版より後発なので、前作を上回って当然でしょう。
ほぼパーフェクト(原作、日本版未見)
劇場で観られなかったのが悔やまれる良作でした。
リュ・スンボムの繊細さ、純粋さ、キモさ、聡明さ、全ての要素が融和した演技に脱帽。
強いて難を挙げるとしたら一つだけ、
ソッコとユナが会話するゴミ捨て場のシーンのちょっと朗らかな挿入曲があまりにも蛇足だったところ。
演技も映像も素晴らしいのに、その後の展開を汲んでみてもやはりいらない演出だった。
あそこだけ何故か「説明しすぎの韓国ドラマ感」が出てしまったけれど、そこ以外は本当によくできてる。
イヨウォン
半分というか、がっつりストーカーの隣人が、DV夫を殺した美人を助ける話。男女とも地味な顔立ちにメイクされてて、なかなか良い感じ。イヨウォンは子猫をお願いの嫌味な美人の子だったらしい。&刑事が出色。あと韓国映画は今回も死体がしっかりしてる。トンネルに住み着くホームレス描写が印象的。
‘解く’のではなく‘組み立てる’でした。
東野圭吾映画の韓国版リメイク。
肝心なところがリメイクされていない仕上がりでした。
チョット残念。
もし、この原作がなければ深い愛の物語として感動したかもしれない。
けど、原作の人間関係があってのこのリメイクだから微妙にストーカー感と行き過ぎ感が出てしまい妙な仕上がりになってしまいました…と思う。
ただ、韓国映画はやっぱりしっかりしている。
ちょっと強引さはあるけど、最初から最後まで一途な愛情で乗り切って見せてくれました。
それなりに面白かったです。
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