「演技合戦2」ハンガー・ゲーム2 ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
演技合戦2
前作はどこでも相当な言われようで、作品評価もかなり低く、
こりゃー二作目はないんだろうな~と思っていたら続編が!?
さぁ観るぞ~と思っていたら、何だこの上映回数は!?(怒)と
思うほど少なすぎ。どう考えても観れないじゃん!と諦めたら、
最終週で時間を変えてきた。何なんだろうな、最近のシネコン。
私的に一作目がそれほど悪くはなかった。
少年少女の殺し合いなんて誰が観たいの!?と思ったけれど、
実際に観てみると非常にドラマ性が高く、肝心の殺し合いが
うっすらと描かれていたのが却って自分には観やすかったのか。
加えてJ・ローレンスの快演である。もうひとりのJが付く君、
ハッチャーソンもさすがの演技。ベテラン演技を披露する若手が
台頭すれば、下らん内容の殺し合いにも説得力が生まれてくる。
そのいい例だ、と思った。
今回はその続編。ということで一作目を観ていないと「?」になる。
何の説明もなく第74回ハンガー・ゲームに優勝したカットニスと
ピータの凱旋ツアーが幕を開ける。独裁国家が年に一度開催する
少年少女たちの殺戮ゲーム。いつになったら民衆がこんな状況に
声をあげるのか。是非とも代表格になって欲しいカットニスへの
国民からの熱いエールが増す中、ヤバいと感じた独裁者大統領は
カットニス抹殺の為、新たなゲームで過去の勝者たちを戦わせる。
一度優勝すれば二度と選ばれないはずのハンガー・ゲーム。
否応なしに選出され、再びゲームに参加する二人だったが…
今回は何と147分の長丁場である。まだ最終回でもないのに~^^;
こりゃー眠くなるぞ、と踏んだのもつかの間、中盤からグイグイ
観るものを引っ張っていく見せ場の連続。戦闘シーンは前回より
さらに薄淡くなったが、作戦もヤマ場の後半で、アッと驚く意外な
真実が明かされる。原作を知らないのでさすがにこれには驚いた。
なんでP・S・ホフマンを登場させてきたかと思えば、なるほどねー。
これでまた最終決戦が面白くなってきた。
独裁国家の元首なんてロクでもない奴らである。と言わんばかりの
サザーランドが、相変らずいい味を出している。
コイツさえいなくなれば!!と思う憎々しさがどっかの国の誰かと
被るんではないだろうか。自身も可愛い孫を抱え、「アタシも
カットニスみたいな恋愛をしたい~♪」なんて言われてしまう始末。
どうにも切なくなるピータのカットニスへの想いが報われて欲しい
ものの、どうなんだい?今回は。と思えるカットニスの、あの行動^^;
ジェニファーも、まだまだ乙女なんである。。。
ゲーム性よりも、そのドラマ運びに注目していきたい一本。
(どっかのアイドル集団も、このくらいの演技ができればいいよねぇ)