「護れ!」ハンガー・ゲーム2 U-3153さんの映画レビュー(感想・評価)
護れ!
ほおー、そうなるのか。
前作より1年後の世界なのかな。
またもハンガーゲームに参加する事になる。
ゲームが始まるまでは、この1年の説明に費やされた感じだ。彼女は弓を射る事にトラウマを抱いてた…最初だけ。ゲームが始まると違うスイッチが入るのだろう。
文字通り死活問題だしな。
ゲームマスターがいい味出してた。
味方なのかと思ってたら、結構酷い事をやるし大統領との距離も近い。カットニス騙されちゃうのかな、なんてそんな事を思うわけだが、肩書に恥じない活躍ぶりだった。
おそらくこのゲームは、カットニス救出の為に仕組まれたゲームだったようだ。
前出のゲームマスターが仕組んだと思われる。
各地から参加する過去の達成者達も協力し、カットニスを大統領の監視下から解放する。
そう思うと、なるほど頷ける事ばかりだ。
やけに友好的なプレイヤー達や殺し合いを主体としないゲームバランスや。
今回はプレイヤー達を襲う様々な仕掛けが用意されてる。毒の霧や津波、落雷とか凶暴な猿とか。
趣旨が全く違うなぁーなんて思ってたし、なんならカットニスを何としても殺す為に仕組まれたギミックだと思ってた。
彼女は同盟を通して、いずれは殺し合わなきゃいけない相手に情を抱いてしまうのを危惧する。
ピーター以外を信用できずにいる。
生き残る為には当たり前の思考だ。
だが、彼女だけが知らなかった。
同盟を組んでる者達は、皆自分の命を投げ打ってでも彼女を生存させる計画だった。
彼女は革命のシンボルであると認識されたのだ。
全ては彼女を護る為に機能する。
後の世界を変革する為に。
物語の本筋は、本編には描かれない方の話で、裏側の人間達の苦悩と覚悟を想像すると涙が出る。
やはり、よく出来た脚本だった。
おそらくゲームマスターを軸に計画されたもので、入念かつ慎重に準備されていったのだと思われる。
この後、彼は参謀となっていくのだろう。
いよいよ反撃の狼煙があがる。
それが明かされたのがラスト10分前くらい。
急転直下の幕引きだった。
劇場で観てたら歯軋りして身悶えていたかもしれない。
ピーターが凄くいい奴で…ペンダントに隠された写真を見た時にぶっ飛んだ。
そんなにお人好しなの、あなた?と。
けれど、ピーターも計画に参加していて彼女の犠牲になる事を厭わないのであれば、この行動にも合点がいくなぁと、ふと思う。
俺の事も忘れないでって事なのだろう。
自分が授けたペンダントなのだから。
ピーターはカットニスの事本気で好きたったんだなあ。
ゲームの途中でピーターに惹かれていくような描写もあり、こっちの展開も気になってしまう。
けど、たぶん大統領側に寝返ってたような気がする。
…こういのが、シリーズの最後から見てしまった愚か者への罰だな。