劇場公開日 2014年2月7日

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「凄くリアルな銀河鉄道999って感じか?」スノーピアサー うそつきカモメさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0凄くリアルな銀河鉄道999って感じか?

2022年7月28日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

この世界観。

とても好きにはなれないが、まあ良しとして、いちおう最後まで見てみました。

独特の表現に、ついていけない人は少なくないと思う。
例えば、「マッドマックス 怒りのデスロード」
あれを受け付けなかった人にはきっと、ダメな部類の映画だろう。
系統が同じだ。

砂漠で、今の文明が滅び、独自の価値観で、生存の欲求のために戦いが繰り広げられるストーリー、砂漠と氷河。対極にある作品世界とはいえ、両者は良く似ている。

なぜ、マッドマックスはあれほど高い評価を受けたのに、この「スノーピアサー」は不当に評価が低いのだろう。

舞台が列車、独特の世界観で、科学的な裏付けは一切なし、一本の筋道では破綻しているストーリー、という意味では「銀河鉄道999」とも共通点が多い。

「999」は多くの少年少女に夢を与え、希望をもって生きることの大切さを教えてくれた。一見奇抜とも言える大胆な設定も、ロマンの名のもとに愛され、何より鉄郎とメーテルという不滅のキャラクターを生み出した。

「スノーピアサー」
・何故列車なのか?
・どうやって走り続けるのか?動力はともかく線路や鉄橋などの保守点検は?
・列車の中で行われる暴動と鎮圧の目的や手段は?
・後付でどんどん付け足される戦いのルール「トンネル暴動鎮圧作戦」
・エンジンの「部品」として生き続ける子供たちの意味は?
・神様エド・ハリスの一見深遠にして浅い、無計画なのになぜか保たれる秩序
・絶望の中から這い上がってきたクリス・エバンスの闇すぎる過去
いちいち説明などいらない。それを含めて作品世界を愛せれば、きっとラストには大きな感動が得られる。

「999」のように(笑)

2016.6.19

うそつきカモメ