「この映画には“E(エンタメ)資金”が無かったようだ…」人類資金 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
この映画には“E(エンタメ)資金”が無かったようだ…
まず、“M資金”が何なのか知っておかないと話に付いていけない。
旧日本軍が隠匿したとされる秘密資金。
その後の日本発展に秘密裏に運用されたと言われているが、その有無は今も謎に包まれている都市伝説のようなもの。
M資金を騙った詐欺は多く発生し、近年も報告されている。
映画の方は…
M資金詐欺の男が、本物のM資金の陰謀に巻き込まれ…。
日本史の謎と闇。題材的には非常に興味そそられる。
海外ロケも敢行し、スケール豊か。
阪本順治監督と佐藤浩市主演で「KT」路線を狙ったポリティカル・サスペンス。
…が、見て、他の方々のレビューと同意見。
…よく分からん。
本当に原作読んでないと分かりづらい。
映画だけでは把握しづらい。
専門用語もあって難しいのもあるが、テンポも鈍く、サスペンスも盛り上がらない。
何より、登場人物たちの行動や思惑や意志みたいなものも伝わってこない。
せっかくの豪華キャスト。M資金さながら、宝の持ち腐れ。
独特の存在感と流暢な英語を披露した森山未來の熱演が光っただけ。
そこそこに面白かった箇所もあるにはあったが、あまりよく分からずボーッとただ見てた感じ。
だから、後はもう何も言えない。
M資金より興味引かれるのは、徳川埋蔵金。
でも、作り次第ではこうなるのかなぁ…。
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