「見どころはギャグよりも古代ローマの臨場感」テルマエ・ロマエII マスター@だんだんさんの映画レビュー(感想・評価)
見どころはギャグよりも古代ローマの臨場感
1作目が成功したのでやりたい放題。ポスターからして、「ターミネーターⅡ」バージョンと「スター・ウォーズ」バージョンで遊んでいる。
ただ、さすがに現代の銭湯やスパからアイデアを古代ローマに持ち込む手法は前作で出尽くし、今回は小ネタの繋ぎ合わせという感は否めない。
それでも、現代日本で平たい顔族と接するルシウスと、古代ローマで見せる実直なルシウスの表情のギャップは何度見ても面白い。阿部寛が上手い。
今作ではマッサージチェアや泡風呂の仕掛けを古代ローマで人力でこなすギャグよりも、
「ジャッジ!」の劇中CMの「ニャーニャー」ほどは耳に残らないが、前作の平たい顔族代表で再登場のいか八朗さんの「ヘイヘイホー」や、
松島トモ子が熊に頭をかじられる自虐ネタ、
そして失礼ながらまだ健在だった白木みのるさんの顔を見られたことのほうが楽しめた。
古代ローマのエキストラの数はよかった。人数がしょぼい作品が多いが、あれだけいると町の活気や暴動の迫力が違う。セットとCGの融合も想像以上のでき。コロッセオの臨場感もあそこまでできたら文句なし。
アイデアは前作の二番煎じだが、画作りは格段にパワーアップしている。
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