二流小説家 シリアリスト : 特集
“史上初!ミステリー3冠”を達成した傑作小説がついに映画化──
これは、日本の全ミステリー、サスペンス映画ファンへの《挑戦状》だ!
国内主要ミステリーランキングで史上初の“3冠”を達成したベストセラーの映画化「二流小説家 シリアリスト」が6月15日に公開される。全米、そして日本のミステリー小説ファンが熱狂した物語は、どのような映画へと変貌を遂げたのか。実力派、上川隆也の映画初主演と、武田真治の連続殺人鬼役も話題の同作の見どころとは?
■「羊たちの沈黙」「ドラゴン・タトゥーの女」も成し得なかった“ミステリー3冠”作が、
日本の全ミステリー、サスペンス映画ファンの推理力を試す──
「このミステリーがすごい! 2012年版 海外編1位」「週刊文春ミステリーベスト10 2011年 海外部門1位」「ミステリが読みたい! 2012年版 海外編1位」という、日本の主要ミステリーランキングで“史上初の3冠”を達成したのが、デビッド・ゴードンによる「二流小説家」。これまでにも「羊たちの沈黙」や「ミザリー」「ダ・ヴィンチ・コード」、そして「ドラゴン・タトゥーの女」の「ミレニアム」3部作という数々の傑作のどれもが成し得なかった圧倒的な快挙である。
さらには、ゴードンの処女作でありながら、ミステリー&サスペンス文学の賞としては最も歴史と権威のある「アメリカ探偵作家クラブ最優秀新人賞」にもノミネートを受け、まさにミステリーファン、サスペンスファンの誰もが無視できない注目作となったのだ。
その、かつてない魅力を放つ海外ミステリーが、日本映画としてスクリーンに登場する。死刑囚として服役中の連続殺人鬼から、告白本執筆の依頼を受けたゴーストライター=二流小説家が、命じられるがまま、殺人鬼と手紙を交わした女性ファンを訪れるうちに、12年前に世を震撼させた事件と同じ手口の連続殺人に巻き込まれていく。主人公の二流小説家と殺人鬼、主人公をサポートする女子高校生、被害者の双子の妹で魅力的なホステス、事件を追い続けた鬼警部、殺人鬼を弁護する女性弁護士とその助手──個性豊かなキャラクターが次々と登場し、主人公が手掛けた数々のジャンル小説の一節が織り込まれながら、猟奇的な殺人事件の真相に迫っていく読み応えたっぷりの傑作ミステリーが、今回どのように映像化されるのか。
謎が謎を呼び、クライマックスには意外な展開が待つ物語は、ミステリー映画、サスペンス映画を愛する日本の映画ファンの推理力を試す“挑戦状”と言っても過言ではない。
■もし、“有名な連続殺人鬼”から手紙が届いたら──あなたならどうする!?
二流小説家とともに“あなたも事件に巻き込まれる”!
いまだ自分の名前で出した本が一冊もない、45歳の売れない小説家・赤羽一兵のもとに、ある日、12年前に連続殺人を起こした死刑囚・呉井大悟から一通の手紙が届く。そこに記されていたのは「告白本を書いてほしい」という執筆依頼。一世一代の大ネタに「一流の小説家になれるかもしれない」という野望をかき立てられた一兵は、呉井に面会を申し込む。だが、話は簡単ではなかった。執筆の条件は、「呉井を主人公にした官能小説を書くこと」。しぶしぶ条件を飲んだ一兵は、呉井が命じた3人の女性の取材を開始するが、その先々で殺人事件が起こる。そう、その手口は、呉井が起こした12年前の事件とまったく同じもの。犯行はいったい誰の手によるものなのか? そもそも12年前の事件の犯人は、本当に呉井だったのか?
主人公、赤羽一兵を演じるのは、意外にも今作が“映画初主演”となる上川隆也。カリスマ殺人鬼、呉井役には武田真治が扮し、面会室という限られた空間の中で、緊迫感たっぷりな“対決”シーンを見せつける。ヒロインでもある12年前の事件の遺族・千夏役には片瀬那奈が扮するほか、小池里奈、高橋惠子、平山あや、伊武雅刀らが顔を揃えている。
善良ながらも少し頼りない主人公が思いもかけない事態に巻き込まれるのは、ミステリーやサスペンスの常道。観客も二流小説家とともに、事件の渦中へと引き込まれていく。犯人は果たして誰なのか? 事件の真相は? 観客自らも推理せずにはいられなくなる。
■全米を欺いた“この物語”に隠された謎を
果たして、日本の観客は見抜くことができるのか!?
謎と驚きに満ちたストーリーが評判となった原作「二流小説家」は、全米の読者はもとより、日本のうるさ型のミステリー・ファンまでも欺いたと評判を集めた。それなら今回は映画版。果たして目の肥えた日本の観客は、事件の真相を見抜くことができるのか? まずは予告編で謎に満ちたストーリーを目撃せよ。
■「二流小説家 シリアリスト」は“過去最高の原作力”!
《傑作海外ミステリー原作映画》は名作揃い=“極上の物語”は“極上の映像”を生む!
これまでにも数々記されてきた海外ミステリーの傑作群だが、多くの読者を魅了してヒットが見込めるだけに、映画化作品の数もまた多い。ここでは、傑作海外ミステリーを原作とした映画作品を年代順にピックアップ。「羊たちの沈黙」や「ミザリー」「ドラゴン・タトゥーの女」など、一覧を見ると、傑作ミステリーはまた“傑作映画”へと姿を変えることに気がつくだろう。
極上の物語は、極上の映像を生む。「2冠」もしくは「1冠」の作品ですらそうなのだから、前人未踏の「3冠」を達成した「二流小説家」の“原作力”は過去最高。これまでのどの作品も超えるポテンシャルを持つ映画版「二流小説家 シリアリスト」は、ミステリー、サスペンス映画ファンが最も注目すべき重要作品なのは間違いない。