「下世話な題材と思いきや、観終わってみると 実に文学的だったと感じま...」ドン・ジョン ちこるさんの映画レビュー(感想・評価)
下世話な題材と思いきや、観終わってみると 実に文学的だったと感じま...
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下世話な題材と思いきや、観終わってみると
実に文学的だったと感じました。
エスターがジョンに古いポルノをあげたのは何故なのか。
彼女の旦那さんもまたポルノファンだったからでしょうか。
旦那さんの秘蔵品をジョンにあげることで
エスターは家族の死を忘れようとしていたのではないでしょうか。
お風呂場でタオルを用意した時に、泣きだしたのは何故なのか。
彼女の旦那さんに、同じようにタオルを用意した過去を思い出したからでしょうか。
エスターの悲しみ、小物や家具に何気なくちりばめられた彼女の過去の愛情の本当のところは、観る手の想像力で補うしかないのですが。
そこがこの映画の一番の見どころだったな、と思いました。
あと、妹の存在やセリフもなかなか深い。
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