「攻勢に感服。」土竜の唄 潜入捜査官 REIJI ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
攻勢に感服。
好き好きが分かれそうな内容なんだけど、個人的には
大いに楽しめる作品だった。いや~よくやったわ生田斗真。
予告編で散々見せつけられた前貼り姿→そのまま洗車機へ、
すべて本人がこなしていたというのだから頑張ったと思う。
こういう話だろうと予想したのが、全くそのままだったという
実に期待を裏切らない不謹慎なエロと下品と暴力とコメディの
オンパレード。原作(もちろん知らないけど)の試し読みが劇場
配布されていたのでチラリと見たけど、絶対こっちのがいいわ。
生々しい姿が幾らかイケメン飽和されているから観やすいしv
とにかくキャラ立ちした面子が気持ちいいほどハマっている☆
やはり堤真一。アナタはもうずーっとその路線を極めて欲しい。
面白いんだか恐ろしいんだか顔を見ているだけで惹き込まれる。
そして不気味な山田孝之。アナタもその路線をぜひ守って欲しい。
瞬きしないその無愛想。ウシジマくんか?(公開されるみたいね)
ムダに色気ムンムンの仲里依紗、アンタも気持ち悪い上地雄輔、
伊吹、大杉、岩城の生業顔と吹越、遠憲、皆川のコーラス部隊、
そして何より、岡村隆史の文句なしの化けっぷり。
お前一体誰なんだ?と思うくらいマンガ魂を貫き通している。
ここまでやってくれると、イヤになるか、ハマるかのどちらかに
軍配が上がるため、大いに好き好きが分かれてしまうところ。
三池作品というと、その出来不出来がもの凄い大差で公開される
ことが多い中、130分をこのテンションで攻めた勢いに感服する。
クドカンの脚本は相変らず遊んでいるが、それをいい具合に弄り、
過去の名作を思い切りパロって当てはめたりと、かなりやり放題。
ふざけながらも、警察官としての真髄と誇りだけは忘れない玲二に
このまま潜入捜査官としての闘いが続くことを予感させるラスト。
生田斗真の新たなるキャラクター開眼の兆し。
(オトコなら頷けるシーンが多いらしい。へぇ~そうなんだ~^^;)