「ストーリーは壮大だけど…」ジュピター bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)
ストーリーは壮大だけど…
『マトリックス』のウォッシャウスキー姉弟が製作監督した、宇宙を舞台とした、SFアクション大作。映像的にはVFXを駆使して、壮大な宇宙空間や木星に林立する未来的な王朝の建物など、見応えもある。しかしながら、今ひとつ話題に、挙がらなかったのは、ストーリーやシチュエーションの展開が、『マトリックス』もそうであったように早すぎて、難しいというのが、観た人達の本音だろうか…。
宇宙を支配する王朝・アブラサカス家は、地球の人類も、永遠の命を得るための資源としていた。一人の清掃婦をしていた若き女性・ジュピターは、家族が襲われたことを機に、自分が王朝の陛下の生まれ変わりであることを知る。アブラサカス家にとって、邪魔となったジュピターの命と、その地球の所有権を巡っての戦闘が繰り広げられる。
ジュピターの守護者となるのが、遺伝子操作で戦士として生み出されたマッチなケイン。アブラサクス家から、地球の救世主となるジュピターの命を守り、地球支配の野望を打ち砕くために立ち上がる。
出演者は、なかなか豪華だ。主演のジュピターには、顔立ちのハッキリした『ブラック・スワン』のミラ・クニス。ジュピターの守護者のケインには、マッチョなチャニング・テイタム。アブラサカス家のパレム役には『ファンタビ』のエディー・レッドメインが、冷徹な悪役を演じている。他にも『ロード・オブ・ザ・リング』のショーン・ビーン等、個性豊かな役者がそろっている。しかし、それらの役者の演技が活かされない脚本になっているのが、残念であった。
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