マッドマックス 怒りのデス・ロードのレビュー・感想・評価
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優しいマックス以外マッドマックス!!!
結構前にテレビ放送されていた1、2は観ていました。その時は「なんかハラハラする!」「あ、あの人死んだんじゃね?」と微妙なテンション。
しかし!
マッドマックス世代じゃない私にでも!
めちゃくちゃ面白かった!!
トム・ハーディー頑張ってた!父に聞くとどうやら当時のマックス役のメル・ギブソンには敵わないっぽいですね、orz
私も、「敵もヒューマンガス並みのインパクトは無かったかなぁ」と思いました。
しかし!(二度目)
それを上回るアクション!!
そして改造車!!
まあ車が壊れる壊れる、笑
色んな改造車が出てきては見せ場を作って次々と壊れていく、笑
アクションは観て下さい。本当に。
絶対「なんだあの棒は!!」ってなります。
ストーリーははっきり言って無いに等しいかもしれません。(本当は凝縮された状態である)
そういうのが気になる人はオススメできません。
しかし!(三度目)
そんなの関係ない!!世界観に引き込み、疾走感で持っていく!!それは観ないとわからない!!
以上です。是非、でかいスクリーンでご覧頂ければ!
全編クライマックス!
わけわからんけど面白い!
3Dで
突き抜けた狂気に酔いしれる
フュリオサが最高にカッコいい
はっきりいって、期待していなかった。
過去のマッド・マックスがもたらした「世紀末」は、水や食べ物はどう補給してるのか?とか、人間以外の動物の存在はどうなっているのか?とか、荒唐無稽で突っ込みどころが多い。それ以降似たような世紀末観を呈示している映画を見るたびに、どこか醒めた目でみてしまう自分がいたからだ。
しかし、今回はそういう余計なことは吹っ飛んでしまった。
(全く戦闘に加担しない音楽隊や、ガソリンを口で挿入するマックスなど、楽しい突っ込みどころは多々あるが)
特筆すべきなのはシャーリズ・セロンの演技力。
演技が必要とは思えないこんな映画だからこそ、説得力が必要なのだなと思った。
脇腹を刺された状態でマックスを支えた、あの極限の表情が忘れられない。
ニュークス演じるホルトも、最初と最後の台詞では顔つきがまるで違う。彼の末路は概ね予測できたが、それでも「俺を見ろ」という台詞は胸が熱くなった。
搾乳器に繋がれた太った女性、隔離された五人の妻、死亡したスプレンディトの腹から胎児を取り出すなど女性軽視の描写も多いが、結局はフュリオサをして、女性がこの世界を正気に戻す一縷の望みとして描かれているのがいい。
闘いを挑む「鉄馬の女」たち、種を守ったまま死ぬ老婆の姿に涙した。
独裁者イモータン・ジョーが、逃亡に荷担した妻たちの教育係を殺さなかったのは、妻を取り戻したあとに必要だと思ったからなのか。
それを考えると、彼の弱点がわかるようではないか。女の私からみても、荒野にたたずむ五人の妻の姿は、この世の宝かと思った。
生きていることを実感したいために生きてる、そんなエネルギーを発散させるかのように疾走する圧倒的なカーチェイス。
CGを多用した爆破シーンを見慣れた私たちは、どこかで本物のスリルを求めていたのかも。エンジンの音、機械の軋み、アドレナリンを鼓舞する爆音音楽隊。棒から飛びかかるウォーボーイズ、特攻隊さながらの手榴弾をくくりつけた鉄棒攻撃。
最高にエネルギーを疲弊する映画。
この時代にこそ、観るべき。
パンフレットは絶対買いです☆
アクション映画の本質
この作品ほど語るより「見る」事が全ての映画も珍しい。この映画を語っても何も始まらない。見ないと、体感できない。それこそ映画の醍醐味、本質じゃないか?
今目の前で起こっている一つ一つのアクションが圧倒的で、もう「見入る」しかない。予告編のテンションと本編がこれほどいい意味で変わらない映画も珍しい。
キャラクターや世界観も素晴らしいが、オリジナルの後、「ウォーターワールド」や「北斗の拳」など同じ設定の作品が多々作られているも関わらず、なぜこの作品はこうも特別なのか?
それはこの作品のアクションに対する「本気度」だろう。本物のでかい鉄の塊が爆走し、クラッシュし、爆発する、それをあらゆる形で詰め込めるだけ詰め込む。それだけに「本気」で取り組んでるという、その差だと思う。それがこの映画の熱量となって表れているのだ。
それと、もう一つ大事なのが、この映画の中の90年代ぐらいまでの映画なら普通にあった野蛮さ!今の映画がどれも個性を感じさせないのは実はCGの問題というよりそういう「エグみ」のなさだと思う。みんな洗練された、かっこいい、きれいなアクションばっかり撮りたがるからね・・。(だからこそ「第9地区」「チャッピー」のニール・ブロムカンプにも頑張ってほしい。)「ジュラシックワールド」に「アヴェンジャーズ」に「ターミネーター」・・今年の夏の映画の予告を見てみればわかるだろう。
ジョージ・ミラーよりアクションのもっとうまい監督は他にもいると思う。でも、アクション映画の本質は上手さや技術ではなく、「熱量」に表れるのだとこの映画を見ていると気付かされる。
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