「ジャイロ・キャプテンの不在」マッドマックス 怒りのデス・ロード チャーリーさんの映画レビュー(感想・評価)
ジャイロ・キャプテンの不在
うーん、なんか、そっちに振れていったかぁ、って感じかなぁ。そりゃもう、ド迫力ですよ、この映画。息もつかせぬというのはこのことってばかりに、疾走、そして格闘しまくります。
でも、なんかちょっと迫力一辺倒な感じもしちゃったんですよねぇ。そんな私の脳裏に浮かぶのは、やっぱりジャイロ・キャプテンでした。そう、こういう抜けた感じのキャラクターがいっさいいないっていうのが、どこかこの作品の面白味を削いでいたように思えてなりません。
だってさぁ、みんな大真面目なんですもの、この世紀末的世界に。ひとりぐらい、ジャイロ・キャプテンみたいにこんな世の中をいい加減に、ちゃらんぽらんに、わがままに過ごしてる人がいたっていいと思いませんかね? それが物語の休息みたいな作用を引き起こすってあると思うんですよね。それがないから、この映画、なんかずっと息苦しい感じなんですよね。
あ、もちろん、イモータン・ジョーとかコーマドーフ・ウォーリアーとか、その造形はもう最高に最高です! この格好よさは末代まで語り継いでいきたいってぐらいでした。
だからやっぱり、あと、ジャイロ・キャプテンがいてくれたらさ、それで良かったのにさ・・・
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